■アルヘンチーノ・ティグレ(第206話) 発表1982年9月
評価 ★★★★
依頼人 イギリス海軍省
ターゲット 元アルゼンチン大統領ホアン・ドミンゴ・ペロン
報酬 $100,000,000
今回弾丸発射数 3/ 通算弾丸発射数 1,248
今回殺害人数 3/ 通算殺害人数 1,350
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 78
<ストーリー>
イギリス海軍省に呼ばれたゴルゴ。ターゲットは死亡したとされるアルゼンチンの元大統領だった。フォークランド紛争秘話が今明かされる・・・
<この一言>
俺は・・・この目で見た事しか、信用した事がない・・・
<もう一言>
すわらないのは、ただの習慣にすぎない・・・
<解説>
イギリス海軍省に呼ばれたゴルゴは、死亡したとされる「元アルゼンチン大統領ホアン・ドミンゴ・ペロン」の殺害依頼を受ける。フォークランド紛争情勢を左右する狙撃の報酬は$100,000,000!本作内で『80億ドル(2兆円)』との記述があり1ドル=250円となるので、$100,000,000=25,000,000,000円(250億円)!!ゴルゴ史上最高の報酬だ。
飲むと24時間の危篤状態に陥る塩化クロムの錠剤を自ら飲み、ペロンの匿われている病院に運び込まれたゴルゴは「シェビィ」という娘に手厚く看護される。危篤状態から覚醒し、貧民病棟の中に潜り込んだペロンを殺害するゴルゴ。引き金を引く前に「さらば、アルゼンチンの虎」とつぶやき、珍しく感慨を表出しているのが印象的だ。ゴルゴはスコープ越しに、ペロンの義理の孫娘「シェビィ」がゴルゴの正体を見破っていたことを知る。読唇術で「あなた・・・なのね・・・」とシェビィのつぶやきを読みとったゴルゴは、躊躇なく引き金を引く。
復座式に改造した戦闘機「シーハリアー」に乗り脱出を試みるゴルゴであるが、敵戦闘機に発見されミサイルで狙われる。コンマ1秒のタイミングを図り、M16でミサイルを迎撃するシーンは圧巻。全編に渡りゴルゴの戦闘能力とコンピューター並の「脳力」が如何なく発揮され、ストーリー展開も起伏に富んでおり、非常にスリリングな作品。
ズキューン
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