■動作・24分の4(第73話) 発表1973年4月
評価 ★★★★
依頼人 バターソンを縄張りとするギャングのボス・ベントナ
ターゲット ニューヨーク・ファミリーのドン
報酬 不明
今回弾丸発射数 22/ 通算弾丸発射数 501
今回殺害人数 8/ 通算殺害人数 380
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 42
<ストーリー>
ニューヨーク・ファミリーのドンの狙撃依頼を受けるゴルゴ。ドンは防弾ガラスに守られた部屋に篭城しているとの情報が入るが・・・
<この一言>
仕事にはいった以上依頼者以外の者の話を聞く気はない・・・
<解説>
ニューヨーク市バターソンを縄張りとするベントナ。20年かけて切り開いた縄張りをニューヨーク・ファミリーに奪われる。無念を晴らすべくゴルゴにファミリーのドン殺害を依頼する。その直後、ベントナがファミリーに殺されたこと、ドンが防弾ガラスに守られたホテルの部屋に逃げ込んだことをベントナの妻に伝えられるゴルゴ。ファミリーに楯突いたのでは命が危ないと殺害キャンセルを迫るベントナの妻に対し、「仕事にはいった以上依頼者以外の者の話を聞く気はない」と突っぱね、死者との契約履行を図る。
超遠距離狙撃と接近戦での俊敏な射撃、遠近両面でゴルゴの神業が堪能できる本作は見所満載。
ゴルゴは700m離れた地点より15発の弾丸を一点に集中させ防弾ガラスを撃破、ドンの狙撃に成功する。これまでに判明しているゴルゴの長射程狙撃は① 第7巻-1『AT PIN-HOLE』 1,020m②本作700m③ 第11巻-1『ROOM.No.909』 500mがある。
ニューヨーク・ファミリーはゴルゴの射撃シーンを撮影・分析し、下記の事実が判明する。
・拳銃を抜く速さは0.17秒
・一人を射殺するのに0.04秒
ゴルゴとベントナの妻が待ち合わせの目印として使った雑誌「ZOOM」は実在する。1970年にイタリアで創刊された写真・映像の専門誌で現在も刊行されている。今回のテーマは映像の分析であるが、先進的な雑誌「ZOOM」を小道具として用いる演出が心憎い。
ズキューン
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ゴルゴは60歳近いはずですが未だそのスピードは衰えていませんね。鍛え続けているとはいえなんか変です。
>拳銃を抜くスピードと速殺スピード
ファミコン名人の『高橋名人』をご存知でしょうか?彼はゲームのボタンを1秒間に16回押すことができます。1回あたり0.06秒。ゴルゴは一人殺すのに0.04秒。ゴルゴの凄さが分かります。ゴルゴも高橋名人もどのように鍛えたのでしょうか?
欲しがる組織はいくらでもありそうな大変貴重な代物ですからね。
>射撃シーンを撮ったフィルムはその後一体どうなったのか
気になりますね~執念深いゴルゴのこと、回収に走ったのでしょうか?
ゴルゴの早撃ちの秘密は銃自体にもありそうです。
ゴルゴのこと、機関部の摩擦抵抗は極限まで研ぎを入れ(夏の老人)、
ダブルアクションでのハンマーを持ち上げるトリガープルは、
通常よりかなり軽くなっていそうです。
また銃口も出口に絶妙な絞りを入れ、命中精度も向上させてるかも。
グリップがオリジナルのままなのは慣れだけでなく、
抜きやすさも考慮してるのかも。
ホルスターについても現在の主流である水平型でなく、
旧来の垂直型をいまだ使ってるのも、銃の形状から
手前に起こすように抜くのが一番速いからと思われます。
よく見ればわかりますが、ゴルゴは銃を直線には抜かず、
抜いたときに銃口が上を向くような回転動作をしてます。
こうすると動作ストロークが最短となり、また銃口を心中線に沿って
狙いをつけることで最短かつ精確な射撃を可能にしているようです。
またゴルゴは抜くと同時に身体を地に倒すことが多いです。
これはもちろん敵の射線を避けることと、銃の狙いは下げ方向が
一番難しいことを知ってるからでしょう。(ANGRY WAVES・傑作アサルトライフル)
対して自分は敵を見上げる角度で撃てて、さらに敵は頭が下がるので
ますます命中しやすくなります。
ここまで考え抜かれた結果の早撃ちと考えると面白いですね。
(注:以上の考察はこじつけも多いですww)
ゴルゴの射撃に関する考察、大変勉強になりました。
銃のカスタマイズ、ホルスターの形状、射撃スタイルそれぞれにゴルゴのこだわりがあるのですね。これらを記しているさいとう先生&作画チームも凄いですが、分析される風雲再起さんも凄い!
秒数では思い切り負けてますが、映画『椿三十郎』で、三船敏郎が刀に手をかけてから仲代達也を斬るまでの時間は0.3秒…
映像で見た0.3秒でさえ、一瞬だったので、ゴルゴの0.17秒や0.04秒がいかに速いかが分かりました。
下にも書きましたが、高橋名人のゲームボタンの連打(=1秒間に16回)と比較しても凄い。実際の早撃ちガンマンはどんなスピードなのでしょうか・・・