ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第127巻-1ティモールの蹉跌

2009-01-07 21:39:43 | 第126巻~第130巻

■ティモールの蹉跌(第421話) 発表1998年7月

評価   ★★

依頼人  人権擁護活動家カルロス・ホルヘ・シメネス・バロ司教

ターゲット 財閥総帥アンドリュー・サハムの野望の阻止

報酬    7,400,000スウェーデン・クローネ

今回弾丸発射数      14/ 通算弾丸発射数 2,321

今回殺害人数     11/ 通算殺害人数   4,613

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   107

<ストーリー>
ティモールを弾圧するインドネシアは、国際世論の非難に見舞われていた。起死回生を図る大統領に近付く財閥総帥の狙いは・・・

<この一言>
俺が請け負った仕事の中に、お前の命を奪う事は含まれていない。だが、俺の聞くことに答えない、というのなら話は別だ!

<解説>
1996年のノーベル平和賞は、東ティモールの人権擁護活動家カルロス・ホルヘ・シメネス・バロ司教(事実は、カルロス・フィリペ・シメネス・ベロ司教)とジョゼ・ラモス=ホルタに授与された。東ティーモールの独立と平和を望むバロ司教は、財閥総帥『アンドリュー・サハム』が目論む兵器工場建設を阻止すべくゴルゴに接触する。報酬はノーベル平和賞の賞金7,400,000スウェーデン・クローネ。ゴルゴはこれを快諾する。

インドネシア入りしたゴルゴは、ハリウッドから特撮メイクアップアーティストを呼び寄せ、自らの顔に特殊メイクを施す。顔を作り替えたゴルゴは、台湾人技術者になりすまし、工場を見学する。バロ司教の見込み通り、工場は自動車の生産ラインを装っているものの、実際には兵器類の生産が可能であった。

一方、財閥総帥サハムは兵器・技術提供を受けるロシア側からゴルゴがこの工場を狙っているとの情報を知らされる。KGBあがりのロシア側スタッフ『アルバトフ』は、台湾人技術者が怪しいと目星をつける。工場内でビスが飛び、台湾人技術者の顔面を捉えるが、皮膚がめくれただけで出血しない。アルバトフは台湾人こそがゴルゴであると確信、直接対決を試みる。が、工場内の部品を集めて拳銃をくみ上げたゴルゴは反撃、最後は呼び寄せたCNN取材班に武器庫の爆発シーンを撮影させ、バロ司教の依頼を完遂する。

どうしても特殊メイクをネタに使いたくて描かれたであろう作品。工場内見学の際、飛び散ったネジをよけきれないとはゴルゴ大失策である。いつものゴルゴなら、特殊メイクなど面倒な手法を使わないはずだが、ちょっとした気まぐれだろうか?金属探知機で調べられる際、背後に回られて狼狽したり、握手を求められてお辞儀で対応するなど、『ゴルゴがゴルゴたる由縁』に縛られてギャグと表裏一体になっているのも、ちょっとイタい。

ズキューン

ゴルゴ13 (127) 巻掲載
ゴルゴ13 (151) 巻(最新刊)
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