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ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第87巻-2ロメオたちの西側

2007-08-04 23:38:40 | 第086巻~第090巻

■ロメオたちの西側(第296話) 発表1990年1月

評価   ★★★

依頼人  元連邦情報局カール・フォン・エールリッヒ

ターゲット エールリッヒの娘を誑かす東側スパイ”ロメオ”

報酬     不明

今回弾丸発射数      1/ 通算弾丸発射数 1,634

今回殺害人数        1/ 通算殺害人数   3,795

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数    93

<ストーリー>
西ドイツ”ボン”では東側のスパイが暗躍していた。政府中枢機関に勤務する女性を色仕掛けで籠絡し情報を盗ませる”ロメオ”の毒牙にかかったのは・・・

<この一言>
俺は・・・引き受けると、言ったんだ・・・なら、話はそれで終わりだ・・・

<解説>
西ドイツ・ボンには東側スパイが終結し、諜報戦を繰り広げていた。政府中枢機関に勤務する女性に色仕掛けで近づき、情報を盗ませる”ロメオ”と呼ばれる諜報員が跋扈、そのなかのひとり「ペーター」は、西独外相秘書の「ヒルデガート・エーリッヒ」をターゲットに作戦を開始した。

ペーターはそのセックス・テクニックでヒルデを落とし、次々と情報を盗ませる。ヒルデの父親は、ヒルデが東側スパイにつけ込まれていると察し、私立探偵を雇いヒルデの行動を調べると共にゴルゴに”ロメオ”の殺害を依頼する。

ゴルゴは依頼通り、ペーターが”ロメオ”であることを確認した上でペーターを狙撃、ストーリーは幕を閉じる。

単純なストーリーであり、ゴルゴの活躍も特筆すべき所はないが、本作の見所は各登場人物のぶっ飛んだセリフだ。
○女教官カルラ
「生まれて初めて”割れ目”を見たってわけじゃないでしょう、坊や・・・」 :ペーターの実技評価にあたり
「申し分なし(ペルフェクト)!生徒のなかで一番大きいわ!」 :ペーターのナニを見て
「言っとくけれど、私は男に飢えた雌ブタじゃあない」 :ペーターと実技に臨む前
「す、すごいわっ。すごいわ、あんた!!ど、どうなってんのっ、待ってったら!!」 :ペーターの実技を受け
「テクニックA。持続力A。サイズは”LL”」 :ペーターを評して
「近視の女は性感がが強いって言うわよ」 :本当か?

○ペーター
「ちくしょう。色情狂(ニンフォマニア)の雌ブタめ!!お前の父親はきっとナチなんだろっサディストめ!!」
「いつもヘトヘトになるまでやらせておいて、こんな物しか”返礼”できないのか!?」
「今夜は何回イッタんだ!?足の指で数えてたんだろう!?」
「俺は最初っからあんたの事など一度だって考えた事もないよ!」
「お前はただのさかりのついた雌ブタで、俺と、腰の抜けるほどやりたかっただけなのさ!!」

○ヒルダ
「おおおっ、噛んで!!私の恋人」

ズキューン

ゴルゴ13 (87) 巻掲載
ゴルゴ13 145巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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ゴルゴ13第87巻-1未来への遺産

2007-08-01 23:55:30 | 第086巻~第090巻

■未来への遺産(第295話) 発表1990年3月

評価   ★★★

依頼人  ①マシューズ ②トランジスター社 ケインズ

ターゲット ①シドニーの遺体の冷凍保存阻止 ②ケインズ自身の遺体の冷凍保存阻止

報酬     ①不明 ②依頼成立せず

今回弾丸発射数      2/ 通算弾丸発射数 1,633

今回殺害人数        0/ 通算殺害人数   3,794

今回まぐわい回数    1/  通算まぐわい回数    93

<ストーリー>
死亡した人間を冷凍保存し、医学の進んだ未来で生き返らせる。あやしげな遺体冷凍保存ビジネスに巨額遺産相続がからんで・・・

<この一言>
あんたが死ぬ時に、俺が生きている、という保証はない・・・

<解説>
百を超える企業を営む「シドニー」は癌に冒され、死期が迫っていた。シドニーは、友人「ケインズ」に、将来の蘇生のために自身の死体を冷凍保存するように依頼、同時に7億5千万ドルの資産をケインズに預け、将来の蘇生後に受け取ることを遺言に記す。

「死亡した人間を冷凍保存し、医学の進んだ未来で生き返らせる」という遺体冷凍保存ビジネスは、将来の蘇生術が確立されておらず、詐欺の色彩が濃いビジネスでいかがわしさが漂う。シドニーの甥「マシューズ」は、ケインズの営む遺体冷凍保存ビジネスに疑問を抱き、ゴルゴにシドニーの遺体冷凍処理を阻止するよう依頼する。

シドニーの遺体は小型ジェット機で運搬途中に冷凍処理をされる。ゴルゴは戦闘機をチャーターしシドニーの遺体を運ぶ小型ジェットに近づく。キャノピーに狙撃窓を設けたゴルゴは、シドニーの遺体が収納されている冷凍カプセルのパイプを狙い冷凍措置を中断させ、さらにカプセル内のシドニーの頭部を狙い打つ。シドニーの冷凍処理は失敗し、マシューズの依頼は完遂される。

シドニーから7億5千万ドルをくすね損ねたケインズはゴルゴに接触。ケインズの死後、自分の死体が冷凍処理されることのないよう、死体中枢部を狙撃して欲しいと依頼する。自ら営む遺体冷凍保存ビジネスを否定する依頼に、ゴルゴは「あんたが死ぬ時に、俺が生きている、という保証はない・・・ 」と言い放ちケインズの依頼を却下する。

本作は1990年発表。遺体を冷凍保存して蘇生させる技術は2007年現在も実現されていない。この遺体蘇生技術が完成すれば、短期的には少子化に伴う人口減少を抑止する効果がある。が、中期的には超高齢化社会をもたらし、長期的には人口が増え続け食料危機に突入し、結局は地球滅亡をもたらすのではなかろうか・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (87) 巻掲載
ゴルゴ13 145巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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ゴルゴ13第86巻-2大学教授の私生活

2007-07-31 23:52:47 | 第086巻~第090巻

■大学教授の私生活(第294話) 発表1987年8月

評価   ★★★

依頼人  国防省の准将

ターゲット ディプロマ・ミルズのボス

報酬     不明

今回弾丸発射数      3/ 通算弾丸発射数 1,631

今回殺害人数        3/ 通算殺害人数   3,794

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数    92

<ストーリー>
M16を改良した高性能銃がゴルゴを再び襲う!狙われていることを察したゴルゴは・・

<この一言>
受けとった報酬はあんたの家の生垣の陰に返しておいた・・・

<解説>
国防省の准将から殺害依頼を受けたゴルゴ。ターゲットをスコープに捉えるが、何者かにターゲットを仕留められてしまう。ゴルゴは依頼人の准将に再び会うが、依頼人の二重依頼はないことが確認できたため、報酬を返却する。

ゴルゴのターゲットを仕留めたのはハーバード大学教授の「ゴールドマン」。大学教授の傍らアルバイトで狙撃を請け負っているゴールドマンは、武器商人ロゼリーからゴルゴの殺害を依頼される。第73巻-3『フィールド・テスト』で、ロゼリーはM16を改良した新型高性能銃の販売していたが、ゴルゴは高性能銃を全て破壊するという依頼を受けて新型銃5丁を破壊していた。以来ロゼリーは、ゴルゴから命を狙われていると誤解し、今回ゴールドマンにゴルゴ殺害を依頼したのである。ゴールドマンは、ロゼリーから最後の1丁となる新型銃を受取り、ゴルゴ殺害の機会を窺う。

暗闇のデトロイト空港で、ゴルゴがタラップから降りるところを暗視野スコープ越しに狙うゴールドマンであるが、偶然ゴルゴがライターでタバコに火を点けたため、目がくらみ狙撃に失敗する。暗闇で正確な狙撃を受けたことからゴルゴは、新型銃の存在を嗅ぎつけ、武器商人であるロゼリーに接触。図らずもゴルゴ殺害を洩らしてしまったロゼリーは、ゴルゴの弾丸の餌食となる。ロゼリーからゴルゴ殺害依頼を受けたゴールドマンと対決すべく、ゴルゴはガラス張りのビルを背景にゴールドマンをおびき寄せる。再び暗視野スコープでゴルゴを捉えるゴールドマンであるが、ガラス張りのビルの光が乱反射したためゴルゴを見失う。そのスキをゴルゴが逃すはずもなく、ゴールドマンもゴルゴにより葬り去られる。

『フィールド・テスト』で新型銃の破壊依頼を受けていたゴルゴだが、本作でようやくミッションをコンプリートしたことになる。本作の見所はゴールドマンの銃弾がゴルゴをかすめた時の、ゴルゴの驚きの表情であろう。タバコに火を点けながら、目を大きく見開き驚愕の表情を隠そうともしない茫然自失のゴルゴが確認できる。ゴルゴの名セリフに「10%の才能と20%の努力・・・そして、30%の臆病さ・・・残る40%は・・・”運”だろう・・・な・・・」(第66巻-3『ロックフォードの野望(謀略の死角)』)というのがあるが、本作では流石のゴルゴも運に助けられている。一方の報酬を自宅の生垣に返却された准将、運悪く報酬を第三者に持ち去られていないといいのだが・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (86) 巻掲載
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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ゴルゴ13第86巻-1禿鷲伝説

2007-07-30 23:48:21 | 第086巻~第090巻

■禿鷲伝説(第293話) 発表1989年2月

評価   ★★★★★

依頼人  保守党の長老 黒井信介

ターゲット 元KGB特別局の暗殺者イワン・マルコビッチ・コズロフ

報酬     不明

今回弾丸発射数      4/ 通算弾丸発射数 1,628

今回殺害人数        2/ 通算殺害人数   3,791

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数    92

<ストーリー>
ゴルゴは日本陸軍特務機関”卍”の1級暗殺者「東堂征一郎」大尉の息子「東堂高志」なのか?ルーツもの第8弾!

<東堂高志の一言>
俺の背後に忍び寄るのはよせ・・・嫌いなんだ・・・

<解説>
『日本人・東研作』(第14巻-1)『芹沢家殺人事件』(第27巻-1)『おろしや間諜伝説』(第36巻-1)、『蒼狼漂う果て』(第41巻-1)『毛沢東の遺言』(第51巻-1)『河豚の季節』(第57巻-1)『すべて人民のもの』(第81巻-1)に続く、ゴルゴ出生の謎に迫る「ルーツもの」第8弾。

ソ連はペレストロイカ(改革)の一環で、グラスノスチ(情報公開)を進めていた。KGBは過去に為されたゴルゴへの殺人依頼が表沙汰になることを恐れ、ゴルゴの殺害を企てる。同時にゴルゴの過去を発表し、KGBの情報収集能力を高さをアピールする作戦に出る。元KGB特別局の暗殺者「イワン・マルコビッチ・コズロフ」はKGB本部より命を受け、ゴルゴの過去を探り、ゴルゴの殺害に執念を燃やす。

コズロフは東京→神戸→香港→ロサンゼルスと移動、ゴルゴ=「東堂高志」説を追う。しかし、「東堂高志」がベトナムで殺されていたことを知った直後、ゴルゴにより殺害される。

[東堂高志プロフィール]
1940年頃  父・陸軍特務機関”卍”「東堂征一郎」大尉、小学校教員の母の間に出生
1945年8月 旧満州黒竜江省でソ連兵に襲われ、姉を面前で犯される。直後、ソ連兵を射殺。 
        その後、旧北満州・ペイアン高原で中国人「馬天明」に育てられ中国拳法を教わる。
        中国名は「馬禿鷲」。
1955年頃  毛沢東の解放軍4名を殺害、ペイアン高原を去る。
1960年頃  黒河北方で毛沢東軍と闘う”黒竜団”の頭目「雷学両」に見込まれ、射撃術を学ぶ。
1965年頃  黒竜団を離れ、北ベトナムへ。「ヨン・リー・バンミン」を名乗る。
1968年   ベトナム人兵士「グエン・フン・ロウ」と出会う。米軍前線管制官を100名以上狙撃。
        その後、グエンの裏切りに合い、背後から撃たれて死亡。
※東堂高志 通算弾丸発射数108/通算殺害数106/通算まぐわい回数0

ゴルゴは第85巻-4『14Kの謎』に登場する保守党長老「黒井信介」から、コズロフ殺害の依頼を受けていたのだ。コズロフが東堂征一郎・高志を探っていることを知った黒井は、満州に残されたとされる旧日本軍の「Z資金」をソ連が探っていると誤解し、ゴルゴにコズロフ殺害を依頼したのであった。

ゴルゴは「東堂高志」なのだろうか?当総合研究所では、その可能性は低いと考える。
まずは、グエンが高志を殺したという具体的証言が決定的だ。グエンの持つ高志の最期の写真には背中しか写っておらず、高志死亡の決定的証拠にはならないが、グエンが懸賞金をもらいアメリカへ亡命したとすれば、当然アメリカ側は高志の死亡を確認したはずである。高志=ゴルゴで、高志が生き延びていたのだとしたら、真っ先にグエンに復讐に行っているだろう。また、高志が1965年以降北ベトナムで戦闘に従事していたのであれば、ゴルゴが関与した最も古い1965年の事件(『ビッグ・セイフ作戦』『60日間の空白への再会』)と合致せず、東堂高志=ゴルゴを否定する材料となる。

とはいえ、陸軍特務部隊”卍”幹部の血を引く中国残留孤児が、中国拳法を身につけてスナイパーへと成長するストーリーは、ゴルゴの出生の秘密としてはいかにもありそうで、本作の価値は非常に高い。また、終戦間際の秘密財宝「Z資金」とからめた歴史ミステリーの色彩を帯びているも痛快だ。

その「Z資金」を語る保守党長老「黒井信介」は、第85巻-4『14Kの謎』に登場する。実際の発表順は本作『禿鷲伝説』→『14Kの謎』であり、この2作を通じて初めて「黒井信介」の正体が判明する。満州のダイヤモンド、特務機関、政界への影響力などを考えるとこの黒井信介のモデルは児玉誉士夫か?とすると、本作にも登場し『14Kの謎』でゴルゴに戦いを挑む「ヨシオ」というのは児玉誉士夫にかけたネーミングなのだろうか・・・。児玉誉士夫については『黒幕―昭和闇の支配者』が詳しい。

蛇足ながらもう一点。本作でゴルゴは大型ウイングのついたフェラーリに乗っている。コズロフの車に平行して走っているときは明らかに右座席にハンドルがついている。しかし、ゴルゴがフェラーリから降りるときは左座席から降りている。このフェラーリ、左右どちらにハンドルがついているのだろう・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (86) 巻掲載
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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