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水戸市植物公園のイワヒバ展

2015-10-12 07:00:00 | 茨城紹介

イワヒバ(岩檜葉)はイワヒバ科に属するシダ植物の1つである。

和名の由来はその枝葉が桧に似ており、岩の上に生じることからで、

別名をイワマツ(岩松)とも言う。

中学生の頃、夏休みの宿題で岩松を採集したことが有った。

イワヒバ科に属する他の植物と同様に、

細くて分枝した茎に鱗片状の小さな葉を密生させる。

イワヒバ以外は、茎の先端が伸び、細長く地上をはい回り、

コケ状になるが、イワヒバの茎は伸び続けず、

数回の分枝をするとそれで止まってしまい、新たな茎がその基部から出る。

新たな茎の出る中心部からは茎が放射状に出る。

またその部分からは細かいのが出て、次第にその先端が持ち上がる。

つまり根の塊が茎のように見え、その先からは葉状の茎が放射状、

水平に出るので全体の姿はソテツかヤシの木のようにも見える。

この葉状の茎は乾燥すると丸く縮まって集まる。

岩松は長期の乾燥や厳寒に強く、数か月は水が無くても

枯死しないことから「不老不死草」と呼ばれている。

この展示会の岩松は200年が最古参と聞いた時

一瞬わが耳を疑ったが、調べてみると

鷺宮家龍泉寺(東吉野村)には樹齢1500年の岩松があるという。

ここに展示された岩松は200年以下で、どれも若く先は非常に長い。

また会う機会があるだろう。