彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救
ったと伝えられる "招き猫”と、井伊軍団のシンボルとも言える赤
備え(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした
部隊編成のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。
愛称「ひこにゃん」
16 季 氏 き し
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他の篇と趣を異にし、孔子のことばがすべて「孔子曰く」として記
され、また、三、九といった数字でまとめられる章が多い。この点
から、この篇は「斉論」系統であろうともいわれている。
寡なきを患えずして均しからざるを患え、貧しきを患えずして安か
らざるを思う」(1)
「少き時は血気いまだ定まらず、これを戒むること色に在り」(7)
「生まれながらにしてこれを知る者は上なり。学んでこれを知る者
は次なり」(9)
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2.天下に道が行なわれていたときは、天子みずから礼楽を定め、
また討伐を行なった。天下に道が行われて、その権限は諸侯以下に
移っていった。だが、諸侯が権限を握っている状態は、十代とつづ
くことはないだろう。いわんや大夫が握るようになれば、五代もつ
づきはしない。今は、大夫の下の家臣が国権を握っているが、そん
なことは三代とつづくわけがない。天下に道が行なわれていれば、
大夫が国政を左右することはない。また、人民が政治を批判するこ
ともないのだ。(孔子)
孔子曰、天下有道、則禮樂征伐自天子出、天下無道、則禮樂征伐自
諸侯出、自諸侯出、蓋十世希不失矣、自大夫出、五世希不失矣、陪
臣執國命、三世不失矣、天下有道、則政不在大夫、天下有道、則庶
人不議。
● 今夜の一枚:ディープフェイク・ツールが死者を蘇らせる
【新植物図鑑1:メタセコイア】
春うらら 加齢を笑い メタセコイア並木を疾走る 老夫婦哉
農業公園マキノピックランドを縦貫する県道小荒路牧野沢線には、
延長約2.4kmにわたりメタセコイアが約500本植えられ、氏物語の紫
式部が歌を詠んとされる遠景となる野坂山地の山々とも調和し、マ
キノ高原へのアプローチ道として高原らしい景観を形成。メタセコ
イアは、中国原産、ヒノキ科(またはスギ科)メタセコイア属の落
葉高木で、和名はアケボノスギ。最大樹高が115mにも及ぶといわれ
るセコイアにその姿が似ていることから、メタ(変形した)セコイ
アと名づけられている。春の芽吹き・新緑、夏の深緑、秋の紅葉、
冬の裸樹・雪花と四季折々に訪れる人々を魅了。平成6年、読売新
聞社の「新・日本の街路樹百景」に選定されており、海津大崎の湖
岸沿いの桜並木見物などわたしたち夫婦も屡々ドライブし訪れてい
る。また、単独での春・夏・秋の武奈ヶ岳・経ヶ岳、三国岳のトレ
ッキングで時折訪れている。
ポストエネルギー革命序論 261:アフターコロナ時代 71
❂ どこでもソーラー事業とは
非二酸化炭素排出系新エネルギ-、再エネ(再生可能可能エネルギ
ー)或いは自然エネルギーが世界的、一般的に認知されているが、
それらの材料・部品・製造装置の生産過程から排出される二酸化炭
素及びそれらを包括する廃棄される温暖化ガス排出量や安全的側面
から、もっとも最適だと考えた太陽光発電は、光の多寡で発電量変
動する、風力の強弱で変動する風力発電や降雨や降雪量で変動する
水力発電、原料燃料の確保量で変動するバイオマス発電と比較し簡
単に発電でき、また、エナジーハーベスティング(energy harvest
ing:環境発電)のように、太陽光や照明光、機械の発する振動、
熱などのエネルギー(エナジー)を採取(ハーベスティング)し電
力を得る群技術と称され。特に身の回りにあるわずかなエネルギー
(エナジー)を電力に変換し活用する技術であることも大きな特徴
に加え、ウエアラブルで、意匠性、コンパクトであることも特徴で
あり、その応用形態は、発電する窓・外壁一体型(façade:ファー
サード)など多岐膨大であり、事業戦略上の特徴として、>脱炭素化
(decarbonization)、非集中化(decntralization)、デジタル化
(dig-italization)など上げることができる。
それでは、「どこでもソーラーセル」事業の戦略的課題を思いつく
ままに次の5つの条件を考えてみよう。
1.ピア・ツー・ピアであること。
2.ワイヤレスであること。
3.マルチレイヤ・フィルムであること。
4.ポータブルであること。
5.マルチフェイスなロバストであること
❂ ピア・ツー・ピアであること
Peer to Peer( ピア・ツー・ピア)とは、複数のコンピューター
間で通信を行う際のアーキテクチャのひとつで、対等の者(Peer、
ピア)同士が通信をすることを特徴とする通信方式、通信モデル、
あるいは通信技術の一分野を指し、P2Pされる。P2Pに対置される用
語としてクライアント-サーバ方式がある。クライアント-サーバ方
式ではネットワークに接続されたコンピューターに対しクライアン
トとサーバに立場・機能を分離しており、一般的には多数のクライ
アントに対してサーバーが一つである。クライアントはサーバーと
だけ通信でき、あるクライアントが他のクライアントと通信するに
はサーバーを介す必要があるが、クライアント-サーバ方式ではク
ライアント数が非常に多くなると、サーバおよびその回線に負荷が
集中するのに対して、Peer to Peer方式はその構造上、コンピュー
ター機器(以下機器)数が膨大になっても特定機器へのアクセス集
中が発生しにくい特徴がある。
ここでのソーラーセル基礎ユニットは、①光電変換素子、②蓄電阻
止(オプション➲③位置情報・各種センサ信号送受信素子、④マ
イクロインバーター、⑤ワイヤレス送受電素子)から構成されるも
のとする。
❂ ワイヤレス送受信技術開発
ところで、電波で電力伝送を行う「空間伝送型ワイヤレス電力伝送
システム」が国内でも制度化されそうである。まずは屋内利用から
スタートし、工場や介護施設などで活用が進む。
一般に、無線給電装置は、電気自動車やプラグインハイブリッド車
等の電動車の電力と住宅や配電系統の電力とを双方向に伝送するシ
ステム(例えば、V2H(Vehicle to Home)システム、またはV2
G(Vehicle to Grid)システム)において用いられる。給電装置は、
コイルによる磁界の結合を利用して電力伝送を行うため、電動車と
のケーブル接続が不要になる。昨年7月14日、空間伝送型ワイヤレ
ス電力伝送システムの技術的条件」のうち、屋内利用に関する周波
数帯や空中線電力などの条件について、情報通信審議会から一部答
申を受けた。無線による給電方法は、送電部と受電部を接近させる
「近接結合型」と、遠方のデバイス等に給電する「空間伝送型」に
大別される。
無線による給電方法は、送電部と受電部を接近させる「近接結合型」
と、遠方のデバイス等に給電する「空間伝送型」に大別される(図
表1)。近接結合型には、送電コイルと受電コイルの間で磁場を発
生させ送電する磁界共鳴方式や、送受電間で発生する誘導磁束を利
用して電力を送る電界結合方式などがあり、すでに工場のAGV(無人
搬送車)や家電製品などの給電に活用されている。一方、空間伝送
型については、国内ではメーカーや大学、業界団体などが参加する
「ブロードバンドワイヤレスフォーラム(BWF)」が中心となって、
技術開発や利用環境・利用条件の整備、標準規格化活動に取り組ん
できた。空間伝送型には、近接結合型と比べて大幅に伝送距離が長
いという利点がある。しかし、送受電間で空中線を対向させ電波と
して電力を伝送するため、既存の無線通信との干渉や電磁波の人体
への影響などの懸念が指摘されている(詳細は上図表参照)。
❏ WO2018/119153 Wireless communication technology, apparatu-
ses, and methods
❏ 特開2021-027683 無線給電装置および光無線給電移動体
❏ 特開2020-167796 ワイヤレス電力伝送システム、送電器、受電
器、コンピュータプログラム及びワイヤレス電力伝送制御方法
❏ 特開2019-013063 赤外光による遠方物体への無線電力伝送方式
出展:インフラ空間を活用した太陽光発電の推進/国土交通省
❂ ファサード(建材一体型)ソーラー技術開発
建材一体の太陽電池が次代を築く
既存太陽電池との置き換わりが実現すれば、巨大な市場を形成する
可能性がある。既存太陽電池と競合しないZEB/ZEHを実現さ
せる。建材一体型太陽電池の市場形成が進んでいくと予想されてい
る。2030年までに新築建築物の平均でZEB(ネット・ゼロ・エネ
ルギー・ビル)を実現することが目標に掲げられ、建築物のZEB
化は、省エネルギー化のみならず、建物自身がエネルギーを生み出
さなければ実現しないもので、屋上以外の壁面等においても太陽光
発電システムを大量に導入することが重要となってくる。このとき、
ソーラーとバッテリ一体となりその他の負荷機能ユニットを組み込
まれ出来うる限り、分散・ワイヤレス機能を付加しておけば、工期
短縮・自由度の大きい設計が可能となり、併せて、デジタル化によ
る、①ダウンサイジング、②シームレス、③デフレーション、④イ
レイジング、⑤エクスパンションの基本特性が効を奏すものと期待
されれる。
❂ 持続可能な社会の実現・低炭素化・循環システムの構築
国土交通省は、「まち・住まい・交通が一体となった創エネ・蓄エネ・
省エネ化の推進」を進めている。都市の低炭素化の促進に関する法
律等に基づき、都市機能の集約化、これと連携した公共交通の利用
促進、住宅・建築物の低炭素化、緑地の保全及び緑化の推進、未利
用・再生可能エネルギーの利用等を総合的に推進するとともに、支
援措置の強化・充実を図るという。ゼロエネ住宅・省エネ住宅の普及
ゼロエネ住宅・省エネ住宅の普及を
支援するとともに、住宅・オフィス等のエネルギー性能の表示制度の
充実に向けて取り組んでいる。また、新築住宅等の段階的な省エネ
基準適合義務化を実現していく。
公共建築物の低炭素化・ゼロエネ化
公共建築物・施設の率先した低炭素化・ゼロエネ化のため、国の一
般事務庁舎整備に当たって適合すべき低炭素基準の策定し、官庁施
設のゼロエネルギー化を目指したモデル事業の実施、直轄等を推進
している。東日本大震災を契機とするエネルギー需給の変化を踏ま
え、公共インフラ空間において、公的主体等による太陽光発電設備
の設置や、民間事業者への土地賃貸等による設備の設置を推進して
いくことが重要としている。
❂ 建材一体型太陽光発電の需要が高まる
「建材一体型太陽光発電の世界市場:成長・動向・予測」(Mordor
lntelli-gence発行/グローバルインフォメーション)市場調査レポ
ートによると、2020年から25年の予測期間中、建材一体型太陽光発
電市場は14.79%以上の年平均成長率で成長すると予想している。
今後数年間、特に住宅および商業部門において建材一体型太陽光発
電ソリューションの需要が高まると期待している。現状は、屋上太
陽光PVの技術が、かなり迷いペースで進んでおり、購入者の多くは
屋上太陽光を選択している。国内でも様々な建材一体型モデルの開
発が進んでいる。
大成建設とカネカは共同で、建物の外壁や窓と一体化させた太陽電
池モジュールで発電する外装システム「T-GreenMulti Solar」を開発
した。同システムは、高い発電効率に加え、採光・眺望・遮熱・断熱
の各機能と意匠性を備えるとともに災害時には独立した非常用電源
としても機能する。一般的な外装材と同等の耐久性を持ち、太陽電
池が外装材と一体化しているため施工性に優れ、発電を30年以上
持続することができるという。
AGCの太陽光発電ガラスが、2020年3月14日に開業した高輪ゲー
トウェイ駅(東京都港区)に採用された。JR東日本が推進する環境保
全技術を盛り込む、施策と採光性を確保したデザインを両立したい
という観点から、太陽光発電機能とガラス特有の明るい空間を併せ
持つ、同社の製品が採用された。
東芝は、人工衛星の高性能ソーラーパネルを家庭用の新型太陽電池
として活用できる技術を開発した。高効率・低コストなタンデム型
太陽電池技術で発電効率を高めるもの。近年、着実に普及が進む太
陽光発電は、国土の狭い日本において、今後は限られた設置面積の
中でいかに効率よく発電するかが重要になってくる。その鍵を握る
と考えられているのが、高い発電効率を誇るタンデム型太陽電池の
存在である。現状では宇宙衛星など用途が限られる技術だが、近い
将来、家庭用の太陽光発電にも導入されるかもしれない。
パナソニックは、ペロブスカイト太陽電池太面積モジュールで世界
最高変換効率16.09%を達成した。NEDOは、太陽光発電の導入促
進を目的に「高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開
発」に取り組んでいた。同事業でパナソニックは、ガラスを基板と
する軽量化技術や、インクジェットを用いた太面積塗布法を開発し、
これらの技術を用いて作製したペロブスカイト太陽電池モジュール(
開口面積802平方センチメートル:縦30cmx横30cmx厚さ2mm)で世界
最高のエネルギー変換効率16.09%を達成した。製造工程にインクジ
ェットを用いた大面積塗布法を採用したことにより、製造コストを
低減できるほか、モジュールの大面積、軽量、高変換効率の特性を
利用することで、ビル壁面など、従来は設置が困難だった場所での
高効率な太陽光発電が可能となる。NTTもinQsとの間で無色透明
型光発電素子技術を使用して製造した高機能ガラス製品の国内独占
販売契約を締結した。同ガラスは一般的なガラス建材並に可視光を
透過しつつも、紫外光と赤外光を吸収する特徴を活かした過・発電
を可能にするもの。
❂ 次世代太陽電池市場、2030年に急拡大
既存太陽電池の発電性能を上回ると期待されるペロブスカイト、色
素増感、有機薄膜、砒化ガリウムといった次世代太陽電池の世界市
場は、2030年に急拡大し、建材一体型としての利用が有望視されて
いる。こうした背景の中で、新型・次世代太陽電池の世界市場は、
2030年には2000億円を超えるマーケットを生み、大幅拡大すると見
通している。当然、この数字の算定根拠を見直すのはもっと後にす
る。(出典「環境ビジネス 2021年冬季号」)
ここで、機能部品の最新技術を紹介できないので、適宜紹介するも
のとし、ここではペロブストカイト系ハイブリッドソーラー及びペ
アリングするバッテリーに関して記載する。
【関連特許技術及び論文】
❏特開2021-28942 ペロブスカイト膜の製造方法、及び>光電変換素
子の製造方法:簡易な方法で、均一性の高いペロブスカイト膜が得
られる製造方法を提供する。
❏特開2021-019203 太陽電池モジュール、電子機器、及び電源モジュ
ール:長時間にわたって高照度光に晒された後においても、発電効
率を維持することができる太陽電池モジュールを提供することがで
きる。
❏特開2021-015902 ペロブスカイト太陽電池用封止剤及びペロブス
カイト太陽電:保存安定性、塗布性、接着性、及び、バリア性に優
れる太陽電池用封止剤、及び、ペロブスカイト太陽電池用封止剤を
用いてなるペロブスカイト太陽電池を提供する。
❏特開2021-9950 太陽電池:従来技術の太陽電池と比較した場合、
改善された効率および寿命を示した。:
❏特開2021-034325 固体電解質シートおよび全固体リチウム二次電
池:形状保持性に優れ、大面積化が可能な固体電解質シートと、固
体電解質シートを有し、放電特性に優れた全固体リチウム二次電池
とを提供する。
❏特開2021-026877 全固体薄膜電池及びその製造方法:同一の真空槽
内で大気開放することなく、正極層、固体電解質層、及び負極層を
積層することができ、全固体薄膜電池を、従来よりも簡易に製造す
ることができ、得られた全固体薄膜電池は、正極層、固体電解質層、
及び負極層がいずれもアモルファスの薄膜で、正極層、固体電解質
層、及び負極層の各界面の状態が良好で、エネルギー密度の低下を
防止できる。本発明の製造方法は、加熱下で、積層工程を行わず、
各積層工程の後に冷却工程を必要とせず、簡便に、かつ、製造スピ
ードを上げて、全固体>薄膜電池を製造できる。さらに、本発明の製
造方法によれば、樹脂等の熱に弱い基板の上に、正極層、固体電解
質層、及び負極層を積層した全固体薄膜電池を製造も可能となる。
❏特開2021-12887 全固体薄膜電池:れた幾何学的精度、特に正確に
制御された厚さおよび欠陥の非常に少ない膜を有する全固体薄膜電
池、また、より良好な電力密度及び良好なエネルギー密度を有する
全固体薄膜電池の提供。
❏ 特開2021-12840 薄膜型全固体電池、電子機器、および薄膜全固
体電池の製造方法:半導体プロセスを用いた新規な薄膜型全固体電
池を提供できる。また、他の形態は、当該薄膜全固体電池を備えた
半導体装置を提供できる。さらに、他の形態では、当該薄膜型全固
体電池の製造方法を提供することができる。
以上は、『どこでもソーラー事業』のコアである、ソーラーセルと
フィルムバッテリのカップリング最新技術開発として考察した。こ
の事業開発アイテムとして適宜掲載していく。
オランダの新興企業 洋上太陽光発電基礎構造を開発
オランダのスタートアップSolarDuck社は オフショア石油プラット
フォームに似たフローティングPV用の三角形の構造を開発。パネル
を水面から3メートル以上に維持することで波動及び動的荷重の問
題題解決できる4月からオランダのパイロットプロジェクトで使用
する。
❂ 太陽熱-溶融塩蓄電システム構成図
英国で流行が広がる新型コロナウイルスの「変異種」。国内でも、
12月25日、英国に滞在歴のある人の感染が確認され、欧州疾病
予防管理センター(ECDC)の資料では、変異したウイルスの報告は
11月ごろから英国で増え、週平均で全体の約1割超と急拡大。感染
力が強いとされる一方、重症化しやすさやワクチンの有効性につい
て詳細はこれから。この変異種はなぜ注目され、どのぐらい心配す
ればいいのか不安の種であった。新型ウイルスの変異株は、イング
ランドに存在していなかった。それが一体どうやって、数カ月のう
ちに非常によくみられるようになったのか。ウイルスは常に変異し
ている。大事なのは、ウイルスの動きに変化があるのかに、しっか
り注目しておくことである。
変異株をめぐる懸念
今回の変異株は、次の3点がみられることから注目を集めている。
①新型ウイルスの他の変異株と急速に入れ替わっている。②新型ウ
イルスの重要と思われる部分に影響を与える変異をしている。③変
異の一部は新型ウイルスの感染力を強めることが研究で確認されて
いる。また、これらは、ウイルスがより広がりやすいことを示して
いる。ただ、はっきりしたことはわかっていない。新たな変異株は、
単に時と場所が適しているだけで広がり得る。今回の変異株が最初
に見つかったのは9月。11月にはロンドンで確認された感染の約4分
の1が、この新たな変異株だった。12月中旬になると、感染の3分
の2近くが変異株となった。
新たな変異株に関する初期段階の分析によると、重要な影響を与え
得る17種類の変化が特定されている。変化はウイルスのスパイクタ
ンパク質で確認されている。ウイルスが人体の細胞に入り込む際に、
扉を開ける鍵のような役割を果たすタンパク質。N501Yと呼ばれる
変異は、スパイクタンパク質の最も大事な部分である、受容体結合
ドメイン(RBD)を変える。RBDは、スパイクタンパク質の中で、人
体の細胞の表面に最初に触れる部分だ。こうした変化によってウイ
ルスが人体の細胞に簡単に入り込めるようになるのであれば、その
ウイルスは強化されていると考えられる。
一方、スパイクタンパク質の一部が失われる、H69/V70削除と呼ばれ
る変異も、これまで何度か出現している。新型ウイルスに感染した
ミンクからも、この変異が見つかっている。ケンブリッジ大学のラ
ヴィ・グプタ教授の研究は、こうした変異によってウイルスの感染
力が2倍に高まることが実験で確認されたとしている。
変異株は異常なほど高度に変異している。出所に関する有力な説と
して、新型ウイルスに太刀打ちできないほど弱体化した免疫システ
ムをもつ患者の体内で出現したというものがある。そうした患者の
体は、新型ウイルスの変異の温床になったとされる致死率の上昇を
示唆する研究はない。だが、そうした観点での監視は必要だ。いず
れにしろ、病院にとっては感染が増えるだけで大変なことになる。
新たな変異株が、より多くの人をより素早く感染させるとすれば、
病院で治療を必要とする人が増えることになる。それでは、新型コ
ロナにワクチンは効くのか。新型ウイルスのワクチンは、ほぼ確実
に効く。少なくとも現時点では、ワクチンの効果が疑われるのは、
先行している3種類のワクチンすべてが、現存のスパイクタンパク
質に対して免疫反応を生み出しているこによる。免疫システムを訓
練し、ウイルスのいくつかの異なる部分を攻撃できるようにする。
そのため、スパイクタンパク質の一部が変異しても、ワクチンは効
果を発揮するはずだ。ただ、さらなる変異を許した場合には懸念が
生じると、件のグプタケンブリッジ大学教授は言う。このウイルス
は、ワクチンから逃げ延びる過程にあるのかもしれない。それに向
けて、歩みだしたころ。ウイルスがワクチンの効果の一部からでも
逃れ、人体に影響を与え続ける場合、そのウイルスはワクチンを逃
げ延びたことになる。これは新型ウイルスに起こっていることの中
で、最も懸念すべきことだろう。今回の変異株は、新型ウイルスが
より多くの人に感染しながら、同時に適応も続けていることを改め
て示している。「このウイルスは、ワクチンから逃げ延びる過程に
あるのかもしれない。それに向けて、最初の数歩を進んだところだ」
ウイルスがワクチンの効果の一部からでも逃れ、人体に影響を与え
続ける場合、そのウイルスはワクチンを逃げ延びたことになる。こ
れは新型ウイルスに起こっていることの中で、最も懸念すべきこと
だろう。今回の変異株は、新型ウイルスがより多くの人に感染しな
がら、同時に適応も続けていることを改めて示している。英グラス
ゴー大学のデイヴィッド・ロバートソン教授は18日の発表で、「新
型ウイルスはおそらく、ワクチンを逃げ延びる変異をするだろう」
と結論づける。それはつまり、インフルエンザのように、絶えずワ
クチンを最新のものにしていく必要があることを意味する。私(た
ち)にとって幸いなのは、接種が始まった新型ウイルスのワクチン
は、簡単に手を加えられる。
免疫避けるウイルス、国内で変異の可能性 ワクチンが効きにくい
恐れがある新型コロナの変異ウイルスが、国内からも発生していた
可能性があることが、慶応大学の研究チームの分析でわかった。こ
の変異ウイルスはこれまで、海外から流入したとみる、このウイル
スは、たんぱく質の一部が変わった「E484K」という変異を持つ。
コロナに感染したり、ワクチンを打ったりすると免疫ができるが、
この変異があると、免疫が十分効かなくなる可能性が指摘されてい
る。この変異は南アフリカ>やブラジルで発見され、その後日本で
も見つかっていたと言う。このため、チームは今回分析したウイル
スについて、「海外から流入したのとは別に、国内で以前から広ま
っていたウイルスにE484K変異が入った可能性が高い」と判断した。
新型コロナの遺伝情報は4種類の文字で表される約3万の「塩基」と
いう化学物質でできていて、15日に1文字ほどのペースで塩基が別
の塩基と入れかわっている。これまでに国内で見つかった、の効果
を弱める恐れがある変異を持つウイルスは、何らかの形で海外から
流入したものと推定されている。国内で発生したとすれば、今後も
同様の変異ウイルスが生まれる可能性がある。小崎さんは「国内に
おける変異ウイルスの監視をさらに強めていく必要があるのではな
いかと話す。
3月3日、 米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME、シ
アトル)のクリス・マーレイ所長が新型コロナウイルスの感染数と
死者数について示す予測は、世界中から注視されている。最近まで
は、幾つかの有効なワクチンの発見が集団免疫の達成を助ける可能
性があることに希望を抱いた。あるいは接種と過去の感染が組み合
わさることで、他人への感染をほぼゼロにできる可能性があるとも
期待していたが、先月に明らかになった南アフリカでのワクチン臨
床試験データは、感染力の強い変異株がワクチンの効果を弱める可
能性があるだけでなく、感染したことのある人の自然免疫をもくぐ
り抜ける恐れがあることが示された。コロナ流行を追跡分析したり、
その影響の抑制に取り組んだりしている18人の専門家にロイター
がインタビューした結果、新たなコンセンサスが急浮上しているこ
とが明らかになる。専門家の多くによると、昨年の遅い時期に約9
5%の有効性を示す2種類のワクチンが登場したことで、はしかの
ようにコロナウイルスもおおむね抑制できるとの希望が強まる。し
かし、南ア型やブラジル型の新たな変異株を巡ってここ数週間に出
てきたデータは、そうした楽観的な見方を打ち砕いたという。専門
家らは今、コロナは一定の地域や季節に一定の罹患率で広がり続け
るウイルスとして地域社会に残るというだけでなく、今後何年も発
症者や死者の多大な犠牲を招く可能性が大きいとの見方に変わって
いる。こうしたことから、人々は、特に高リスクの人々は、習慣と
してのマスク着用や、感染急増時の混雑回避などの対策が今後も必
要とみている。(焦点:楽観砕いたコロナ変異種、免疫仮説の抜本
修正必要に、ロイター、2021.03.05)
「遺伝子とウイルス変異」を考察しようとしたが、ますます、混沌
度が深まるではないか。「ミイラ取りがミイラとなる」と独白。
風蕭々と碧い時代:
HAUSER Piano Concerto No. 2
ラフマニロフ ピアノ協奏曲 第2番
(作曲)セルゲイ・ラフマニノフ
ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18は、ロシアの作曲家セルゲイ・ラ
フマニノフが作曲した2番目のピアノ協奏曲。作曲時期は、1900年
秋から1901年4月。第2楽章と第3楽章が1900年12月2日に初演された
後、全曲初演は1901年11月9日(ユリウス暦 10月27日)に、ソリス
トに再び作曲者を、指揮者には従兄アレクサンドル・ジロティを迎
えて行われた。その屈指の美しさによって、協奏曲作家としての名
声を打ち立てたラフマニノフの出世作。発表以来、あらゆる時代を
通じて常に最も人気のあるピアノ協奏曲のひとつであり、ロシアの
ロマン派音楽を代表する曲の一つに数えられる。 多くのラフマニノ
フのピアノ曲と同じく、ピアノの難曲として知られ、きわめて高度
な演奏技巧が要求される。たとえば第一楽章冒頭の和音の連打部分
において、ピアニストは一度に10度の間隔に手を広げることが要求
され、手の小さいピアニストの場合はこの和音塊をアルペッジョ--
--和音を構成する音を一音ずつ低いものから、または、高いものか
ら順番に弾いていくことで、リズム感や深みを演出する演奏方法-
---にして弾くことが通例とされる。1909年にかけて、家族ととも
にドレスデンに滞在した。このドレスデン滞在中の1907年に完成さ
せた交響曲第2番は翌1908年の1月にペテルブルクで、2月にモス
クワで作曲者自身の指揮で初演され、熱狂的な称賛をもって迎えら
れる。この作品によりラフマニノフは2度目のグリンカ賞を受賞し
た。1908年にはウィレム・メンゲルベルクとの共演でピアノ協奏曲
第2番を演奏している。
● 今夜の一評:地震×コロナ×地球温暖化×・・・・・
東日本大震災から10年。だれがこんな事を想定したか。間違いな
くわたし(たち)だ。それでそうするとどうなるんだと自問する。
休憩をとり吾が道を貫け!と己を叱咤する。トホホのホ^^;。
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