顔みつめいっしょに目を覚ますことが少なくなるねと君がいう
雷が鳴り、稲妻が光り、雨が降り、風が吹くというひどい夜が
ある。人々はこれを「雀の夜」と呼ぶ。
私自身の人生にもそういう夜があった……
私は真夜中過ぎに目覚め、ベッドから文字どおりとびだした。
どうしてかはわからないけれども、私には自分がいままさに死のうとしている
ように思えたのだ。どうしてそんなことを思ったのだろう? 肉体的には死を
暗示するような徴候はまるでないのに、私のこころには恐怖が
重くのしかかっていた。まるで炎のうつす広漠とした不吉な輝きを
出し抜けに目にしたときのようだった。
私は慌てて明かりを灯した。水差しの水をごくごくと
飲んだ。それから足早に開いた窓のところに行った。
外は申し分のない天気だった。
空気には干し草の匂いや、何か別のひどく甘い匂いが
混じっていた。柵の先のとんがりを見ることができた。
窓のそばの、やせ衰えて物憂げな樹を見ることができた。道路が、
暗い一本の筋のようにのびる林が、見えた。
空にはひどく明るい、澄んだ月が浮かんで、そこにはひとかけの
雲もなかった。すべてはしんと静まりかえり、木の葉はぴくりとも
動かなかった。何もかもが私を見ていて、私が死ぬのを
待っているみたいだった……私の背筋は冷たく
凍っていた。まるで内側にひきずりこまれていくみたい
だった。背後から、死がこっそりと足音を
忍ばせながらこちらに近寄ってくるような、そんな気がした……
There are terrible nights with thunder, lightning, rain, and wind, such as are called among the
people "sparrow nights." There has been one such night in my personal life.
I woke up after midnight and leaped suddenly out of bed. It seemed to me for some reason that I was
just immedi ately going to die. Why did it seem so? I had no sensation in my body that suggested my
immediate death, but my soul was oppressed with terror, as though I had suddenly seen a vast
menacing glow of fire.
I rapidly struck a light, drank some water straight out of the decanter, then hurried to the open
window. The weather outside was magnificent. There was a smell of hay and some other very sweet
scent. I could see the spikes of the fence, the gaunt, drowsy trees by the window, the road, the dark
streak of woodland, there was a serene, very bright moon in the sky and not a single cloud, perfect
stillness, not one leaf stirring. I felt that everything was looking at me and waiting for me to die. . . .
アントン・チェーホフ 『雀の夜』(「退屈な話」より)
レイモンド・カーヴァー 『滝への新しい小径』
村上春樹 訳 “ Sparrow night ”
※A Dreary Story [A Boring Story / A Dull Story] xx/11/1889 Скучная история
プレミアリーグ第28節が2日に行われ、日本代表MF香川真司のハットトリックを決めマンチェスタ
ー・ユナイテッドがノリッジと対戦。ホームで4-0と快勝。試合後、アレックス・ファーガソン監
督がハットトリックを達成した香川を絶賛。「後半の途中までは、まさか4点差というスコアになる
とは想像もしていなかったよ。それが、シンジをトップ下に移してから展開が大きく変わり、彼はハ
ットトリックまで成し遂げた。今日はシンジの日だ。素晴らしいよ。彼は素晴らしいフィニッシャー
で、2点目は冷静にめた。3点目のシーンは彼らしい素晴らしいゴールだった。彼にとっても良い1日
になったんじゃないか。昨年は負傷で出遅れたが、シンジは徐々に調子を取り戻している。来シーズ
ンはきっと、良いプレーが見られると思うよ」と絶賛。嬉しくなって関連記事を手当たり次第、ネッ
ト検索してしまった。本当!
オールソーラーシステムの実現には、電動トラックやハイブリット水素燃料電池トラックは欠かせな
い。その努力は、粘り強く日々行われきている。日野自動車株式会社は、超低床・前輪駆動の電動小
型トラックを開発しましたという。実路での評価・確認を行って行くとのことだ。今回開発したEVト
ラックは、従来のエンジンとトランスミッションの代わりにコンパクトなモーターをキャブ下に搭載
し、前輪を駆動する(上図)。バッテリーを荷台床下のフレームの内側に搭載し、それ以外の電動ユ
ニットは殆どキャブ下に収めたEVトラック専用プラットフォームにより、従来の後輪駆動車では実現
困難だった超低床を実現させた(下図、新規考案参照)。走行時は排出ガスゼロ、地球温暖化ガスで
ある二酸化炭素排出ゼロのクリーン性能だけでなく、走行音も静かで、変速操作が不要のためスムー
ズなイージードライブが体験できる。 更に超低床により荷役作業性が大幅に向上するだけでなく、ド
ライバンを架装した場合、室内高1.8mを確保しながら、全高2.3m以下にダウンサイジングでき
、地下駐車場への進入にも支障がなくなる。主に商業施設が密集した都市部での短距離走行を想定し、
さらに店舗内、倉庫内空港等の大規模施設内での用途や、夜間・早朝の稼動等、場所と時間を選ばな
い幅広い活用が期待できろという。
【符号の説明】
100…電池パック、101…収容ケース、110…ロアケース、110a…底面、110b…前側
面、110c…後側面、110d…第1側面、110e…第2側面、111…キャリアブラケット
111a…接合面、111b…上フランジ、111c…下フランジ、111d…フレーム連結部、
112…キャリアブラケット、112a…接合面、112b…上フランジ、113…排気口、
114…取付け穴、115…フランジ部、115b…前フランジ、115c…後フランジ、
115d…左フランジ、115e…右フランジ、116…ピン、117…接続部材、118…弾性部
材 119…ねじ、120…アッパケース、120a…天面、120b…前側面、120c…後側面、
120d…第1側面、120e…第2側面、121,122…吸気口、123…取付け穴、
123A…締結用取付け穴、123B…ボルト、123N…ナット、124…フランジ部、
124b…前フランジ、124c…後フランジ、124d…左フランジ、124e…右フランジ、
124p…先端部、125…プラグカバー、125a…当接部、125A…貫通孔、125b…プラ
グ収容部、126…ねじ、127…ねじ孔、128…サービスプラグ、128a…プラグ操作部、
128b…プラグ基部、130…フレーム、131…第1フレーム材、132…第2フレーム材、
133…連結部材、134…トレイ収容部、135…ボルト、136…支持部、137…遮断器、
140…トレイ、141…供給ダクト、142…供給チャンバ、143…仕切、144…分割通路、
145…フィン、146…水抜き穴、147…隙間、150…ダクト、150a…ファン取付部、
150b…空気案内部、151…ダクト吸気口、152…ダクト吸気口、200…電池スタック、
210…電池モジュール、221…エンドプレート、223…拘束ロッド、224…ブラケット、
300…管理機器、Fa…冷却ファン、Fr…車両フレーム。
特開2013-022977
日野自動車は、このほか、上図のディーゼルエンジンと電動機を駆動源のハイブリッド車両で、ディー
ゼルエンジン1をアトキンソンサイクルにて運転することを特徴とする。また、ディーゼルエンジン
とメカニカルクラッチ機構、電動発電機、変速機が、出力伝達方向下流側に向けて配設し、シンプル
で低コストな構成で、ディーゼルエンジンと電動発電機を搭載したハイブリッド車両で、アトキンソ
ンサイクル(下図参照)を採用することで、燃費を改善して環境保護に貢献することができるハイブリ
ッド車両の考案も提案している未来志向企業だ。
1試合にひとりで三点以上得点をあげた香川。クリケットで3連続三振を奪った投手に賞とし帽子を
贈ったことに由来するハットトリック。素晴らしい。しかし、現実のこれからの世界には難題が待ち
かまえていて、ハットトリックで驚いていられないほど、難題が襲いかかってくるのだから、最善を
尽くす他ない。と、すべてを引き受ける決意と、短歌とチェーホフの詩から、死の覚悟を再確認する。