極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

チョコレートとチーズのバレンタイン

2013年02月15日 | 世界歴史回廊

 


【変貌するバレンタインディ】 

いつしか、バレンタインディは商業主義に流されながら土着し変貌してきた。三世紀当時のローマ皇帝
クラウディウス二世は、兵士達の戦意に支障をきたすとして若者の結婚を禁じていた。バレンタインは
若者たちを哀れに思い、密かに結婚させていたが皇帝がそれを知り、バレンタインにローマ国教への改
宗を迫り、不服従ゆえバレンタインは投獄され処刑される。その後、殉教したバレンタインは、後に勢
力を増したキリスト教により、聖人として認定され、ローマでは毎年2月14日に未婚の女性たちの名前
が書かれた紙を集め、翌日に未婚の男性がその紙を引き紙に書かれた名前の女性と付き合うといった伝
統的な祭りに姿を変え、いつしか、英国のチョコレート会社カドバリー社が、ギフト用チョコレートボ
ックスを製造し広まり、日本で1936年に神戸モロゾフ洋菓子店が英字雑誌に「バレンタインチョコ」の
広告を出し1958年には新宿の伊勢丹で「バレンタイン・セール」と称したキャンペーンが行われ土着す
る。いまでは、男性側がアンサーディの3月14日のホワイトディにはショーツとキャンディが送られる
という風にゲーム感覚でいて前宗教的な遊技感覚をもった演出技法に変貌している。

さて、パソコン作業用遠視・乱視用メガネがシックリ行かなくて13日(水)に再調整にメガネの三城へ
立ち寄り、その足で彼女とキャナリィロウでランチを取ることになるのだが、翌日のバレンタインディ
には仕事に出ていくときに朝食と昼食をこしらえたものが上の写真(下)-左から昼食のチャーハン、
真ん中は、朝食のお握りと玉子のだし巻き、そして右がチョコレートパン。因みに、写真(上)は前日
の朝食で、スクランブルエッグ、味噌汁、昆布の甘佃煮、写真(中)は夕食で、葱の鶏煮込み、高野豆
腐とホウレン草和え煮込み、そして朝どれ蕗の薹の味噌煮(右上)-蛇足だが、わたしはお箸を使わず
フォーク&ナイフで通している。それは兎も角、チョクレートパンは彼女が朝咄嗟に思いつきこしらえ
たというのいだが、これはひとつの変化ではないかと思える。つまりチョコレートに凝縮された<性的
自然宗教>の儀礼がこれから拡散加速し変貌していくと。ひょっとしたら、‘バレンタインデイ朝食’
が彼女がこしらえ、それを彼氏が美味しく頂くというようなことに ^^;。



【チーズの王国と考古学】

もうひとつ、キャナリィロウでの話。ランチメニューが増えているのだが、そこでオーダーしたのがタ
ラバガニのリゾットと総菜と飲み物のサラダバー。リゾットは文句なしに美味しいので、その場で思わ
ず唸る「これは美味い」と。ご飯とチーズこれは?!と閃くところあり。粥とチャーハンとチーズこれ
を和風の品質あるいは感性展開すればいいのではと。そうすると、後は美味国産チーズをつくれば良い
のだと思わずガッツポーズ(ただしこれは心の中で)。そうしていると彼女がサラダバーのコーナでイ
タリアチーズの王様とも呼ばれる超硬質チーズの大きなパルミジャーノ・レッジャーノを割り削り出し
たものを取りながら、これはなんというチーズかとたずねている。通常、ハードタイプは製造過程でセ
ミハードタイプのチーズより水分を少なくした(水分が38%以下)、大きく重量のあるチーズをさすと
いう。だいたい1個で20kgから、重いもので130kgもあり、セミハードタイプよりも熟成期間が長く、
6~10ヵ月ぐらいじっりと寝かせるため(本場イタリアでが5年間熟成させたものがある)、非常に
硬質で濃厚な旨みのあるチーズに仕上がるというが、国産ではそれに匹敵したものはないと思うが?こ
れを持ち前の器用さで熟成期間を短縮する技術を開発しコストダウンし商品化出来ないものかと考えて
みた。これは面白いテーマだと。

 


ところで、 チーズは古くからある加工食品。最古の歴史を持ち、その起源は先史時代まで遡る。チー
ズづくりの発祥の地がどこであるかを示す決定的な証拠はなく、ヨーロッパや中央アジアあるいは中東
かは定まっていないが、紀元前3100年ごろ、サハラの牧草地帯では紀元前4千年紀のエジプト人とシュ
メール人によって酪農が営まれていたという有力な証拠が存在する。またチーズづくりがヨーロッパで
広まったことはヘレニズム初期の神話からも読み取ることができるという。大プリニウスによれば、ロ
ーマ帝国が成立する時代には経済活動としてすでに洗練されていて、高価なチーズは上流階級のローマ
人の舌を満足させるために長い距離をものともせずに取引されていたという。つまり、チーズの起源と
して想像しうる最古の年代は羊や山羊が家畜化される紀元前6000年前後で、正確な年代は確定できない。
チーズをつくっておくことは高温気候でも乳が保存できる唯一の方法で、動物の皮と空気を吹き込んだ
内臓は古代からさまざまな食料を貯蔵しておく容器の役割を果たしていた。おそらくチーズづくりは、
反芻動物の胃でできた入れ物に保存していた乳が変性したのを偶然に発見しできたのではと考えられて
いる。もっとも、現在のところポーランドで、7500年前の「世界最古のチーズ」製造の痕跡がポーラン
ドで発見されている(「およそ7000年前に既に先史時代の人類が土器を使ってチーズを作っていたこと
を示す証拠を発見」英ブリストル大学などの国際研究チーム、2012.12.13)。


※ ポーランドは、クアルクチーズ(温めたのちにほんの少しだけ発酵させた牛乳でつくるフレッシュチーズのトゥ
  ファルクチーズ)が有名だ。

Un meteorite scuote la Russia

ロシア・ウラル地方チェリャビンスク州付近で15日午前9時23分(日本時間午後0時23分)ごろ、隕石が
落下大気圏内で爆発。非常事態省によると、衝撃波で割れた窓ガラスの破片などで500人以上が負傷し
病院で手当てを受けた。うち3人は重傷という。地元メディアが伝えた。
被害の全容は依然不明だが隕
石落下によって負傷者が出るケースは、世界的にも極めて珍しい。警察当局によると、隕石の破片が3
カ所に落下しうち二つが発見された。近くにはロシア最大の原子力発電所があり、万が一このに落下し
たと想像しただけで大きな衝撃と恐怖を与えた。明日は小惑星が最接近する、努々「NEO(地球近接
物体)」に対する研究と警戒は怠らないことを共有したい。

【確実な量子ドット時代】

時間がなくなったが、今日は、最新の中間型量子ドット太陽電池の製造技術の調査作業を進めた。確実
に‘オールソーラシステム’を引っさげ駆け込むヘラクレスの激しい吐息が聞こえそうだ。なぁ~~に、
聞こえないってか?!それは実におかしな話だ。この話題は後日にして、今夜はこの辺で。


 

コメント
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