極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

緊急|東北関東大震災

2011年03月15日 | 日々草々





連日のテレビの中継放送を観ているだけ胃が痛むような
福島原発事故のニュースにふと、東芝グループのウェス
チングハウス・エレクトリック社が、豊富な加圧水型軽
水炉(PWR)の建設・運転経験を踏まえて改良した電気出
力115万kW級の最新鋭原子力発電システムの「AP1000」
を思い出した。要するに加熱系統と蒸気発生系統を分離
し、冷却ポンプを必要としない静的安全炉を採用してい
ることが特徴だ。




 米国の原発推進派は WSJ 紙に「福島の事故は原子
 炉自体の問題でなく、循環ポンプが津波で壊れて冷
 却できない問題だ。原子炉自体は、最も古いタイプ
 の福島第1原発1号炉でさえ、あれだけの地震と津
 波に耐えた。米国で開発中の最新型の原発は、ポン
 プを使わず対流によって冷却水を循環するので、福
 島のような事態にならない。スリーマイル原発事故
 で炉心溶融が起きたが、溶けた燃料が炉の底の鉄筋
 コンクリートの基底を突き破るチャイナシンドロー
 ムは起きなかった。事故後の30年間の調査で、ベン
 ト(炉内からの放射能を含む水蒸 気の放出)によ
 る健康被害もほとんどなかったことが証明されてい
 る」と書いている。

      ‘Japan Does Not Face Another Chernobyl’ 
     【田中宇PLUS:速報分析 2011年3月14日】

このように、PWRは、タービン/発電機を動かすための
蒸気をつくる二次冷却系が、原子炉を通る一次冷却系と
は分かれているのが特徴で、原子炉では加圧して沸騰を
抑え、高温水のまま蒸気発生器に送って、多数の管の内
側から加熱して管の外側で蒸気をつくり、PWRでは、制
御棒は原子炉の上部から挿入するのが特徴(上図クリッ
ク)。 AP1000は、安全システムが運転員の操作や電源
を必要としない、世界初の設計となっていて、圧縮ガス
による圧力や重力などの力で原子炉容器内に冷却水が注
入され、自然循環によって熱を取り除くようになってい
るので原理的には、冷却ポンプを必要とせず、機器・配
管・ケーブルが大幅に削減され、建設工期も短く、運転・
保守性にも優れているという。


モデル基によるシステムの総合的評価がなされていない
のでなんとも言えないが至急に検討する必要があるだろ
う。その上で量産を検討する必要があるように思う。こ
う書くと東芝とウェスチングハウス・エレクトリックの
回し者と思われてしまうが、わたし(たち)の立場は原
発建設慎重派であるが科学進歩に対する保守派ではない。
一顧だする価値はある(東芝の株は買い模様 ?)。^^;
                                             
                                          
                 
福島原発一号機2号機の状況が炉心溶融と思われる崩壊・
放射能汚染拡大危機が増している(9:24)。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110315-00000177-yom-soci 
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6592729.html  
      
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%
AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%
9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%
E6%95%85


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%
AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%
9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80


原子炉 原子炉形式 運転開始 定格電気出力
1号機 沸騰水型軽水炉 1971年3月26日 46.0万キロワット
2号機 沸騰水型軽水炉 1974年7月18日 178.4万キロワット
3号機 沸騰水型軽水炉 1976年3月27日 78.4万キロワット

※参考:http://www-it.jwes.or.jp/qa/details.jsp?pg_no=0050010040



福島第一原発4号機でも火災発生
福島第1原発の4号機で15日午前7時すぎ「建屋の一
部が破損しているのを確認した」と発表した。さらに、
14日に水素爆発を起こした3号機建屋から「蒸気が見
える」と明らかにした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110315-00000532-san-soci

※注釈:断水対応に初動ミスか? 

福島第一原発は、非常用ディーゼル発電機も使用できなく
なったため、原発に交流電流を供給できなくなる
ステー
ション・ブラックアウト(station blackout、全交流電源喪
失)と呼ばれる状況に陥った。
原子炉事故のシミュレー
ションを
手掛けている物理学者のケン・バージェロン(
Ken Bergeron)は 「ステーション・ブラックアウトは、
実際に発生する可能性は極めて低いと考えられていたも
のの何十年も前から非常に懸念されていた事象だ。我々
は今、未知の領域にいる」と語ったという(0313)。 


                                                

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