ビワマスと日本の再生Ⅳ

近隣の僚友から　頼まれし用件果たし　重き帰り道　

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【日本の再生：対中政策】

 Vice President Xi calls for closer ties

昨年12月14日、中国の習近平副主席が訪日した際、
日本での報道は、鳩山首相や小沢一郎が宮内庁の
「１ヶ月ルール」を破り、習近平が天皇陛下に会
えるうにしたことに集中たが、訪日の目的は天皇
に会うことではなく、日中が自由貿易圏（FAT）
を設立するための地ならし説が有力だ（『田中宇
の国際ニュース』）。

　Free trade with China

中国は、今年の元旦から東南アジアASEANとのFT
Aを発足し、韓国とFTAの話し合いに入ろうとして
いる。中国は、ASEAN＋日中韓の13ヵ国で20億人
規模のFATを作りその中心に位置することだ。こ
のFATは、鳩山政権が提唱する「東アジア共同体」
と同じ。中国は台湾ともFTA的な協定（ECFA）に
ついて交渉。中国、香港、台湾という大中華圏の
主要企業500社の平均株価を新設予定しおり、習近
平は2012年に胡錦涛から国家主席の座を禅譲され
ASEAN＋日中韓の東アジアFTAが立ち上がる。習
近平は先月、日本、韓国、ミャンマー、カンボジ
アを歴訪。いずれの国でも貿易体制作りが訪問の
主眼で、ミャンマーとカンボジアは、中国が政治
的な後見役を担っているという。

 China's Xi Positive About East Asian Economic Bloc

日本は、中国とのFTA締結は日米同盟の解体を意
味し、実現するのは今後、米国が財政金融面で瓦
解感をもっと強め、日本人が米国覇権の終わりを
実感し、対米従属の国是から脱する踏ん切りをつ
けた後だろう。中国は日本より先に韓国とのFTA
を締結しようとしている。習近平は訪韓時に「F
TAを結べば、中韓間の貿易量は５年で倍増する」
と宣伝し李明博大統領とFTA交渉の本格化で合意
した。中国政府が、米国の景気回復が政府のテコ
入れ策だけに頼るのは脆弱とし、ASEAN＋日中韓
の自由貿易圏（東アジア共同体）を作り、アジア
域内の需給関係でアジア諸国の経済が循環させよ
うとし、元旦に発足したASEANと中国のFTA（CA
FAT）は、歴史的、地政学的な大転換でASEANが
結成された1967年に、英国はスエズ運河より東の
アジア地域の軍隊の駐留をやめる新戦略を発表し
たが、今年から中国との自由貿易圏（CAFTA）を
形成し、人民元を決済通貨として使う計画を開始。
昨年末から、ラオスとミャンマーに国境を接する
雲南省と、ベトナムに接する広西壮族自治区の企
業に対し、ASEANとの貿易で人民元を使うことを
許可したという。



China to Expand Influence in SE Asia via FTA 


Fed Plan to Stop Buying Mortgages Feeds Recovery Worries

わたし（たち）の「東アジア共同体経済圏」のイ
メージは、中国、韓国、ミヤンマーを除く東南ア
ジア諸国が真っ先に頭に浮かび、続いて、ロシア
と続き、先のミヤンマーと北朝鮮は最後となる。
そして、準経済圏として豪州とインドとその周辺
諸国が入ってくる。従って、インド－ロシア－中
国－日本－米国の関連国のナショナル・ミディア
ム政策（通商政策）のバランスで、日本の立場（
国益）を鮮明にするのが基本的な了解事項だ。従
って、田中宇がいうように経済圏の形成が直ちに、
従来のナショナル・マキシマム政策（軍事防衛政
策）の変更に繋がらないと考えているが、米国の
経済覇権の崩壊が近い以上、中国やASEANとのF
TAに加わらなければ、日本は経済的な大損失を被
り（米国はいずれアジアとの関係は後退し）、中
国と経済面で組まなければ成長できないと指摘す
る。



【喉に刺さった靖国：米英覇権→中国覇権】

歴史観の共有をするなら、胡錦涛は訪問すべきは
「靖国」だろうが、日中の力関係からすれば、日
本がそれを望むのは「過分なこと」であり、国連
の敵対条項解消や公務員として戦死した兵士の廟
をまつるのは当然としても、中国や韓国朝鮮との
関係悪化を固定化させることは英霊に対して非礼
であり間違っている言及する。日本では「東アジ
ア共同体評議会」が中曽根康弘元総理を会長とし
て2004年に作られ、外務省など政府内の対米従属
派の抵抗は強く、リーマンショック後に米国の破
綻色が強まった昨年まで、東アジア共同体構想は
日本で事実上お蔵入りしていたという。中国が覇
権国になったアジアはどんな状態になるか？誰も
分からないが、米国より軍事力に頼らないだろう
という田中宇の期待を信じたい。

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【世界に広がる“職場いじめ”】

苛烈な競争環境で成功するためには、相手を蹴落
としてでも自分の言い分を通す米国の企業社会。
その職場いじめのメカニズムは、世界にばら撒か
れていると専門家は警鐘を鳴らす。ゲリー・ナミ
エ（Gary Namie）は、1997年夫人のルース・ナミ
エと共に職場いじめ問題研究所（Workplace Bullying
Institute）の前身となる組織を設立。職場の健康に
関する調査やコンサルティング、職場ルールの構
築を手掛け、1990年代末にサンフランシスコ地域
で職場いじめのヘルプライン（駆け込み電話）を
設立したのが話題に。

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法制化を働きかけているいじめ防止法案は、現在
17州に提出されている。職場いじめ（Workplace
bullying）は、実はハラスメント（セクハラやパワ
ハラ等）の４倍も多発している深刻な問題。いじ
めの対象になった社員は健康をも害するという点
で、火急の対応を要している。世界の企業がアメ
リカ化するにしたがって一緒に輸出されている。
四半期ごとの業績を見せつけ、成果主義に傾注し
超競争的な環境の中で成功するためには、相手を
蹴落としてでも言い分を通すのが当たり前だとい
う。

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すでに、北欧を中心にヨーロッパではいじめを規
制する法律があるが、アメリカの動きは遅い。こ
とに不景気になって以降いじめ問題は悪化してい
るが、企業を州内に留めておきたい議員がアンチ
雇用主的な動きを起こしたくないことも法制化を
阻んでいる。だが、職場のいじめはドメスティッ
ク・バイオレンスが給料をもらいながら行われて
いるようなものである。この実態は世に晒されな
ければならないというが嫌な時代になったものだ。

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ビワマス（琵琶鱒 学名：Oncorhynchus masou rhodurus、
英：Biwa trout） は、サケ目サケ科に属する淡水魚。
日本の琵琶湖にのみ生息する固有種である。産卵
期には大雨の日に群れをなして河川を遡上するこ
とから、アメノウオ（雨の魚）ともよばれる。体
側の朱点（パーマーク）は、体長20cm程度で消失
し成魚には見られない。成魚の全長は40～50cmほ
どだが、大きいものでは全長70cmを超えることも
ある。サクラマスと同じくヤマメの亜種であり、
DNAの特徴も外観もサクラマスに近いが、サクラ
マスよりも眼が大きいことと、琵琶湖固有種だが、
現在では栃木県中禅寺湖、神奈川県芦ノ湖、長野
県木崎湖などに移殖されている。また、人工孵化
も行われている。


『あめのうおごはん』とは琵琶湖にしか生息しな
いあめのうお（ビワマス）を使い、ネギや牛蒡等
の野菜を混ぜあめのうおの身と出汁でご飯を炊い
た上に、秋に産卵期を迎える、鈴子と言われるあ
めのうおの卵のしょうゆ漬けを乗せた、数週間し
か食べることのできない幻の炊き込みご飯。



ほとんどが刺し網漁で捕獲される。非常に美味で
ありサケやサクラマスと同様の調理ができる。刺
身、揚げ物、ムニエル、煮付け、塩焼き、燻製な
ど、様々な料理で食べられる。なお産卵期に川を
遡上するものは、旨み成分であるアミノ酸類や脂
肪分が卵巣や精巣の形成及び上皮の強化に使われ
てしまうため、琵琶湖を回遊中のスモルトの方が
美味とされる。イクラよりもやや小ぶりの卵は醤
油漬や塩漬等にするが、海産サケ・マス類のイク
ラよりも生臭さが少なく美味である。ほとんど流
通していないことから珍味としても扱われる。

 



町内のリタイヤ仲間にたのまれていたお酒を届け
に行く。お付き合いの再整理で電話連絡など忙し
い中、年齢を感じさせられる今日この頃。二、三
言葉を交わしたが、帰り道は長く感じる。そんな
心情を詠う。ビワマスのなれずしは、湖北では「
こけらずし」として食されていて、西日本であれ
ばよく似たものとして普及。富山の鱒寿司、吉野
の柿の葉ずし、手毬寿司へなどのアレンジやふな
寿司までの長期醗酵などの応用展開が考えられる。

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