極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

藪柑子と黄砂害

2009年03月17日 | びわこ環境


突然の大きな瞳黄砂指す 急ぐ洗車に添えし紫金牛
 

ヤブコウジの実

朝から彼女が枕元にきて、これを見てと小さなテラスの積もり 
降った黄砂を指さす。そして洗車を促しつつ、オープンカーは
使えないと呟く。黄砂に限ってでなく既に、実証試験中の家庭
菜園作業や白山神社の管理だけで独特の匂いを吸収し、花粉や
ケダニ、ケナガコナダニの襲来を受けている。

 タクラマカン砂漠の砂嵐

黄砂害を強くしたのは二年ほど前。びわ湖岸を走らせていた時。
持病の気管支症をもつ身は過敏反応も致し方ないが、防塵・花
粉防止マスクの常用や医療費、農産物被害を考えると巨額だ(
ひとり当たりの損失額を千円としても全国で千数百億円となる)。
お隣、
韓国ではマスクも効果なしとの新聞も流れている。日本
における黄砂濃度の最高値は、黄砂以外も含む浮遊粒子状物質

 砂塵移動メカニズム

(SPM)の参考値ではあるが、2002年に0.79mg/m3(790µg/m3)とい
う値が観測されている。1967年以降、日本での黄砂観測日数は
平均20日程度であるが、2000年から2002年にかけては50日前後
と大幅に増加した。日本で黄砂観測日数が増える年は、中国東
北地方で低気圧が発達しやすく、西風が強い傾向にある。

 「これが当たり前では困るのは誰」

これは日本政府が関連諸国と共同で当事国、中国に対し『黄砂
害』を認知させ緊急対策行動をとらす必要がある。「軍事費増
額より環境対策費の増額を」と迫りたいところだがそこは外交
手腕ということになる。因みに、この厄介者は上空2~7キロ
メートルの偏西風に乗り2~5日で届く。

 世界のエアロゾル分布

※環境省電子パンフ

日本語版
                                                                 

                   

我が恋を忍びかねてはあしひきの山橘の色にいでぬべし  「古今和歌集」


WCBのキューバ戦の余韻も残るこの時に、公明党がタイムリ
ー打だ。16日の総務部会(谷口隆義部会長)で、アナログから
デジタルにテレビを買い替える際に1台当たり二万円で国が買い
取ることを盛り込んだ総額約1兆円の経済対策をまとめた。18
日開催予定の与党の地デジ問題プロジェクトチームで自民党に
提案する。2009年度第1次補正予算案に盛り込みたい考えが新
聞された(朝、小倉智昭がTVで言っていたが、ここでは官僚
用語の『反遡及の原則』は有効だ)。  

 
小倉智昭

地上デジタル放送はハイビジョン放送に続くTV技術の飛躍だ。
それでどうなるのだといわれればそれだけだが、科学技術の進
歩は不可逆だ。二十年前、『デジタル革命』を根源から問う職
域で自主研究運動をはじめた経験から、ひとさまより少し出し
ゃばっていると思っている(すごかったなぁ。テレビジョン技
術にはじまりマルチメディアまで勉強に継ぐ勉強だった。いま
では遙かに追い越されてしまったインターネット技術や情報・
通信技術だが基本は押さえたと考えている。『デジタル革命論』
は積極的にブログしようと思う。


  ⇒  二重映り(ゴースト)がない


多用なサービスを実現 総務省

 
それにしても、
AIUの巨額ボーナスは酷い。‘追体験’は欧
米では『貴族』だけの所作なのか。日本では『蒼氓』の所作と
し根付いているが品性がないね。と、いっても朝青龍やスポー
ツ選手の勝者の所作はストレートで良いのだけど、敗者やその
背景の親族・血縁・共同体に対する配慮は失われる。剣道のル
ールにも厳しく戒めがあり、ガッツポーズを取ると反則となる。
日本の「追体験」の所作、流儀、作法、パーフォマンス、形式
美は大切にしたいと思うのはわたしだけだろか。‘くたばれ!
マンモ(=拝金主義)’。




裏山の泉のほとり藪柑子の密と灯のごとき円実
  

氏神を祀る神社に必ずといってあるヤブコウジは常緑の小低木。
常緑広葉樹林域の森林に広く生育する。樹高は10cmから20cmほ
どで、土中に地下茎を発達させ、所々から地上茎を出す。地上
茎は枝分かれしない。地下茎で増えていくので、明るい場所で
は群生して密な群落を形成する。地下茎で地上茎を出す場所を
変えることができるので、良好な生育地を求めて移動できる木
本ということになる。



花は直径7mmほどで、花冠は5つに分かれ、おしべも5本。花
冠には小さな紫色の斑紋が点在する。葉の下に隠れた目立たな
い花。果実は秋に赤く熟し、正月の飾りものとして使われるこ
ともあり、しばしば観賞用に栽培される(センリョウ科のセン
リョウ(千両)や、同じヤブコウジ科のカラタチバナ(百両)、
マンリョウ(万両)と並べてジュウリョウ(十両)とも呼ばれ
る)。落語「寿限無」の中の「やぶらこうじのぶらこうじ」と
は本種と推測される。

 癌に冒された肺

生薬として、晩秋11月ころ、根茎と根を掘り取り、水洗いし
て天日で乾燥させ。これを生薬で、紫金牛(しきんぎゅう)と
いい、中国では、乾燥した全草を紫金牛といい、乾燥した根を
紫金牛根として区別する。薬効は解毒薬、のどの腫瘍、せきな
どに用い、茎葉や全草は、慢性気管支炎に用いる。紫金牛1日
量、3~6グラムを、水0.4リットルで、半量まで煎じて、
1日2回朝夕の食前に服用する。中国では、乾燥した茎葉を、
肺がんなどの治療に用いて1日量30~60グラムを煎じて服
用する。

ヤブコウジの果実;葉の下に隠れて目立たない

自分の死因を想像しながら、騒々しいエピソードを26字に瞬
時に変換する生活に少しは慣れてきたようだ。「継続は力なり」
と「十年続けば一著前」は実に妙だとプログしながらそう思っ
た。山地に生える「ヤブコウジ」。花言葉は「明日の幸福」。


あしひきの山橘の色に出でて我は恋ひなむを逢ひ難くすな
                                    
                                            「万葉集」/巻11-2767



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