極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

土筆と突破力

2009年03月11日 | 時事書評


この歳で身の丈知知らず 背伸びして いつまでなるや土筆のジャンプ




スリル(緊張感:thrill)とブレークスルー(突破力:break-thro-
ugh
)は表裏一体。これは幾つ歳を重ねても欲しいもの、生きと
して生きる証だ。これは「抵抗」や「常識を疑う」という言葉
にも通ずる。今日もそのことを気づく新聞が報道されている。
38歳のジャンパー岡部のワールドカップ(開催地:フィンラン
ド、クオピオ)ラージヒル個人で
史上最年長の優勝がそれだ。
あんな急斜面を滑降し飛び降り続けることの‘愚かさ’いや
‘突破力’に傾頭だ ^^;。ノムさんがぼやいている。WBC
の第一ラウンドの最終戦の四回のタイムリを城島のリードの悪
さをぼやく。金泰均への二球続けてのシュート配球のリードを。
この二球目のシュートボールは‘賭’。金泰均の大ヤマを見抜
けたら、‘たら’の話だが、セオリー通りならアウトコーナへ
の配球という常識を外した。相手も逆の逆を読んだというお話。
もう一つ、田中宇の国際ニュース解説(2009310日)から。
米国のイスラエルのディモナ原発査察と「核保有国」指定の動
きだ。ケネディ暗殺はリンデン・ジョンソン副大統領首謀と信
じていたが、1963年のケネディ大統領の査察要求の三ヶ月
後に暗殺されたのはイスラエルとする見方(だから、オバマは
査察要求の黙認以上の行動を控えると田中宇は推測する)。と
ころで、後者の2つはミステリアスであった、スリリングな話
であるがブレークスルーということとは関係ない話。

イスラエルの原子力発電施設 写真 ディモナ原発



きっと来るねと合鍵を開けて 土筆は土手を押し上げ




突破力はどこからくるのか。それを意志力とするなら‘自然力’
を背景とした‘個性力’や集団性や社会性を持った‘人間力’
(これは元祖吉本隆明の言葉だったと記憶するが、ここでは組
織、若しくは吉本から嫌われ屋のパーティや党派も含む)だ。



ツクシ(杉菜、学名:Equisetum arvense)は シダ植物のトクサ
植物門トクサ科トクサ属の植物。春にツクシ(土筆)と呼ばれ
る胞子茎(または胞子穂、胞子体)を出し、胞子を放出する。
薄茶色で、袴と呼ばれる茶色で輪状の葉が茎を取り巻いている。
丈は10-15cm 程度。夏には、ツクシとは全く外見の異なる栄養
茎を伸ばす。幼い頃、よく服部緑地や郷里の吉野で、土筆摘み
をして袴を取り、母や伯母、叔母さんのグルーンピースを入れ
卵でとじた料理を頂いたことや、‘あすなろ’の理を思い出し
ながら、反骨を土筆に込め詠んだ。「ツクシ」は春の季語であ
る。早春のシンボル「ツクシ」。花言葉は「向上心」。



もう少し田中宇の記事から。「この事態からわかることは『民
主主義国』どうしは戦争をしない。だからイラクを戦争で民主
化するんだという、数年前に米国民の大多数が賛同したブッシ
ュ・ドクトリンは、実は噴飯もののインチキだということだ。
インチキ理論がマスコミを通じて真理として広められ、人々は
それを軽信して賞賛するのが、実は民主主義の最大の特性かも
しれない。『民主主義万歳』である」と結んでいる(「 田中
宇:米軍イラク撤退の中東波乱」)。そう、よほどの馬鹿でな
い限り、民主主義はベターでありえてもベストでないくらい平
均的な日本人なら自明のこと。

                                             

西松建設を巡って政府自民党とマスコミの小沢バッシングはす
さまじい。結論から言うと漆間副官房長官の国策捜査発言の通
りだろうと思う。ロッキード事件で田中角栄倒閣運動に多少な
りとも関わり合った反省として、アジア的心性を色濃く引きず
る政治風土からの弊害防止策として政党助成金制度の導入や英
米ばりの二大政党による政権交代制度の導入⇒政権の腐敗防止
(⇒と二院制から一院制への転換)という点で小沢一郎と軌を
一にする。さらに付け加えるなら、本来、年金問題が露呈した
時点で、政府与党(安倍内閣の時)の引責下野が本筋。政権交
代と同時に根幹に関わる社会保障システムの将来ビジョンを提
案すべきチャンスを逃したと同時に、‘米国産金融破綻’の危
機回避チャンスも逃したと考えている。このときのジャーナリ
ズムの異常さは記憶に新らしい(評論たり得た人物は皆無)。
米国の大統領選には巨額な資金が投じられているが、二大政党
制移行の過渡期を考慮して政治資金のマキシマムはどの程度な
のか考えてみた。と同時に、今回の争点は
国策捜査の目的の外
にあると腑に落とした。


 二条麦


真命を土に託せしもの芽生ゆ 萌えろよ土筆信じて萌えよ  腎瘻人


たまたま、ネット上でこのブログと出会ったが、高齢者(≒身
障者)の方達も頑張って短歌を詠んでおられることを改めて知
る。土筆の歌はこの人達とともに歌いたいと思った。とまれ、
この辺でまとめたいと思ったが『金麦』の報告を。『ドライ』
より水くささを感じるものの
二条大麦を半分以上使ったビール
というが、これは確かに旨い、ということで我が家は‘チェン
ジ’となった。

金麦 kinmugi                       


 

コメント
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