徳丸無明のブログ

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桃太郎はなぜ桃から生まれたのか

2019-02-28 23:20:04 | 雑考
外山滋比古の『お山の大将』(みすず書房)を読んでの気付き。
同書はエッセイで、著者の外山は英文学を専門とする、大学教授や評論家も務める文学博士で、おもにベストセラーになった『思考の整理学』で知られている。外山は、この本に収録された「気はやさしくて、チカラモチ・・・・・・されど」の中で、「昔の話にはPRを目的としたらしいものがすくなくない」として、おとぎ話の桃太郎を次のように分析してみせる。


川から流れてきた桃をおばあさんがひろってくる。(中略)
流れてきたのはくだものではなくて、女性だったとしたらどうか。流れものと言っては人聞きが悪いが、よそから迎えたお嫁さんというように考えれば、さしさわりがない。モモとは桃のことではなくて、人間の体の一部のことだと思ってみてはいかが。
(中略)
どうして流れてきた女、遠くからのお嫁さんがいいのか。
同じ部族の間で代々、同族が結婚を重ねていると、生まれる子が虚弱になりやすい。危険である。いまの法律が三等親以内の婚姻を禁じているのも、そのためである。同種繁殖(インブリーディング)がよくないというのは優生学の常識であるが、大昔から、そんなことがわかっていたわけがない。
いたましい犠牲がたくさん出て、どうしたら、こういうことが避けられるか、みんなが考えた。そして、遠くからきた女の産む子が強く育つことを発見した。
せっかくの新発見である。世間に広めたい。しかしテレビ、ラジオは言うまでもなく、新聞、週刊誌、雑誌もなければ、本すら一般の人たちの手の届かないところにあった時代である。口コミによるほかはない。それで桃太郎の話が生まれた。


目からウロコとはまさにこのこと。
桃太郎の設定には以前から疑問の声があった。桃太郎が桃から生まれる必然性がわからない、という疑問である。たとえば、桃太郎が「口から桃汁を噴き出す」とか、「肌が桃でできている」などの身体的特徴を備えているならともかく、ただ単に「元気がよくて力持ち」というだけなら、普通に人間から生まれていてもよかったのではないか、というわけだ(マツコ・デラックスもどこかでそんなことを言っていた)。
外山の説明は、この疑問へのきれいな回答になっている。
人類は村落共同体を築いて以降、極めて閉鎖的な生活を営んできた。特にその傾向が強い共同体では、部内者同士での婚姻が繰り返され、結果として集団全体がひとつの家族のように均質化されることになった。そんな時に外部から自分たちとかけ離れた遺伝子を持ちこんで、血の活性化を図る必要がでてきたわけだ。
補足させてもらえば、大きな桃とは、出産適齢期にある女性のお尻の比喩で、特に元気な赤ん坊を産むことができる安産型のそれを指しているのだろう。また、外山は引用箇所のあとで、桃太郎の母にはお婿さんがいない点に触れているが、これはつまり、重要なのはよそからお嫁さんを連れてくることであって、その相手は(共同体内の男であれば)誰でもいい、という暗黙のメッセージなのだと思われる。
さらに外山の分析は続き、桃太郎はすぐれた政治家で、イヌ族とキジ族とサル族が三国志よろしく争っていたのを、キビダンゴという褒美をあたえて配下においた。そしてそのあと、三派が連合してクーデターを起こさないように外部に共通の敵をしつらえた。それが鬼ヶ島征伐だ。・・・という解釈を施しているのだが、正直こちらは今ひとつ説得力に欠けるというか、先に引用した遺伝学的解釈のほうが遥かに魅力的に感じる。
なんだか、彼にならって昔話の分析に乗り出してみたい衝動に駆られてしまう話である。
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マンガ・2ページ・『タイムテレビくん』

2019-02-21 21:42:37 | マンガ




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R-1ぐらんぷり2019 優勝予想

2019-02-16 22:09:42 | 雑文
寒い日が続き、インフルエンザも流行中。一人の油断がピンチに繋がる、そんな冬には家族そろってR-1・・・って違うよナオ君!ぐらんぷりのほう!(去年と同じボケ)
もうじき平成も終わろうとしているこのご時世に、R-1ぐらんぷりの優勝予想をいたします。(新年号は「愛印」(あいーん)で決まりでしょうね)


決勝に残ったのは以下の10名。これに敗者復活の2名が加わります。

チョコレートプラネット松尾
クロスバー直撃前野
こがけん
セルライトスパ大須賀
おいでやす小田
霜降り明星粗品
ルシファー吉岡
松本りんす
河邑ミク
三浦マイルド


僕の優勝予想第一~第三候補は次の通り。

①ルシファー吉岡・・・僕のルシファーに対する評価は長いこと「今一歩でヌケが足りない」というものでしたが、去年のR-1でヌケが見えたので、今年はさらに成長してるのではないかという予測を込めて第一候補。

②おいでやす小田・・・去年のR-1は外してた。実力あるのはわかってる。自分らしいネタを持ってくればそれでいいんだ!

③河邑ミク・・・演技派女ピン芸人。ルシファーと同じく、成長に期待して。


他の出場者にも一言。

チョコレートプラネット松尾・・・視聴率稼ぎ要員ですね。優勝はないでしょう。

クロスバー直撃前野・・・コンビでの歌ネタ面白いよね。でもピンネタは知らないからなんとも言えないです。

こがけん・・・「細かすぎて伝わらないモノマネ」で観たおぼえがあります。でもあまり印象に残ってない・・・。

セルライトスパ大須賀・・・2つの言葉を同時に言う人でしたっけ。あと防犯ブザー咥えるネタやってましたよね。なんかどのネタも今一歩な感じ。

霜降り明星粗品・・・もう出なくていいじゃない?でもネタは好きだから、純粋に楽しませてもらいます。

松本りんす・・・去年のキングオブコントにも出場しただーりんずの松本。面白いんだけど、渋すぎて評価されないおそれあり。

三浦マイルド・・・まだ出んのかい!いや、好きなんですけどね。2回目の優勝はないと思います。


敗者復活に挑むのは次の面々。

大谷健太
寺田寛明
街裏ぴんく
キャプテン渡辺
紺野ぶるま
マツモトクラブ
チョコレートプラネット長田
石出奈々子
4000年に一度咲く金指
たかのピエロ
田津原理音
流れ星 ちゅうえい
モグライダー芝
お見送り芸人しんいち
岡野陽一
霜降り明星せいや
読点
近藤岳登
かみじょうたけし
スーパーマラドーナ田中


僕の敗者復活予想は街裏ぴんくとマツモトクラブ。街裏ぴんくはどこかのネタ番組で観て、印象に残っているので。マツモトクラブは単純に好きだから。
前回辛酸をなめた紺野ぶるまや、元巨匠の岡野陽一にも上がってきてほしいんですけどね。


去年2人そろってR-1に出場した霜降り明星は年末にはM-1で優勝。賞レースだけに限定すれば「霜降りイヤー」になりました。
ちなみに、2017年にフジテレビで「新しい波24」っていう番組やってまして、これは「お笑いのスターは8年周期で表れる」という説に基づいて次世代芸人の発掘をしようというコンセプトの番組なんですね。で、「新しい波」はこれまで8年ごとに4回放送されているんですけど、最初に出演していた代表格がナインティナインなんですね。そこを考え合わせると、なんか霜降り明星ってナイナイに似てるな、って思えてきたんですよね。せいやのコミカルで愛されるキャラクターは岡村っぽいし、粗品の対応力の高い切れ者加減は矢部そのもの。身長差のあるデコボココンビ感とかもそっくりでしょ。つまり、霜降り明星はこれからナイナイのようになっていく可能性大ということですよ。でもナイナイのような「ネタやらない芸人」にはなってほしくないですけどね。
あとついでにもうひとつM-1の話させてもらっていいですか?皆さん敗者復活戦は観ました?敗者復活って一般投票だから、半ば人気投票みたいなところあるでしょ。純粋にネタの面白さで決まるのではなく、もともとの人気(知名度)によって得票が決まる、というね。
だから、〈得票数-(人気+知名度)〉が真の評価なのではないかと思うんですよ。敗者復活は1位がミキ、2位がプラス・マイナス、3位がインディアンス、4位がアキナ、5位がたくろうなんです。1位~4位までは知名度ありますけど、たくろうは無名。つまり、敗者復活戦の真の勝者はたくろうということになるのではないかと。
個人的にも敗者復活戦の中で一番面白かったのはたくろうでした。きむらバンドの不審者キャラを充分に活かしたネタでね。しかも彼らは(当時)まだ2年目。皆さん、今後はたくろうに要注目ですよ。

皆さんもよろしければコメント欄から優勝予想にご参加ください。第一~第三候補まで予想可とさせていただきます。今回も当たっても何も出ませんので念のため。
gooブログのコメントフォームには名前とタイトルとURLの入力欄がありますが、これらは必須じゃなくて、コメントだけでも投稿できるはずですので、お気軽にお寄せください。
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マンガ・1ページ・『割り箸の漫談と漫才』

2019-02-13 21:52:24 | マンガ
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セリア・ロイル 給食でおなじみのムース(ミルク風味)

2019-02-09 23:41:30 | 
今回はムース(ミルク風味)です。




今「こいつアイスばっか食ってんな」って思ったヤツ、廊下に立ってろ!
ムースと言えばあれですね、忌野清志郎が「君が代」をライブで披露したとき、「むすむすむすむすムースまでー」ってアレンジ加えてたのよかったですよね。え?ちょっと何言ってんのかわかんないですって?お前は富澤か?わかんねえならYouTube見ろよ!関連動画上がってるのかどうか知らねえけど!!
清志郎もさあ、何年か前に「デイ・ドリーム・ビリーバー」が立て続けにCMソングに選ばれて、その流れでセブンイレブンの店内BGMとして使われるようになったじゃないですか。それはまあいいことなんですけど、でもあの曲が清志郎の代表曲みたいに思われちゃってるのはどうなんだろうなって。そもそもモンキーズの曲ですしね。
それにさ、メロディーが美しいから愛好されてますけど、あれって失恋ソングなんですよね。悲しい歌がずっとセブンの店内で流れてるんですよ。みんなよく歌詞知らずになんとなくいい歌だなって思いこんでるんでしょうね。
それで言ったらホイットニー・ヒューストンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」もそうですよ。ほら、「ボディガード」のサントラ。あれだって失恋ソングなのに、日本のテレビじゃ「素敵な恋の始まり」とか、そういう場面で使われてますよね。いやそれ失恋ソングだからねって。

・・・ええと、何の話でしたっけ?ああそう、アイスね。このムースって、「溶けない不思議なアイス」って呼ばれてます。「アイスなのに溶けないとは?」知らない方はそう思うでしょう。種明かしをしますと、要するにこれってプリンみたいなもんなんですよ。プリンを凍らせてアイスとして出してると。色白いでしょ。ほぼ牛乳プリンだと思ってもらって大丈夫です。「それアイスって言えんのか?」なんて疑問は持たないように。僕は半分溶かした状態で食べるのが好きですね。
で、「給食でおなじみ」とありますが、これは九州地方での話ね。給食のムースはカップ入りですけどこちらはパック入り。九州外の人達はほぼムース知らないのかな。このアイスも販売してるのは九州だけ?僕の近所じゃスーパーやコンビニで普通に売ってるんですけどね。でしたら、九州外の人達は九州にお立ち寄りの際にはぜひムースのお買い求めを。そしてできればムースのみならず、スプレーまで!ポマードまで!!
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