徳丸無明のブログ

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ブルボン レーズンサンド・パイナップルサンド

2024-02-16 23:44:28 | 
今日はスッパサンドです。






パンかケーキのたぐいかと思ってたのですが、ソフトクッキーなんですね。ドライフルーツの甘酸っぱさを噛みしめましょう。
なんかヤダな~、怖いな怖いな~って話をします。あなたの身にも降りかかるかもしれない恐怖の話。
ある日、買い物か何かで外出したときのこと。時刻は夕方で、自転車で近所の住宅街を通り抜けていました。
すると、道端に4,5歳くらいの女の子が、ひとりでたたずんでいました。何をするでもなく、ただ突っ立っており、周りに家族らしき人もいません。
不自然な光景に見えました。迷子のようでもあります。
何か困っているのかもしれないと思い、「どうかしたの?」と声をかけました。
するとすぐ横の家の中から、「◯◯(女の子の名前)、なんしよるとね!」という叫び声がしました。明らかにお母さんです。
呼ばれた女の子は家の中に入っていきました。僕も迷子ではなかったので安心し、その場を去りました。たぶん女の子は、母親と一緒に帰宅していたけど、ちょっとした気まぐれで家に入らず、グズグズしていたのでしょう。
たったそれだけの、なんでもない出来事なのですが、あとになってふと、面倒なことになるかもしれないと気づきました。
僕の女の子に対する言動が、「不審者っぽかった」からです。
いわゆる「声かけ事例」ってのありますね。よからぬことを企んでいる犯罪者予備軍(あるいは、れっきとした犯罪者)が、未就学児童や小学生に話しかける、というやつです。
ハタから見たら、僕がしたこともそれに該当するのです。そのことに思い至って、ハッとしたのです。
僕は純粋に女の子のことが心配になっただけです。何かあったらいけないし、何か手を貸すべき状況かもしれないと思って声をかけました。
ですが、それは客観的には、不審者の声かけ事例に見えてしまう言動だったのです。
女の子が、僕に話しかけられたことを黙っていたら、何も問題は起こりません。ですが、もし母親に、「さっき知らないおじさんに話しかけられた」と打ち明けたらどうでしょう。
まだ4,5歳の女の子です。ある程度歳がいってたら、「知らないおじさん」が、「心配して話しかけてくれた」のか、「よからぬことを企んで近づいてきた」のか、相手の様子で察することができるでしょう。しかし、4,5歳ではその判別がつかないかもしれません。
それに、まだ言葉足らずな年ごろです。「知らない人に話しかけられた」とだけ伝え、それ以上の詳しい説明がなかったら、母親がその限られた情報から、相手が不審者ではないかと推測するのは、ごく自然な流れです。
結果的に、僕が声をかけたのは、「どうかしたの?」というひとことだけだったこと。声をかけたのが、相手の様子を察することができず、状況を詳しく説明する言葉も持たない年齢の子供だったこと。そして、目撃者がいないこと。
これらの要因が複合することで、「子供を心配した大人の気遣い」が、「不審者の声かけ事例」にすり替わってしまった(かもしれない)のです。なんということでしょう。
「不審者出没マップ」なるものを見たことがあります。町内の地図に、不審者が出没した地点を指し示している、一種の防犯グッズです。出没地点には、「何月何日の何時ごろ、こういう見た目の何歳くらいの男が、何年生の子に◯◯と話しかけた」という説明が付されていました。
ひょっとしたら、僕もそのマップに追加されてしまうかもしれません。純粋な思いやりだったのに・・・。

似たようなことが、ほかにもありました。同じように、とあるJRの駅の近くを通りがかったとき、ひとりで泣きながら歩いている、やはり5,6歳くらいの女の子がいました。
僕は心配になり、「どうしたの」と声をかけました。女の子は、「ママがいない」と答えました。
しかし女の子は、迷いのない足取りでスタスタと歩いていきます。母親を捜している動きには見えません。
僕は少し困惑しつつも、ほっといたら危ないかもしれないと思い、一緒についていきました。
女の子は、近くのマンションの玄関に入りました。そして、「開け方わからない」と言いました。
どうやら、ここが女の子の家のようです。母親とはぐれたけど、母親を捜すより自宅に帰ることを優先した、ということだったのです。あるいは、母親が先に帰っていると踏んだのかもしれません。
いずれにせよ、僕には何もできませんでした。1階がオートロックになっているマンション。入口の暗証番号もわからないし、管理人などに助けを求めることもできません。ただ一緒にいることで、女の子をなぐさめるのが精一杯でした。
幸運なことに、5分もしないうちに母親がやってきました。母親は、女の子が勝手にいなくなったことに腹を立てていました。
僕は母親に、「泣いていたんで、心配になってついてきました」と説明して、その場を去りました。母親は、特に僕を疑ってる様子はありませんでした。善良な市民であると信じてもらえたようです。
ですが、もしその母親が、疑り深い性格だったらどうでしょう。「あなた誰なんですか」と詰め寄られていたかもしれません。
あるいは、もしも僕が、いかにも不審者という見た目をしていたらどうだったでしょうか。こちらが何を言おうが、問答無用で不審者認定を食らっていたかもしれません。ああ、さわやかな男前でよかった・・・。
こーゆーとき、つくづく男であるのは不利というか、親切がしづらいものだなと思います。女性であれば、不審者とみなされることは、まずありません。よっぽど挙動不審でなければ、女性の親切は、正しく親切だと受け止めてもらえる。
なのに男は、声をかけただけで逮捕されかねない。困ったことです。
性犯罪者は圧倒的に男のほうが多いから、やむを得ないことではあります。しかしそうなると、自分の身を守るために、気安く子供に話しかけることができなくなる。もし本当に子供が困っていたり、危険がせまっていたとしてもです。自分を守るために、子供を危険にさらすことになってしまう。
これ、どうしたらいいんでしょうね?
「優先されるべきは子供の安全」と割り切り、逮捕覚悟で声をかけるしかないのでしょうか。
皆さん、どう思います?


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