淡交社より、
来月・3月初めに刊行されます。
「あとがき」
というのは、案外、読む人が多いそうで、
どの方向から書こうかと考えましたが、
文字通り、
入稿した後の印象を書きました。
あとがき より
書き終わって、たくさんの人たちの顔が目に浮かびます。おあかさん、芸妓さん、舞妓さん、花街の人たちとの長いお付き合いなしでは、書くことのできない本でした。
今回、皆さんとのおしゃべりの中で出たお話、様々な機会にふと聞いたお話など、様々なことをまとめました。
大きいねえさんたちのお話の中に、吉井勇、谷崎潤一郎、水上勉、堂本印象、吉川観方などの著名な作家・芸術家や、おれん、松本佐多、磯田多佳など有名な芸妓さんも登場します。歴史上の人物とお付き合いがあったとは、まさに生きた歴史を感じました。
「本に書いて、よろしおすか?」と何度も確認しました。プライベートなこと、旦那さん、結婚、辛かったこと、嬉しかったことなどが、たくさん出てくるからです。それでも、「どうもない」、「よろしおっせ」、「記念になりますわ」などと、答えて下さり、ここに公開することにしました。
それぞれの人生を、その人らしく、熱心に生きてゆく姿に接し、美しい強さを感じました。当然のことながら、苦労ばかりの人生も、幸せばかりの人生もありません。そして、それが人生なのだと、改めて思いました。
私も勇気づけられ、快い気持ちです。
ご登場くださった皆さん、ありがとうございました。
2012年2月 京都にて 相原恭子
(本書の内容は、あとがきに書いたことよりも、
さらに広がっており、
明日のブログに、内容紹介(目次)を掲載します。)