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”遊山乞食” 山と温泉と

"yusankotujiki" 軽自動車(スバルサンバー)に車中泊ぶらり旅 ~カテゴリー【索引】にリンク付一覧~

【完】四国・九州(屋久島)春バム:総括(3/14~4/12)

2010年04月13日 | bum
・走行ルート。全走行/2,698km、屋久島内走行/687km


30日間の長旅に成ったが、何と言っても屋久島の二週間が良かった。いつも通り今回も行く先々で情報を入手し、天候や体調を考慮しつつ、翌日の行動を決めた。目まぐるしく天気の変化する屋久島では、天気予報はまったくあてにならない。おまけに島の北と南では天気はガラリと違うらしい。しかも刻々と変化する。晴天登山とサイクリングを旨く達成出来たのは実に幸運だった。帰りの鹿児島を除いて、気温も寒からず暑からずで丁度いい時期だったようだ。ハイシーズン(5月連休)には観光客で溢れるらしい屋久島もシーズン前という事で空いており、快適な登山とトレッキングが楽しめた。桜開花前に出発し、一月後に戻ったら何時も見る木曽川堤桜は葉桜に成っていた。九州でもタイミングが悪く満開の桜をみないままであった。

■山
・3/18:愛媛/鬼ガ城山
・3/29:屋久島/宮之浦岳&永田岳
・3/30:屋久島/縄文杉
・4/03:屋久島/愛子岳
・4/04:屋久島/モッチョム岳
・4/07:屋久島/太忠岳

■湯
・3/16:愛媛/亀ヶ池温泉
・3/18:愛媛/高月温泉
・3/24:大分/長湯温泉/ガニ湯
・3/24:大分/長湯温泉/千寿温泉
・3/25:大分/長湯温泉/しづ香温泉
・3/26:鹿児島/うなぎ温泉
・4/10:鹿児島/みやぎ温泉
・3/27:屋久島/楠川温泉・・数回入湯
・3/28:屋久島/尾之間温泉・・数回入湯
・3/31:屋久島/平内海中温泉・・数回入湯
・3/31:屋久島/湯泊温泉・・・数回入湯
・4/01:屋久島/ゆのこの湯
・4/01:屋久島/大浦温泉・・閉まってたので見ただけ

■チャリンコ
・3/18:愛媛/黒尊林道坂登り
・4/06:屋久島/安房→淀川登山口坂登り
・4/08:屋久島/屋久島一周サイクリング

■体調
屋久島一つ目のアクティビティ宮之浦岳、永田岳登山でドーパミン出まくって調子に乗りすぎ、暴走して左ひざにダメージ。この先どうなる事か、と途方にくれたが、温泉と休養で何とか回復。装備品にハップ剤とサポーターが有ったのも助かった。しかし8日の一周サイクリング後半で痛みが再発したのでまだ完治していないのだろう、しばらく静養して治さないといけない。

■屋久島の天気
好天は数日だけだったが、これが「月に35日雨が降る」と言われる屋久島本来の姿なのだろう、雨の屋久島、特にヤクスギランドや白谷雲水峡のシットリとした良さは、雨の日に歩いてこそ判るのかもしれない。

■環境自然学習
空いてたメリットの一つに展示館の学芸員や係員から詳しい説明を受けれた事が有る。一人の見学者も居ない所では、質問し放題、ヒマそうな相手も懇切丁寧に対応してくれた。下手な有料ガイドから半端な説明をうけるよりずっと良かったと思う。中でも世界遺産センターと屋久島町立民族資料館、は完全貸切だった。

■屋久島の自然
栗生のメヒルギ群生地に立ち寄ったとき、たまたま犬を連れた散歩の人に出会い、メヒルギについて質問したところ、ここに40年以上住んで、メヒルギの保護活動等にかかわってこられた人だったようで、屋久島の文化や生活について、イロイロ教えてもらった。一見して自然一杯の屋久島に見えるが、魚が採れなくなり、メヒルギが枯死し、ガジュマルには害虫が付き、湿地が砂地に変わって、生き物が住めない浜辺に、環境破壊がひそかに進行している事を知った。湯泊温泉露天で一緒に入った地元の人の話では、今まで見た事の無かったてんとう虫みたいな害虫がガジュマルの葉を食い荒らしているらしい。古木の元気が無くなってきてるようで心配しているとか、異常気象が原因かもしれないが・・・森林伐採や林道建設による、森の荒廃も一因のようだ。

■屋久島の人口
最盛期は2万人以上が住んでいた屋久島の現在の人口は1.2万人程、人口減少と高齢化はこの島にも確実に押し寄せているようだ。スーパーにハローワークの人材募集パンフレットが置いてあったので貰って読んだら、介護関係の募集ばかりだった。雇用を保証する産業が少ない事が主因だろう。観光がらみの民宿や旅館も過当競争なのか、本で見た限りでは全般に安い、一泊2食付きで3500円という宿まである状態。

■屋久島の言葉
最初になんか変だな、と思ったのは、鹿児島本土の言葉とぜんぜん違う訛りであることだ。標準語に近く、現地の人どおしの会話も殆ど理解出来た。平内海中温泉に毎日現れるふくよかで元気なおばさんは、訛りからどうみても和歌山の人みたいだったが、聞くとここに住んでる人だった。尾之間温泉でも地元の人どおしの会話は、殆ど理解出来た。鹿児島うなぎ温泉では、半分も判らなかったのだが・・・

この事について、町立民族資料館の係員に質問したら、いろいろ説明してくれた。理由は沢山あるようだが、今でこそ島周回道路が有るが、かっては島の集落は孤立しており他の集落との接点が無く、それぞれが独自の方言や風習を持っていたらしい。この人が屋久島高校に入学した時、島の別の集落の同級生の言葉が判らない事が有ったそうだ。又もともと流刑の島だったことから、島流しになった流人の影響で、京訛りを話す地区も有るとか。最盛期には全国からヤクスギ伐採加工の出稼ぎの人が多数来ており、この人々の出身地の訛りが残っている事も有るようだ。
鹿児島では無理やり言葉を捻じ曲げて変えた事が有るが、屋久島ではそのような事は一切されていないらしい、鹿児島弁が特別判りにくいのはその為らしい。

■屋久島の風習
「島いとこ」という面白い風習のことを資料館の人に聞いた。この「島いとこ」というのは、別に血縁や親戚ではなく全くの他人が、別のの人間と親戚付き合い以上の親密な関係を持つというもの。近くに来たら立ち寄ってご飯をご馳走になる等の付き合いがあり、それが子、孫に代々受け継がれているという。どこそこのに、おまえと顔の似た人が居るぞ、行って島いとこに成って来い。とかいう具合にいろんな事から関係が作られたらしい。

■屋久島で花粉症
屋久島では花粉症は無い。と何かの本で読んでたので、喜んでいたが、愛子岳登山時に症状が出てきた。登山口の周囲は杉の人工林と成っており、これでは出てあたりまえだろうと思った。島のほかでも杉の植林がされているようで、場所によっては花粉飛散の影響が出てくるようだ。ただし程度は軽かったので花粉の量は少なかったのだろう。
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