俺は、座布団に戻った。
山下先生が俺に聞いた。
「 話の連中か?」
「 そうです。
もう、しばらく探すようです。」
「 じゃ、もう少しここにいるか?」
「 ハイ・・・・。
あ、先生、何処かお出かけですか?」
「 いや、忘れ物を取りに帰って来たんだ。」
「 じゃ、学校に戻るんですか?」
「 ああ、そのつもりだ。」
俺は返事をしながら、先生の肩越しに、机の上にあるパソコンの画面を見た。
“ 変わったスクリーンセーバーだな・・・・。”
暗い画面の左の枠から、アニメの動物の黄色い耳のようなものが真横に出て来る。
画像のサイズは、かなり小さい。
“ ・・・・・・?”
耳が全部出ると額から眼の辺りまで真横に出て、すぐにサッと引っ込んだ。
しばらくすると、また出て来てサッと引っ込む。
“ スクリーンセーバーだから、同じ動作を繰り返すのは当たり前か・・・・。”
俺がパソコンの方を見ていることに気が付いた山下先生が後ろを振り向く。
“ サッ!”
山下先生が振り向いたとき、心持ち顔が引っ込むのが早かったような気がする。
“ ・・・・・?”
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