原爆頭の携帯電話が繋がったようだ。
「 あ、自転車置き場にアンパンマンの自転車あったか?
え、無い・・・、そう・・・。
建物の中には、居ないわ。
5階から、外眺めても、見えないし・・・。
うん、じゃ、下に降りるけど・・・。
あ~、あ~、うん、うん、・・・。
あ~、あんがちょ、後は、俺等で探すわ。
あ~、あ~、また、走りに行こうな。
ポリに追い駆けさせて、逃げ回るのオモロイしな。
うん、うん、そう。
うん、じゃ、またな・・・・。」
“ ピッ!”
「 無かったって言ってまっせ、兄貴。」
「 自転車が置いてないから、ここの住人じゃないかな。
う~ん、見失ったなぁ・・・。」
「 もうちょっと、下を探しますか?」
「 うん、そうする。
婆ちゃんの仇は死んでも討つ!」
「 さすが兄貴、付いて行きまっせぇ!」
「 おうっ!」
“ ドタドタドタ・・・・。”
二つの影は足音と共に、エレベーターの方に去って行った。
“ ハア~、取り敢えず助かった。
ホント、見付からなくって良かった。
でも、まだ、下を探すらしいから、もうちょっとここで隠れておこ
う・・・。”
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