goo blog サービス終了のお知らせ 

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆分野を選択して、カテゴリーに入って下さい。

A,日々の出来事

☆( 1年間366日分の日々の出来事  )

B,日々の恐怖

☆( 日々の恐怖 )

C,奇妙小説

☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道88

2008-07-20 18:56:48 | E,霧の狐道
 原爆頭の携帯電話が繋がったようだ。

「 あ、自転車置き場にアンパンマンの自転車あったか?
 え、無い・・・、そう・・・。
 建物の中には、居ないわ。
 5階から、外眺めても、見えないし・・・。
 うん、じゃ、下に降りるけど・・・。
 あ~、あ~、うん、うん、・・・。
 あ~、あんがちょ、後は、俺等で探すわ。
 あ~、あ~、また、走りに行こうな。
 ポリに追い駆けさせて、逃げ回るのオモロイしな。
 うん、うん、そう。
 うん、じゃ、またな・・・・。」

“ ピッ!”

「 無かったって言ってまっせ、兄貴。」
「 自転車が置いてないから、ここの住人じゃないかな。
 う~ん、見失ったなぁ・・・。」
「 もうちょっと、下を探しますか?」
「 うん、そうする。
 婆ちゃんの仇は死んでも討つ!」
「 さすが兄貴、付いて行きまっせぇ!」
「 おうっ!」

“ ドタドタドタ・・・・。”

二つの影は足音と共に、エレベーターの方に去って行った。

“ ハア~、取り敢えず助かった。
 ホント、見付からなくって良かった。
 でも、まだ、下を探すらしいから、もうちょっとここで隠れておこ
 う・・・。”




☆HOMEページに戻る。
  HOMEページ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。

-------大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ-------