
大洗女子学園艦の艦橋は、周知のように赤城型のそれがモデルとなっているようです。艦体は翔鶴型であるにもかかわらず、です。
これについて、模型サークルで軍艦キットを主に作っているMさんと話す機会がありました。
「ガルパンの学園艦は翔鶴型なのに艦橋が赤城になってるのは面白いですねえ、なのに右舷ですよ」
Mさんの指摘通り、赤城型の艦橋が右舷にあるのは確かに「面白い」です。実際の赤城では左舷にセットされていたからです。
「わざわざ右舷に持ってくるんだからねえ、もし艦橋を飛龍型にしたとしてもやっぱり右舷に置くんでしょうなあ」
飛龍も実際には艦橋が左舷でした。というよりも第二次大戦中の世界中の空母で艦橋を左に置いていたのは赤城と飛龍の2艦だけです。でも、以後の空母はすべて右舷になりました。
「それよりもですね、なんでガルパンでは艦橋を赤城型にしたんですかねえ、翔鶴型そのままでいけばカッコ良かったのにねえ」
「それはあれですよ、アニメ作成上のルールというやつで、実在の兵器をそのまま忠実に描写したらいけないという・・・」
「ああ、そうでしたね、アニメ設定上の差別化とかいうやつですねえ」
それでは、なぜ他の艦ではなくて赤城の艦橋を持ってきたのか、という問題になりましたが、それについては分からないままでした。公式設定資料でも、赤城型艦橋をデザインした理由などには触れられていないようです。スタッフのどなたかの好みで適当に決まったのかもしれませんね。