3月からの「ゆるキャン△」に向けて準備を進めております。ディキャンプ用のテントは、通販サイトやアマゾンを色々あたって、良さそうなのを三つほど選びました。いずれか一つに絞り込んで買う積りです。
しかし、焚火台については、これというものが見当たらず、価格もけっこうします。100円均一品で簡易焚火台を作るほうが良いかな、と考えまして、試しにやってみることにしました。
上図は家にあったステンレス製のボウルとザル網です。長い間使わないまま、押し入れの片隅に押し込んであったものです。これを簡易焚火台に転用することにしました。
ダイソーで100円で売っている、園芸用の鉢スタンドです。今回新たに購入することにして、ザル網の直径に合わせて選びました。これがあれば、簡易焚火台が組み立てられます。100円で出来るのならば、無理して高価な製品を調達しなくて済みますね。
まず、ボウルを置きます。地面の上に置いて石などで固定するか、少し穴を掘ってはめ込むか、のどちらかになるでしょう。これが、灰皿というか、灰が地面に落ちるのを防ぐ役目を果たします。
芝生のキャンプサイトで焚火をするケースは、一般的には禁じられていますが、たまにやっている姿を見かけます。多くは下に灰が落ちたりしても無頓着です。自分ならば、灰皿または灰受けをセットして芝生を灰から守ります。
芝生だけでなく、地面で焚火をするのも、自然環境保護の観点から言うとあまり歓迎されないと思います。草の無い地面でやれば問題ないだろう、と考える人が多いかと思いますが、地面での焚火は、その火と熱によって、直下の地面に潜む微生物類を殺してしまい、土壌が本来持っている生命力を失わせてしまいます。そのため、焚火をした場所には、草も生えてこなくなります。
あまり知られていないことですが、江戸時代までの日本においては、煮炊きや焚火をする場所についてのルールがきちんと存在しました。煮炊きは屋内ではカマドまたは井戸などの水場の横、と決められ、屋外では道端か集落の広場、もしくは共同で使用する空間、と決められていました。
なぜかというと、農業生産力がそのまま地域の経済力であったため、人々は土地や地面をとても大切にし、少しでも収穫が増えるようにと、生産用土地の改良や拡大に努めてきた歴史があります。地面で焚火をすると、その場所では数年間は草が生えない、作物が育たない、ということを経験から学んでいたため、野良仕事にて暖を取る場合でも焚火用のスペースをちゃんと決めていました。
室町時代頃からは、足利幕府が火の使用に関しての定めを作っていましたし、江戸時代でも徳川幕府が煮炊きのルールを明文化していました。当時の火事の原因の九割までが、煮炊きや焚火における違反行為、具体的に言うと火の使用が禁じられている場所での使用、であったといいます。江戸を度々襲った大火も、禁じられた火の使い方が原因であり、それによる被害の酷さが身にしみていたからでしょう。
さて、このように、鉢スタンドを逆さまにボウルの中に入れます。
ザル網をセットして、簡易焚火台が出来上がりました。ザル網の中に燃やす木や紙や炭などを入れるわけですが、網ですから風通しも抜群で、燃焼効率も良い筈です。紙や枯れ枝の類ですと、あっという間に燃え尽きてしまうのではないかと思います。
炭火の場合には、焼き網を載せればこんな感じで焼肉とか出来ます。なかなかいけそうですね・・・。ボウル、ザル網、鉢スタンド、焼き網の全部を100円均一で揃えても400円ですから、これで本格的に焼肉が楽しめれば最高ですね。
後日、実際に焚火をやってみました。またレポートしますのでお楽しみに。 (続く)