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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 469 テーピング

2006-12-19 | スポーツ障害
今日来た新患。1月にソフトテニスの関東選抜大会に出場する女子高生。3週間前に歩行中に段差を踏み外し捻挫をして、3週間後になるがいまだ改善しない。

受傷後、整形外科を受診しシーネをあて固定していた。2,3日前に外したが痛みは無くならず困っていた。部活の先生からの紹介できた。1月の大会に間に合うか心配になったのだろう。

初検時は、歩行痛、屈伸痛、可動域の減少あり。軽度の腫脹あり。治療はAMCTのみの治療をおこなった。治療後は楽になり、歩行痛や屈伸痛は改善した。心の問題もかかえているが2,3回様子を見る。

治療に聞かれた。「練習のときにテーピングはしなくていいですか?」西洋医学的には捻挫は軽微な靭帯損傷があるため、力学的に損傷した靭帯を保護し強度を高めることによって力学的な外力からのストレスを軽減することにある。

ときと場合によっては必要なときもある。しかし、何でもかんでも捻挫=テーピングは当てはまらない。この段階では関節受容器の活性化を促し、中央と末梢の神経の連絡網を再構築しなければならない。それにはテーピングは必要ない。

どうもいけない。なまじスポーツ科学などの知識が先行し本質的なところに目を向けない。「テーピングをしないと不安」と言うのも、本来はケガの不安ではない潜在的な感情が、目先の「不安」と言う感情で逃げている。

「不安」を前面に出すことで、第3者からみても言い訳ができる。もちろんそんなことは意識的に「不安」を抱いているわけではない。弱い人間がもう一人いるのである。そこに気づいてほしい。

拳骨