平和とくらし  #茨木市議会議員 #山下けいきの日々是好日

平和憲法が私の原点。鹿児島の吹上浜、桜島が原風景。毎週阪急3駅、JR2駅の5駅をのぼりを背負ってアピールランしています。

保身は支援者のエネルギーをそぎ、社会変革にもつながらない。

2010年08月08日 |  #玉島 #平田 #阪急東 #茨木市議会議員
反核平和リレーで到着した明石で 帰り際のJR明石駅

「保身」が見え見えになった途端、その人物の魅力はなくなり、説得力も薄れてしまう。かつての社会党副委員長井上一成氏がそうであった。

 土井たか子委員長が率いた社会党は1989年の参議院選挙で保革逆転を実現した。いわゆる「山が動いた」参議院選である。直後の総選挙で社会党は衆議院でも山を動かそうと当時の中選挙区で複数擁立を方針に掲げ180人の候補者擁立を党の目標に掲げる。

 当時の大阪第3選挙区(茨木、高槻、摂津、豊中、箕面、池田、吹田、豊能郡、三島郡)は他党の議席取りこぼしはあっても社会党だけは一貫して議席を守り抜いてきたいわば金城湯池の選挙区だった。党中央幹部であった井上一成氏は、当然率先して2人目の党公認候補者擁立で動く立場である。しかし2人目の擁立に消極的というより、その動きを妨害しているとの話まで伝わったきた。粉骨砕身に近いほど井上氏の選挙はしてきたが、そんな話が聞こえてくるたびに動きは減速していった。

 この時の選挙で社会党は140議席近くを獲得、当然井上氏もトップ当選した。しかし私の心は晴れなかった。その後井上氏は党の中央副委員長、郵政大臣を務めたが、小選挙区導入以降、党を離れた後は、政党を転々した揚句、最後は自民党にまで落ちぶれ果てていく。

 保身で言えば、昨年の辻元清美選挙もそうだった。大阪10区で民主党が候補者を立てず、辻元氏を推薦、私は辻元氏は寝ていても小選挙区当選だと思った。ところが辻元氏は比例区にも重複立候補した。わが身の安全第一、保身である。

 リーダーたるもの、「選挙区で自分は当選するから、比例区での議席は同志に譲ります」が取るべき態度だろう。選挙区しかない、その危機感で票を集めるんだと背水の陣を敷き、総力で大量得票する。そうすることによって民主党推薦の有無は比重を下げ、民主党の次回立候補見送りにもつながる。当然そんな選択になると私は思っていた。

 社民党の比例区名簿に辻元氏の名前を見て私は唖然としたものだ。しかも候補者は服部良一氏との2名だけだった。闘う姿勢の片りんもうかがえない比例区名簿で社民党が伸びるわけがない。当然社民党関係者にも私の見方は伝えた。

 わが身の安全第一で民主党推薦に比例区との重複と二重三重の安全策を取ってしまった辻元陣営。自陣営からは緊張感が薄れ、相手候補から「辻元は落ちても比例区で当選」と格好の宣伝材料にされた。保身策が逆に相手陣営の攻撃を呼ぶ好例である。

 保身は支援者のエネルギーをそぎ、社会変革にもつながらない。自分で闘う気概がなければ、寄らば大樹の陰となる。保身と言い訳は「人生意気に感ず」の共感やそこから引き出される最大限の力とも無縁の世界になる。

 辻元氏がどのような選択をするのか未知数だが、保身に保身を重ねる愚だけはしてほしくないと願っている。

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