「お前なぁ、その帽子だけはやめとけよ」で、泉南市議選スタート。

　なんとものんびりした小山選挙である。どこでもやる出発式のセレモニーはない。集まってきたのは10人たらず。市外から高橋登・泉大津市議、松平要・東大阪市議と私の３人の市議を加えて7人ほど。近所の人は誰もいないようで、泉南市内も候補者ぐらいでは確かにやる意味はない。

　「候補者は？」と聞くとまだ帰っていないという。どうやらポスターを貼りに行ったらしい。他の選挙であれば候補者がいなければ大騒ぎだが、ここでは「どこにおんのや」の声はあっても、まぁいつものこと、そのうち帰ってくるだろうとなる。結局帰ってきたのは10時前だった。

出発を前にして

高橋・泉大津市議　お前なぁ、どんな格好してもいいが、その帽子だけはやめとけよ。
小山広明候補　なんでや、いつも帽子かぶっとんのや。いつもの格好のどこが悪い。
高橋・泉大津市議　汚ならしいやないか。どこに帽子かぶって選挙するやつがいる。
小山広明候補　汚ないことなんかない。昨日洗ったばっかりや。

まぁこんな調子である。　


　宣伝カーが出た後、小山候補と私が自転車にポスターを乗せて出発。・・のはずが自転車のタイヤはスカスカで空気が入っていない。あわてて空気を入れたがどうも心もとない。「大丈夫か」と私。「大丈夫、大丈夫、一日もったらいいんやから」と候補者。「・・・・・・」

（私のＨＰトップの写真です）ポスターはコピーしたものに朱と黒の毛筆で主張を書いている。一つ一つ違っていて面白い。

　そのポスターを掲示板を見つけては貼っていく。昔の選挙はバケツにのりを溶かし、それを刷毛で塗った後にポスターを貼りつけていたが、まさにそれである。
　農家、田畑を走っていると彼岸花がどこでも見られる。町衆が集まってお祭りしている場にも出くわし、なかなか楽しい。

　小山氏はこれまで市議選5回当選（前回は2位当選）だが、これまでに3回落選している。市長選が4回、府議選2回、知事選に加え、昨年は参議院選で９条ネットの比例区候補にもなり、出ていないのは総選挙だけとなった。まさにギネスものである。そんなことは考えもしないし、そうなっては困るが、もし落ちて総選挙にでればパーフェクトだ。

　それもあって知名度は極めて高い。「ポスターはすべて張れなくてもいい」というのもわかる。しかしそうもいかないので選挙中はポスターを積み込んで空白をなくすことになる。私は宣伝カーで好きなことをいいながら昼からもポスターを貼って回った。　

　山下けいきＨＰ「お元気ですか」はここです。新鮮さに加え、写真の多さ、1000を越えるリンクなど、ボリューム充実です。

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