残照日記

 趣味の囲碁、探鳥、カメラ、木工を中心に日々のできごとを綴る

雀に親しむ

2009-12-27 14:35:32 | 日記・エッセイ・コラム

 12月27日(日)、昨日、インターネットでブラウジングしていて、逓信界の俳人、富安風生の句に、雀を季語にした「寒雀顔見知るまで親しみぬ」と云うのがあることを知った。私は嘗てこの欄で書いたように、我が家の庭に来る雀の顔を覚えようと、あれこれ工夫をこらしている。だが、決め手になる方法はまだ見つかっていない。雀は単独で来たり、拾数羽の群れで来たりと、様々だが、現在、私に、それと識別できるのは、羽色に白い特徴のある1羽だけである。句の中の「顔見知るまで」の主語が作者自身なのか、雀なのか、私には良く分からないが、作者自身だとすると、私の志すことが、風生にはこの時既に出来ていたことになる。勇気づけられた。日本人が西洋人を見たとき、当初、顔がみんな同じように見えたが、見慣れるに従って、だんだん見分けが付くようになったという。同じことが、雀についても言えるのではないか。