ホームから展望する大草の里

　ホームのベランダから展望すると、すぐ前の8階建て市営住宅の屋根越しに、大草の里の田植えを終えた後の、緑鮮やかな水田地帯が見える。
　三河の山村に育った私には子供時代の思い出につながる懐かしい風景だ。
　ところで、最近、この見慣れた風景にちょっとした変化が生じている。緑が剝ぎ取られて地肌が現れている一帯がある。
　今日は自転車を駆って運動がてら現地の確認に出掛けた。水田を潰して、建物用地造成の工事が進行していた。看板によるとアルプス物流倉庫の敷地造成工事だという。
　そこで思い出したのが。今年の初め、確か日経新聞だったと思うが、某社が「フジワラ」の工場の向かいに物流拠点を建設する計画であるとの記事だ。
東名高速の春日井インターに近い利点を生かしたとも書かれていた。
　開発によて、こうして、美しい田園風景が徐々に失われて行くのは見るに忍びない。