7月26日(火)、 囲碁に取りつかれている私だが、家内の体調よろしからず外出がままならない。囲碁クラブへの出席も月に一度がやっとだ。そこで目を付けたのが、居ながらにしてできる囲碁講座の視聴や囲碁教本の購読だ。囲碁講座の視聴はケーブルテレビの囲碁将棋チャンネルを利用しているが、番組をみていると、きまって眠気を催し、いつの間にか眠っている。後に何も残っていないことがしばしばだ。囲碁の勉強はビデオがいちばん効率的だと考えたときもあるが、そうとも言い切れない。やはり活字との併用が必要のようだ。今、読んでいるのは藤沢秀行先生の「囲碁基本定石」である。私はこれまで定石なるものを系統だてて学んだことが無い。定石はその数、5万とも6万ともいわれる。その膨大な数に押されて、初めから習得をあきらめていたのだ。本屋でたまたま秀行先生の本を手にして、これは為になりそうだ興味を惹かれたのが定石勉強の始まりとなった。
7月19日(火)、放射能に汚染された稲わらを食べさせられた牛の肉から高濃度の放射性セシュームが検出され、牛肉に対する消費者の警戒心が高まっている。そもそも飼料の稲わらはどのようにして放射能に汚染されたのだろうか。汚染源は被災した福島第1原発とみて間違いなかろう。私が知りたいのはその放射性物質が稲わらに高濃度に蓄積されるまでの経路である。汚染稲わらの生産地の中には福島原発から100キロ近く離れた所もあるという。放射性物質が大気に乗って拡散されたとなると、その影響を受けるのは稲わらと牛肉だけではなかろう。私が当局に望みたいのはもっと広範な環境汚染の実態解明である。今、国民は食物の安全性に怯えている。毎日飲用している牛乳に、かりに放射性物質が含まれていたらと想像するとぞっとする。
7月14日(木)、老人世帯では住まいの設備や家具の劣化が進み次つぎと壊れる。昨日も書斎の椅子が壊れた。娘が東京転居の際に預けて行った椅子のあることを思い出し、それを物置から取り出して代わりに使ってみた。座ってみてどうも落ち着かない。背もたれは付いているが肘掛が無いのだ。手の置きどころがない。そこで、今までの椅子を修理して使うほかないと観念した。
故障個所を調べると背もたれを支える金具が破損している。金属加工もやれないこともないが手間がかかるので、木工品で代用することにした。断面5センチ角、長さ25センチ程の角材で間に合ったが、大きな穴をあけたり、端を斜めに切り落としたり、寸法を微調整したりと結構時間がかかった。昨日の午後2時作業に取り掛かって、夕食をはさみ寝たのは午前零時だった。翌朝作業を再開して約1時間で出来上がった。
7月12日(火)、2、3年前に鉢から路地に植え替えてやった盆栽の松が生気を取り戻し、今年の新芽は1尺5寸程も伸びた。その盆栽は13年前、畏友のOさんから貰ったものである。不精な私の手に余って大地に帰してやった。松は庭の小山に見立てた頂に立っている。この先、2、3年は伸びるがままに任せて置きたいと思っている。Oさんは碁が好きで我が家にもよく打ちに来た。私と同年輩だったが先に逝った。