残照日記

 趣味の囲碁、探鳥、カメラ、木工を中心に日々のできごとを綴る

嬉しい誤診

2018-05-15 14:44:48 | 日記
 2018,05,15 以下は先週金曜日の夕刻を起点とした話である。
 ヘルパーさんが、介護中、家内の背中に、広範囲にわたって、赤い発疹が出ているのに気付いた。
 呼ばれて行ってみると、首から左肩下にかけて帯状に赤い発疹が走っている。
 これを見て、ベテランのヘルパーさんは、とっさに、帯状疱疹ではないかと思ったらしい。
 私も帯状疱疹の経験者だ。発疹が左の半身だけにに出ているのを見て、同様の心配が頭をよぎった。
 高齢者にとって、帯状疱疹は重病である。すぐ、在宅医療で世話になっているクリニクに連絡した。
 間もなく先生が来てくださった。予想通り帯状疱疹との診断がくだった。薬をだ出すとおっしゃる。
 かつて私が帯状疱疹の後遺症に苦しんでいた時、ある先生から、この病気の治療には飲み薬より、
点滴の方が効き目がいいと教えられたことがある。
 そのことを思い出し、目の前の先生に、それを話したら、先生は確かに二通りの方法があるが、今の場合、
飲み薬でいきましょうと押し切られた。
 その後、私は、これから先の妻の苦痛を思い暗澹とした気持ちになった。
 夕食の後、クリニックから届いた帯状疱疹治療薬の第一服を飲ませた。
 そして、2時間ほど経った午後8時ごろ患部を覗いてみた。そこに、私は奇跡を見た。
 赤い発疹は跡形もなく、きれいに消えているではないか。
 翌日、クリニックへ連絡すると、別の先生がいらっしゃって、もう薬は飲まなくていいと言って、
帰って行かれた。
 あっけない、そして、嬉しい幕切れだった。