残照日記

 趣味の囲碁、探鳥、カメラ、木工を中心に日々のできごとを綴る

A子さんの死を悼む

2018-09-22 14:45:32 | 日記
 昨日、A子さんの弟さんから、A子さんの死を知らせる葉書が届いた。 享年92歳だった。
 A子さんとは、かつて、NTT系列の清掃会社で、3年間一緒だった。
 同女は現場の主任さん、私はふつつかながら支店長として、共に汗を流した間柄である。
 彼女は実直に職責を果たし、5人の部下から、頼られ、慕われていた。
 私は昭和64年に会社を辞め、その後は、年に一度の年賀状のやり取りが唯一のつながりであった。
 年賀状には、何時も近況を知らせる短い添え書きがあり、元気でやっておられるなと安心していた。
 ところが、或る年、昨年、乳癌を手術したとの一言があった。その後、4年が経ち、来年は手術から丸5年との知らせも聞いた。
 私は、再発の危険は免れたなと、胸をなでおろした。
 そんな中、ある時、A子さんから、突然電話がかかってきた。乳癌の再発で老人ホームへ入ることにしたと云うものである。
 私は入所先のホームの名称、電話番号などを尋ねたが、呼び出しで、職員の方々に、迷惑をかけるからと、固辞された。 
 入所中、親族の方の介添えで、一度だけ電話が掛かってきた。それがA子さんと言葉を交わした最後となった。 合掌



今、補聴器調整中

2018-09-01 20:24:14 | 日記
 私は少し耳が遠いが、これまで補聴器はつけなかった。難聴であることを宣言して、周りの人に協力してもらえば、日常の会話に、それほど事欠かなかったからである。
 ところが、2か月ほど前、別居している長男から、補聴器を着けよと強く迫られた。
 拒むほどのことではなので承知した。現在、デモ機による調整を終わって、本器による微調整中である。
 補聴器の調整は、販売店の技術者と使用者の共同作業である。
 技術者は検査機器によるデータを基に、ざっとした調整はできようが、精密には行かない。
 満足のいく調整を得るには、使用者側が、聞こえ方を、技術者に的確に伝えることが肝腎のように思う。
 微調整中の本器を二十日余り使用しての感想は、まず、音は大きく聞こえるようになったことだ。
 例えば、静かな環境で耳を澄ますと、掛け時計の秒針の進む音まで聞こえる。
 だが、テレビから聞こえる話し声は、意味は大体受け取れるが、一音ごとの音声には曖昧さが混じる。
 今、私はいろいろな場面ごとの聞こえ方の把握とそれを技術者に正確に伝える言葉を探している。
 その手始めに、テレビ番組に登場するアナウンサーの話を、できるだけ多く聞き、聞こえ方の分析をしようと思う。
 評判のアナウンサーには、その音声や話し方の特徴について記述したものが、どこかに存在するに違いない。
 それと私の分析を対比すれば、微調整に有効なヒントが得られるのではないか。