残照日記

 趣味の囲碁、探鳥、カメラ、木工を中心に日々のできごとを綴る

海上の森でキビタキが見られる

2013-04-29 20:15:34 | 日記・エッセイ・コラム

 4月29日(月)、今日、久しぶりに海上の森(瀬戸市)へ行ってきた。海上の森はその一角がかつて万博会場になったこともある猿投山麓に広がる自然豊かな森林地帯である。午後2時過ぎに車を降り、同センターから谷川沿いに上流の池(赤池)まで歩いた。何か夏鳥が見られるのではないかと淡い期待をかけてのことである。途中で長い望遠レンズのカメラを携えた人に出会った。その人は人懐っこく話しかけてきた。この辺でキビタキとオオルリが見られるという。今しがたキビタキを撮ったばかりだと、画像を再生して見せてくれた。私はしばらくその場に佇んで待ったが、残念ながらその時は何鳥も姿を見せなかった。しかし、貴重な情報が得られた。私の狙いは動画による撮影である。何回か通えば物になりそうだ。高速道路を使えば、我が家から30分の距離である。今度行くときは鳴き声のテープを携行するつもりだ。野鳥は縄張りへの侵入者を咎めるため、声の主を目掛けて近寄ってくる習性がある。


インフレに負ける

2013-04-16 11:23:50 | 日記・エッセイ・コラム

 4月16日(火)、黒田日銀総裁が進めるリフレ政策によって預貯金の価値は相対的に下落する。あるエコノミストの解説によると物価上昇が日銀の目論見どうりに進むと、来年から実施が予定される消費税率のアップと合わせて、3年後には預貯金の購買力は1割低下するという。また、リフレ政策によって現役世代は賃金の上昇が期待できるが、年金世代は、年金に物価スライド制はあるものの、システム設計上インフレには負ける。つまり、これから迎える時代は年金世代受難の時代となる。手を拱いていては生活難に追い込まれる。どう対処すべきか。まず、老後に備えた資金の価値だけは守りたい。あるファイナンシャルプランナーの勧めでは、100から年齢を差し引いて得た割合を目途に、手持ちのお金はインフレに強い株式などのリスク資産に振り向けるのがいいそうだ。


父が守った9歳

2013-04-03 10:31:12 | 日記・エッセイ・コラム

 4月3日(水)、 今日の朝日新聞朝刊の第一面トップに載った「自らの命を賭して我が子の命を守った父親」の記事に、私は止めどもなく涙が流れた。親子は3月2日、3日、北海道を襲った暴風雪で遭難した。足に凍傷を負い約10日前に退院した子の岡田夏音(なつね)(9)さんの語るところによると、父幹男さん(53)は着ていたジャンパーで夏音さんの体を覆い、かぶさるようにして抱きしめ、童謡「サッちゃん」の替え歌を歌って励ましたという。だが厳しい寒さに体は凍え、やがて二人の意識は遠のいていった。3日朝、幹男さんが夏音さんを抱いたまま、倒れているのが見つかった。凍死だった。夏音さんは病院のベッドの上で目を覚ました。初音さんは数年前に母を亡くし、幹男さんと二人暮らしだった。退院後、夏音さんは使い慣れた布団とクマやキリンのぬいぐるみと一緒に、親族宅に身を寄せた。