4月23日(月)、今、中部電力は静岡県浜岡で、まず100%浪費に終わると思われる壮大な防災事業を実施している。予算1400億円で、海面からの高さ18メートル、全長1.6キロに及ぶ防潮壁の建設を進めているとのことだ。遠くない将来、南海トラフ沿いに巨大地震が発生する恐れが伝えられる中で、浜岡原発の再稼働など世論が認める筈がない。自然の猛威の前には人知による備えなどあえなく打ち砕かれる。これは過去の災害の歴史が教えるところだ。完璧な安全性など誰にも保証できない。中部電力の経営者は何を考えているのか。原発で大事故を起こしたら会社は間違いなく潰れる。建設費は浜岡原発再稼働の成否に拘らず電力料金の原価に織り込んで回収できるなどと安易な考えは持たないで欲しい。政府も無駄な巨費を投じる防潮壁の建設に待ったが掛けられないのは無責任のそしりを免れない。
4月20日(金)、関西に住む孫娘がこの4月高校に進学した。男勝りの活発な性格の子だが、その父親からの電話の便りによると、制服の型選びで、新入生でたった一人ズボンスタイルを選んだというのだ。その学校では女子の制服にスカート型とズボン型があり、生徒の希望で選択できるようになっているという。毎日楽しそうに通学しているが、最近ご当人は、女子生徒のズボンスタイルは目立ってしようがない。道草できないと嘆いているそうだ。
4月15日(日)、世界的な物議を呼んだ北朝鮮の弾道ミサイル発射は失敗に終わった。北朝鮮がミサイル発射計画を予告し、周辺諸国はその中止を勧告するとともに、不測の事態に備えて対応態勢を敷いた。日本も防衛大臣が地対空ミサイル兵器のパトリオットの戦闘配置を指示した。私には、これはミサイル攻撃とその対抗兵器による防衛演習と映った。この演習はミサイル発射の失敗により不発に終わったが、図らずも日本の危機管理における情報システムの未熟さを露呈した。既に、韓国の報道機関がミサイルが発射されたと伝えている時刻に、日本政府は発射の事実は未だ確認できていないと発表していた。田中防衛大臣が北朝鮮のミサイル発射の情報を公に認めたのは、なんと発射40分後だったという。情報が役に立つか立たないのかは使い方次第だ。仮に北朝鮮から日本に狙いを定めたミサイルが発射されたとして、こんな体たらくではもろに被害を蒙ってしまう。高額な金で購入したパトリオットという新兵器を持ちながらだ。