７月27日（月）、ついこの間まで朝日新聞は読むところのない、つまらない新聞だった。朝日新聞は私の青年時代から50年以上にわたって取り続けている新聞であるが、半年ほど前に断ろうかと思ったほどである。でも、配達を受け持つ新聞店に義理が悪いと思い踏み止まった。
ところが、最近、その朝日新聞が面白くなってきた。物語り風の記事が増えてきたからである。夕刊のニッポン「人脈記」、検証「昭和報道」など必ず読む。中でも昭和報道は内容が私の青年時代の出来事なので、当時の記憶と照らし合わせ興味津々たるものがある。朝刊では連載小説「麗しき花実」がお目当てだ。乙川優三郎作、中一弥画とあるが挿絵がとてもいい。
7月26日（日）、碁の打ち過ぎで、2か月ほど前に睡眠障害を起こした。床に就いても寝つきが悪い。眠ってからもよく夢を見る。昼間は睡眠不足で居眠りが出る。これは健康に良くないと思い、週に3日打っていた囲碁を2日に減らした。大好きな碁にも、ついに体力の限界を思わせる日が来た。幸い碁を打つ日数を減らして以来眠れるようになった。
碁には、パチパチとハイテンポで打って勝ち負けの数だけを競う打ち方と、時間をかけじっくりと考え、手筋を繰り出して勝ちを制する、言わば過程を楽しむ打ち方とがある。私は後者型だが、いくら好きなことでもやり過ぎはいけない。慎むことにした。
スズメはありふれた鳥だが毎日付き合っていると結構可愛い。朝起きぬけに餌台に白米を一握り出してやる。すると、私が居間のソファーに戻る間もなく数羽の雀が集まってきて、それを忙しく啄み始める。15分もすればきれいになくなる。その後が面白い。ガラス戸越しに私に向かってホバーリングをしながら、もっと餌を出してくれと請求するのだ。1日中居座られたのでは辺りが糞だらけになるので、餌を出すのは日に1回だけと決めている。だが、我が家の庭は居心地がいいと見えて、餌は無くても何回となく姿を見せる。
スズメには砂浴びの習性があると聞いたので、昨日、川砂を買ってきて砂場を作ってやった。砂場は一段高くしてあるが、地面に近いので危険を感じてか、まだ砂場に近寄ろうとしない。どう砂場におびき寄せるか、目下、方法を思案中である。
7月8日（水）、昨7日は我が家の食材買い出し日だった。家内も年で足腰が弱り一人で出歩かせるのは心配なので、必ず、私が付いていく。私はこの日をメランコリックチューズデイ（憂鬱の火曜日）と呼んでいる。食品スーパーでの買い物のお伴は、私にとって地獄の責苦に等しい。家内の買物ぶりを紹介すると、品物を一点一点時間をかけて吟味する。まず、陳列棚の奥へ手を突っ込んで賞味期限の最も先のものを探す。野菜や果物は、新鮮か形はよいかを手にとって比較する。いきおい取ったり置いたりの動作が繰り返される。トレイに小分けされた豚肉を買うにも、必要量を超えていると、10グラムでも売り場の係を呼んで減らして貰う。こんな買い物に男が付き合えるわけがない。かつて、買物の単独代行を申し出たことがあるがＯＫは出なかった。料理への執念が家内をこうした行動へ駆り立てているようだ。
7月5日（日）、昨日はドコモ囲碁クラブへ行った。午前11時から午後7時まで遊んで、成績は1勝4敗、さんざんの結果だった。でも内容はいずれも面白かった。結果よりも過程に満足。
ところで、行き帰りの中央線の車内風景に興味を惹かれた。午後7時半頃の電車は空いていた。向かいの座席に太ももを露わにしたミニスカートの若い女性が3人並んで掛けていた。その内の一人は股を広げて両ももの奥まで見える有様だ。自然に周囲の乗客の注意を惹く。そして3人とも携帯電話を片手にメールの打ち込みに余念がない。車内から白マスク姿が消えたと思ったら、今度は携帯操作の花盛りである。降り際に車内を見回したら、あちらにもこちらにも携帯を手にした人の姿があった。