ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

山梨県の富士山撮影と温泉の旅(2)

2005年12月04日 | 旅行
朝、6時頃に目覚めたんだけど、かなり寒くって、まだ外は真っ暗だった。仕方がないので、明るくなってきた、7時過ぎから恒例の散歩に出かけることにした。防寒対策をしっかりして、愛機ニコンD70を首からぶら下げて、外へ出たけど天気は曇りだ。山村の集落はひっそりとしていて、人影もない。少し歩くと人家はつきて、山道が次の集落へと続いている。ダム湖を眺めながら、のんびりと歩いていった。老平という集落まで行ってみたが、ほんとうに急傾斜地の僅かばかりの空間に人家がかたまってある。こんな不便なところで、どういう暮らしをして、生計を立てているのだろうかと気になった。何枚か写真を撮りながら、戻りつつ、ダムサイトまで降りてみた。湖底には、水没した民家跡もあるかと思うけど、今は、静かに水を湛えているだけだ。舞っている枯葉が、厳しい冬の訪れを告げているようにも感じた...。
 小一時間の散策を終え、宿に戻って、朝風呂に入ったんだけど、冷えた体が、ぬくぬくしてくるのが心地よい。浴後は、朝食を済ませて、手早く荷物をまとめた。
 8時半過ぎには出立し、来た道を戻って、国道52号線へ出てからは、身延山を目指した。久遠寺の門前町を通り抜け、身延山ロープーウェイ久遠寺駅下の有料駐車場に車を入れて、ゴンドラに乗って、山頂へと向かった。このロープーウェイは、45人乗りの3線交走式で、斜長1,665 m、高低差763 mを秒速5mの速さで登っていって、約7分で山頂にある奥院駅へ着いた。空中からは、久遠寺や門前町、そして富士川の雄大な流れが一望の下にあって、すばらしかったんだけど、雲が多く、富士山の頭が隠れていたのは残念!
 
 身延山頂から見た富士山

 奥院駅から歩いて、数分のところに「奥之院思親閣」があり、参拝をして戻ってきたら、もう富士山が霞み始めていた。遊歩道でも散策しながら、写真を撮ろうかとも思っていたんだけど、山々がぼやけてしまうのと寒いので早々に戻ることにした。
 再びロープーウェイで下ってきて、久遠寺にも参拝したんだけど、さすがに日蓮宗の総本山だけあって、壮大な伽藍が建ち並んでいる。宝物館へも立ち寄ってみたんだけど、ちょうど世界平和に関する展示をしていて、宗教者による平和活動に興味を持った。
 参拝後は、国道52号線を北上して、笛吹市に出来たばかりの山梨県立博物館を目指した。市川大門からは、笛吹川沿いに走っていったんだけど、もう昼近くなっていたので、途中の蕎麦屋に立ち寄って、天ざる蕎麦で腹ごしらえをしたんだけど、結構美味しかったんだ。
 山梨県立博物館は、今年10月15日の開館で、まだ2ヶ月も建っていないので、どこもかしこもピカピカだ。入館料500円を払って、見学したんだけど、常設展示は、テーマ性を持たせて、わかりやすく展示してあるものの、順路がはっきり示されていなくて、迷いやすいのが難点かな...。企画展示の「やまなしの道祖神祭り」もとてもユニークな各地の行事に、興味を持った。しかし、見学していたら、雨が降り出し、早めに帰途に着くことにした。
一宮御坂インターから中央自動車道に乗って、東進していたら雪に見舞われたのは、びっくりした。降り出しても夕方からの予報だったから...。特に、塩山トンネルを越える辺りでは、周辺の景色が真っ白になっていて、かなり雪が降っていたんだ。ただ、道路に積もるように状態になっていなかったのだけが幸いだったけど...。もう少し、帰途に着く時間が遅かったら、雪のためにどうなっていたことやら...。でも、とにかく、夕方には無事に帰ってこれてホッとした。
 今回の旅は、とにかく富士山の写真を各所で撮れたのが最高だった。また、南アルプス山麓にある雨畑湖の初冬の枯れた風景が印象に残った。帰路に雪に見舞われたものの、良い旅行だったかな...。