朝、明るくなってから宿を抜け出し、カメラを首からぶら下げて、周辺を散策してみたが、ほんとうに傾斜が急になっていて、谷底へ落ち込んでいる。その傾いたスペースに畑が作られているが、農作業がたいへんだと思った。なにしろ、その斜面を上の方へ上っていくだけで、息が切れるのだ。とにかく、栃本の関所跡へとたどりついたが、ここは秩父往還の武蔵から甲斐へ抜ける要所で、江戸時代には取り締まりのために置かれていたものだ。現在でも、火災後幕末に再建された建物が現存し、国の史跡となっている。この裏側の大きな紅葉が見事に色づいていたので、いろいろな角度から、カメラに収めておいた。 小一時間の散策を終え、宿に戻って、朝食を食べながら、女将さんに聞いてみたのだが、今年の紅葉の最盛期は10月下旬から11上旬で、もう一週間早ければ、最高だったそうだ。それでも充分きれいだたけど...。
「民宿 甲武信」の朝食
食後荷物をまとめ、8時半頃には出立して、まず秘境不動滝へと行ってみることにした。車で、秩父湖サイトをぐるっと回って、駐車スペースに停め、急斜面を下って、吊り橋を渡り、山を登って行ってきたんだけど、とてもすばらしい滝だった。ちょっと紅葉はくすんでいたけど、その豪快さに何度も何度もシャッターを切ったのだ。ただ、往復30分ほどの上り下りはとてもきつく、しんどかったけど...。
それから、標高1,100mの三峯山まで車で上がり、山頂付近を散策したんだけど、ここはもう寒かった。暖をとるため、三峯山博物館へ立ち寄ったのだが、「ニホンオオカミ」の特別展をやていた。100年ほど前に絶滅したと言われているんだけど、まだ奥父には生息しているのではないかと言う人もいるのだよね。毛皮や骨などが展示されていて、興味深かったのだ。
調べてみると、1905年(明治38)に奈良県の東吉野村で捕獲され、剥製になっているのが、「ニホンオオカミ」の最後の確実な標本なのだ。旅の途中でその場所に立ち寄ったこともあるんだけど、狼の銅像が建っていた。それ以後は、1910年に福井県で捕殺されたという記録が残っているだけで、確実なものはないんだって...。しかも、世界中で、剥製標本は4体(内国内に3体)、毛皮が2体分残されていただけだったんだけど、久しぶりに秩父市内で、ニホンオオカミの毛皮が発見され、それが三峯神社の博物館に展示されていたんだ。ただし、この毛皮はいつ獲られたものかははっきりしないそうだけど...。
奥秩父では、まだ生息しているんじゃないかという根拠は、1964年(昭和39)に両神村で出会ったという人がいることと、それらしき足跡を見たとか、狼らしき鳴き声を聞いたという人の証言などによるらしいけど...。でも、明治時代に姿を消してしまったという狼の足跡や鳴き声を知っている人はほとんどいるとは思われないから、どうかな...。もし生息していて発見されたら、たいへんなことだとは思うし、ロマンは感じますけどね。
三峯神社
その後、三峯神社に参拝してから、ロープーウェイ乗り場まで歩き、下りに乗って、大輪駅間を往復してみることにした。普通ロープーウェイは登るときに使うものなんだけど、標高差が大きく、途中の眺望がすばらしいと聞いていたので、乗ってみることにしたのだ。往復で、1,650円かかったけど、すばらしい景色を写真に穫ることが出来たので、良かったかな...。
三峰ロープーウェイ
そんなこんなで、2時間以上を過ごし、三峯神社から下ってきて、旧荒川村で食べた蕎麦はとても美味しかった。荒川にかかる日野鷺橋のたもとにある「水沢」という店で食べたんだけど、手打ちで、コシがあって、汁も良かったのだ。今の時期は、新蕎麦なので、いいですね。
その後、定峰峠を越えて、小川町へと至り、小川湯元天然温泉「花和楽の湯」へ立ち寄り入浴しようと思ったのだが、入浴待ちの列が出来ているような状態で断念した。
仕方がないので、坂戸市へと向かい、ふるさとの湯温泉を探したのだが、これがなかなか見つからず、やっとのことで高麗川大橋のたもとから入ったところに発見した。堤防の下へ降りていったようなところにあり、2004年4月のオープンでまだ新しく、地下1500mより動力揚湯していて、湧出量は毎分150Lと聞いていた。
ふるさとの湯温泉「天然温泉 ふるさとの湯」の建物
受付で700円(休日)を払い、2階へ上がっていくと、男女別に分かれた浴室があった。内湯スペースには、メイン浴槽(高麗の湯)の他に、寝湯、高圧泡湯があり、すべて温泉が使われている。それに、サウナ、塩サウナ、水風呂も付属しているのだ。
そこから、露天スペースへ出ると、大きい浴槽(展望露天風呂)と中くらいの浴槽(長寿の湯)と一人用の壺湯が3つ並んでいた。いずれも温泉が使われているが、源泉が31.7℃と低いので、加熱循環されているものの、一部に追加投入される半循環とのこと...。湯は、うすい黄色をした食塩泉で、入りやすい温泉だった。
ふるさとの湯温泉「天然温泉 ふるさとの湯」の露天スペース
ここには、板張りのデッキに椅子が並べてあって、ゆったりとくつろげるのが良い。見晴らしが良くて、富士山と秩父連峰を一望できるとのことだったけど、この日は曇っていて、見えなかったのは残念!でも、高麗川は見下ろすことが出来た。
そうこうして、のんびりとくつろぎながら、旅の疲れを癒し、入浴後は、まっすぐに帰途に着いた。
今回は近場だったから、もっと早く戻ってくるつもりだったんだけど、帰路の渋滞に巻き込まれたり、道を間違えたりして、遅くなってしまった。でも、温泉へ5ヶ所も入ったし、天気もまずまず、そして、奥秩父の紅葉の写真も結構撮れたから良かったかな...。それに、美味しい蕎麦や山菜も食べることが出来たんだ。同じ埼玉県の中なんだけど、奥秩父ってほんとうに山が深くって、険しいんだよね。結構歩いたから疲れてしまった。
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「民宿 甲武信」の朝食
食後荷物をまとめ、8時半頃には出立して、まず秘境不動滝へと行ってみることにした。車で、秩父湖サイトをぐるっと回って、駐車スペースに停め、急斜面を下って、吊り橋を渡り、山を登って行ってきたんだけど、とてもすばらしい滝だった。ちょっと紅葉はくすんでいたけど、その豪快さに何度も何度もシャッターを切ったのだ。ただ、往復30分ほどの上り下りはとてもきつく、しんどかったけど...。
それから、標高1,100mの三峯山まで車で上がり、山頂付近を散策したんだけど、ここはもう寒かった。暖をとるため、三峯山博物館へ立ち寄ったのだが、「ニホンオオカミ」の特別展をやていた。100年ほど前に絶滅したと言われているんだけど、まだ奥父には生息しているのではないかと言う人もいるのだよね。毛皮や骨などが展示されていて、興味深かったのだ。
調べてみると、1905年(明治38)に奈良県の東吉野村で捕獲され、剥製になっているのが、「ニホンオオカミ」の最後の確実な標本なのだ。旅の途中でその場所に立ち寄ったこともあるんだけど、狼の銅像が建っていた。それ以後は、1910年に福井県で捕殺されたという記録が残っているだけで、確実なものはないんだって...。しかも、世界中で、剥製標本は4体(内国内に3体)、毛皮が2体分残されていただけだったんだけど、久しぶりに秩父市内で、ニホンオオカミの毛皮が発見され、それが三峯神社の博物館に展示されていたんだ。ただし、この毛皮はいつ獲られたものかははっきりしないそうだけど...。
奥秩父では、まだ生息しているんじゃないかという根拠は、1964年(昭和39)に両神村で出会ったという人がいることと、それらしき足跡を見たとか、狼らしき鳴き声を聞いたという人の証言などによるらしいけど...。でも、明治時代に姿を消してしまったという狼の足跡や鳴き声を知っている人はほとんどいるとは思われないから、どうかな...。もし生息していて発見されたら、たいへんなことだとは思うし、ロマンは感じますけどね。
三峯神社
その後、三峯神社に参拝してから、ロープーウェイ乗り場まで歩き、下りに乗って、大輪駅間を往復してみることにした。普通ロープーウェイは登るときに使うものなんだけど、標高差が大きく、途中の眺望がすばらしいと聞いていたので、乗ってみることにしたのだ。往復で、1,650円かかったけど、すばらしい景色を写真に穫ることが出来たので、良かったかな...。
三峰ロープーウェイ
そんなこんなで、2時間以上を過ごし、三峯神社から下ってきて、旧荒川村で食べた蕎麦はとても美味しかった。荒川にかかる日野鷺橋のたもとにある「水沢」という店で食べたんだけど、手打ちで、コシがあって、汁も良かったのだ。今の時期は、新蕎麦なので、いいですね。
その後、定峰峠を越えて、小川町へと至り、小川湯元天然温泉「花和楽の湯」へ立ち寄り入浴しようと思ったのだが、入浴待ちの列が出来ているような状態で断念した。
仕方がないので、坂戸市へと向かい、ふるさとの湯温泉を探したのだが、これがなかなか見つからず、やっとのことで高麗川大橋のたもとから入ったところに発見した。堤防の下へ降りていったようなところにあり、2004年4月のオープンでまだ新しく、地下1500mより動力揚湯していて、湧出量は毎分150Lと聞いていた。
ふるさとの湯温泉「天然温泉 ふるさとの湯」の建物
受付で700円(休日)を払い、2階へ上がっていくと、男女別に分かれた浴室があった。内湯スペースには、メイン浴槽(高麗の湯)の他に、寝湯、高圧泡湯があり、すべて温泉が使われている。それに、サウナ、塩サウナ、水風呂も付属しているのだ。
そこから、露天スペースへ出ると、大きい浴槽(展望露天風呂)と中くらいの浴槽(長寿の湯)と一人用の壺湯が3つ並んでいた。いずれも温泉が使われているが、源泉が31.7℃と低いので、加熱循環されているものの、一部に追加投入される半循環とのこと...。湯は、うすい黄色をした食塩泉で、入りやすい温泉だった。
ふるさとの湯温泉「天然温泉 ふるさとの湯」の露天スペース
ここには、板張りのデッキに椅子が並べてあって、ゆったりとくつろげるのが良い。見晴らしが良くて、富士山と秩父連峰を一望できるとのことだったけど、この日は曇っていて、見えなかったのは残念!でも、高麗川は見下ろすことが出来た。
そうこうして、のんびりとくつろぎながら、旅の疲れを癒し、入浴後は、まっすぐに帰途に着いた。
今回は近場だったから、もっと早く戻ってくるつもりだったんだけど、帰路の渋滞に巻き込まれたり、道を間違えたりして、遅くなってしまった。でも、温泉へ5ヶ所も入ったし、天気もまずまず、そして、奥秩父の紅葉の写真も結構撮れたから良かったかな...。それに、美味しい蕎麦や山菜も食べることが出来たんだ。同じ埼玉県の中なんだけど、奥秩父ってほんとうに山が深くって、険しいんだよね。結構歩いたから疲れてしまった。
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