以前、昭和30年代のヒーロー番組「新・七色仮面」の記事を書いた時、主演の千葉真一さんについて調べていたら、同じ俳優仲間に尊敬する人が多いと知りました。
だけど、私は千葉真一さんの出演作品はあまり観たことがありませんでした。
でも、千葉真一さんといえば、どんなに危険なシーンでも、スタントマンなしで、派手なアクションをすると聞いたことがあります。
だから、もし怪我でもしたら、撮影を続行するのは困難になってしまいますよね?
そうならないためには細心の注意と、緊張感を必要とするのは間違いないでしょう。
しかし、そういう危険をおかしてまでも見事、成功させている訳ですから、そこから迫真の演技力が生まれ、俳優仲間の尊敬の念を一身に集めているのかも知れません。
そこで、これから2回にわたって、千葉真一さんのお話をしたいと思います。
まず、私がお話したいと思ったのは、テレビドラマ「キイハンター」です。

この番組、子供の頃、大好きでよく観ていたんです。
それで、DVDに収録された20話と、ビデオ版の2話と、計22話観てみました。
最初に私はオープニングの曲を聴いただけで、懐かしさがこみ上げ、胸が高鳴っちゃいました♪
また、この曲に詞を付けたエンディングの野際陽子さんの歌う「非情のライセンス」も好きです。
作曲をしたのは菊池俊輔さんで、「ドラえもん」や「仮面ライダー」「バビル2世」も作ったそうです。
ところで、『キイハンター』という言葉はこのドラマで作られた造語で、「Key 鍵 (道具)、鍵 (暗号)」とは解決の手がかりを意味し、それにおどりかかる「Hunter (狩人たち)」と言う意味でつけられたとか。
内容は、国際犯罪者の天国・スパイの甘い猟場ともいわれる大都会東京に架空の国際警察特別室を設定して、室長の村岡だけが知っている6人の冒険者・キイハンターが平和をおびやかす組織・陰謀・悪と戦う活躍を描き、どんでん返しを含むストーリーや絶妙のチームワークと、千葉真一のアクション・スタントで大ヒットした東映アクションドラマの代表作で、制作はTBS・東映。
1968年4月6日から1973年4月7日の毎週土曜日21:00 - 21:56に放送され、全262話で最盛期には視聴率30%を越えていた。
Wikipediaより
そして、この番組の大ヒットを受けて作られたのが、お色気ムンムンの女性版キイハンターとも言える「プレイガール」だったとか。
ちなみに「プレイガール」には、沢たまきさん、應蘭芳さん・緑魔子さん、真理明美さん、桑原幸子さん、八代万智子さん、八並映子さん、大信田礼子さん、高毬子 さん、そして、アンヌ隊員として有名なひし美ゆり子さんらが、ご出演されていました。
それでは、お話を「キイハンター」に戻しまして、6人のキイハンターとは、誰なのか、ご紹介したいと思います。
キャップの黒木をつとめるのは、のちに霊界案内人として知られた丹波哲郎さんで、てきぱきと任務を遂行するだけでなく、無類の女好きで、雪村いずみさんとのキスシーンにはドキドキしちゃいました♪
この丹波哲郎さん演じる黒木鉄也のイメージは、映画『007は二度死ぬ』で丹波が演じたタイガー田中をモチーフとしているとか。
津川啓子 役は、 野際陽子さんで、元フランス情報局諜報部員。
この人は、男性を軽く投げ飛ばすほど運動神経抜群の女性で、すごくかっこよく映りました。
吹雪一郎 を演じた川口浩 さんは元FBI秘密捜査官。
この人は「川口浩探険隊」が有名ですが、仕事の出来る二枚目役で出ていました。
でも、私がよく覚えているのは川口さんのお母さんの三益愛子という女優さんで、その昔、母子ものの映画で、多くの人達の涙を誘ったらしいです。
夫は直木賞作家の川口松太郎というなかなかの浮気者で、三益愛子さんは何度も夫に泣かされたことがあったそうです。
晩年、三益愛子さんは大病を患い、川口浩さんはもう長くないと分かっていたそうですが、ショックを与えないよいに隠し通して、安らかな表情を浮かべながら亡くなったと新聞記事に書いてあったのが印象に残っています。
島竜彦 を演じたのは 谷隼人さんで、ある事件で諜報部員だった父を亡くし、黒木の世話になり、黒木の助手をしていたことが縁で、キイハンターのメンバーとなりました。
この人はおっちょこちょいな三枚目風な役で、坊やと呼ばれ、キイハンターの中では一番親近感がありました。
のちに、「風雲たけし城」で見たときは、恰幅がよくなってて、びっくりした思い出があります。
谷口ユミ を演じたのは 大川栄子さんで、メンバー最年少の18歳。
「ユミちゃん」と呼ばれ、マスコット的存在であるが「記憶の天才」の異名を持つ。
この人は可愛くて、大好きでしたが、一番可笑しかったのは毛糸のセーターを木の枝か何かに引っ掛けてしまい、何も知らないまま歩いていたら、毛糸がどんどんほどけちゃうシーンでした。
そうして、おへそや、ブラジャーが見えそうになった時はついついお腹かかえて、笑わずにはいられませんでした♪
風間洋介を演じたのは 千葉真一さんで、元毎朝新聞社会部敏腕記者。鋭い推理とずば抜けた身体能力で、危険な潜入捜査にも真っ先に行動を起こす、切り込み隊長的存在でもある。窮地に陥った時にもめげずに、ユーモアを忘れない。
この人は、やはり、派手なアクションシーンがすごかったです。
当時はCGがある訳じゃなく、まさに命懸けで撮影に臨まれたのでしょうね。
だから、この番組を海外で観たブルース・リーやジャッキー・チェンにもかなり影響を与えたそうです。
そして、この番組がはじまるきっかけを作ったのも千葉真一さんで、それまで深作欣二監督と作った映画をさらに発展させたのが、「キイハンター」だったという訳♪
その他、仲谷昇さん演じるキイハンターを創設した国際警察特別室の村岡室長。
中丸忠雄 さん演じる小田切慎二 。
宮内洋 さん演じる壇俊介。
沖雅也さん演じる滝裕二がいます。
こうした方々が、互い違いに主人公になりながら、ドラマ・コメディ・サイコロGメン・サスペンス・西部劇・チャンバラ・冒険・ホラー・ミステリー・無国籍など、ジャンルに捕らわれるとこなくストーリーが展開し、幼かった私は毎回、ハラハラドキドキしながら、楽しみに観ていたのです♪
それで、今回、久しぶりに懐かしい気持ちで観た訳ですが、当時は気づかなかった新たな発見もありました。
それは、女性を重要な役どころに配し、女性の美しさや悪女の魅力を存分に引き出している点です。
例えば、初めは清楚で美しい女性が、ストーリーが進むに連れて、人殺しも厭わない悪女だったというパターンに如実に現れていると思います。
「太陽に帰った殺し屋」の高須賀夫至子さん。
「パラシュート殺人部隊」の原良子さん。
「サイコロGメン」の青柳三枝子さん。
「大空のギャング 現金強奪作戦」の弓恵子さん。
「現ナマと舌を切られた女」の三条泰子さん。
そして、「ウルトラセブン」のアンヌ隊員のモデルになった真理アンヌさんも、「吸血昆虫島上陸異状あり」で悪女役を見事に演じておられます!
また、「キイハンター」にはのちに谷隼人さんとご結婚された松岡きっこさんも悪女役で出てるのですが、私はこの番組から二作目の「バーディー大作戦」の井口マリの役が大好きでした。
それには、こんな面白いエピソードがあったんです。
その番組で松岡きっこさんの役名は井口マリで、ある時、お見合い話が持ち込まれたのですが、相手の名前が気に入らないって断っちゃうんです。
なぜなら、その相手の名字が「水田」なので、もし結婚したら、水田マリ「水溜まり」になってしまうから。
そこで、それならと別の人を紹介されるのですが、今度の名字は「はなず」で、結婚したら、「鼻詰まり」になってしまうって、プンプン怒っちゃうんです。
でも、そのプンプンしちゃうところが、私にはどことなく可愛くてたまらなかったです♪
その他、高見エミリーさんも、「ダイヤモンドと女と泥棒たち」に可愛いには違いありませんけど、どこか天然っぽい役柄で出ています。(笑)
作品としては深作欣二監督の「裏切りのブルース」「キイハンター皆殺し作戦」「現ナマと舌を切られた女」が人間の怒りや欲望や狡さや弱さなど、深い心の闇をダイナミックに見せていて、とても秀逸だなと思いました。
あと、深作作品以外では、佐藤肇監督の「お化け怪獣大戦争」これには死に神博士こと天本英世さんもマッドサイエンテストとしてご出演されており、その迫力たるや!
そして、「真昼の決戦 すれすれの愚連隊」の二つがブッ飛んでるというか、とてもシュールで、どことなく芸術を思わせて、いいなと思いました。
久しぶりに「キイハンター」を観たら、思い出は尽きず、暫くは「キイハンター」のオープニングの曲が頭の中で事あるごとに流れてきそうです。
平凡もいいけど、波瀾万丈な人生に憧れるのも、時にはいいかも知れませんね?
そう思わずにはいられない「キイハンター」でした♪
だけど、私は千葉真一さんの出演作品はあまり観たことがありませんでした。
でも、千葉真一さんといえば、どんなに危険なシーンでも、スタントマンなしで、派手なアクションをすると聞いたことがあります。
だから、もし怪我でもしたら、撮影を続行するのは困難になってしまいますよね?
そうならないためには細心の注意と、緊張感を必要とするのは間違いないでしょう。
しかし、そういう危険をおかしてまでも見事、成功させている訳ですから、そこから迫真の演技力が生まれ、俳優仲間の尊敬の念を一身に集めているのかも知れません。
そこで、これから2回にわたって、千葉真一さんのお話をしたいと思います。
まず、私がお話したいと思ったのは、テレビドラマ「キイハンター」です。

この番組、子供の頃、大好きでよく観ていたんです。
それで、DVDに収録された20話と、ビデオ版の2話と、計22話観てみました。
最初に私はオープニングの曲を聴いただけで、懐かしさがこみ上げ、胸が高鳴っちゃいました♪
また、この曲に詞を付けたエンディングの野際陽子さんの歌う「非情のライセンス」も好きです。
作曲をしたのは菊池俊輔さんで、「ドラえもん」や「仮面ライダー」「バビル2世」も作ったそうです。
ところで、『キイハンター』という言葉はこのドラマで作られた造語で、「Key 鍵 (道具)、鍵 (暗号)」とは解決の手がかりを意味し、それにおどりかかる「Hunter (狩人たち)」と言う意味でつけられたとか。
内容は、国際犯罪者の天国・スパイの甘い猟場ともいわれる大都会東京に架空の国際警察特別室を設定して、室長の村岡だけが知っている6人の冒険者・キイハンターが平和をおびやかす組織・陰謀・悪と戦う活躍を描き、どんでん返しを含むストーリーや絶妙のチームワークと、千葉真一のアクション・スタントで大ヒットした東映アクションドラマの代表作で、制作はTBS・東映。
1968年4月6日から1973年4月7日の毎週土曜日21:00 - 21:56に放送され、全262話で最盛期には視聴率30%を越えていた。
Wikipediaより
そして、この番組の大ヒットを受けて作られたのが、お色気ムンムンの女性版キイハンターとも言える「プレイガール」だったとか。
ちなみに「プレイガール」には、沢たまきさん、應蘭芳さん・緑魔子さん、真理明美さん、桑原幸子さん、八代万智子さん、八並映子さん、大信田礼子さん、高毬子 さん、そして、アンヌ隊員として有名なひし美ゆり子さんらが、ご出演されていました。
それでは、お話を「キイハンター」に戻しまして、6人のキイハンターとは、誰なのか、ご紹介したいと思います。
キャップの黒木をつとめるのは、のちに霊界案内人として知られた丹波哲郎さんで、てきぱきと任務を遂行するだけでなく、無類の女好きで、雪村いずみさんとのキスシーンにはドキドキしちゃいました♪
この丹波哲郎さん演じる黒木鉄也のイメージは、映画『007は二度死ぬ』で丹波が演じたタイガー田中をモチーフとしているとか。
津川啓子 役は、 野際陽子さんで、元フランス情報局諜報部員。
この人は、男性を軽く投げ飛ばすほど運動神経抜群の女性で、すごくかっこよく映りました。
吹雪一郎 を演じた川口浩 さんは元FBI秘密捜査官。
この人は「川口浩探険隊」が有名ですが、仕事の出来る二枚目役で出ていました。
でも、私がよく覚えているのは川口さんのお母さんの三益愛子という女優さんで、その昔、母子ものの映画で、多くの人達の涙を誘ったらしいです。
夫は直木賞作家の川口松太郎というなかなかの浮気者で、三益愛子さんは何度も夫に泣かされたことがあったそうです。
晩年、三益愛子さんは大病を患い、川口浩さんはもう長くないと分かっていたそうですが、ショックを与えないよいに隠し通して、安らかな表情を浮かべながら亡くなったと新聞記事に書いてあったのが印象に残っています。
島竜彦 を演じたのは 谷隼人さんで、ある事件で諜報部員だった父を亡くし、黒木の世話になり、黒木の助手をしていたことが縁で、キイハンターのメンバーとなりました。
この人はおっちょこちょいな三枚目風な役で、坊やと呼ばれ、キイハンターの中では一番親近感がありました。
のちに、「風雲たけし城」で見たときは、恰幅がよくなってて、びっくりした思い出があります。
谷口ユミ を演じたのは 大川栄子さんで、メンバー最年少の18歳。
「ユミちゃん」と呼ばれ、マスコット的存在であるが「記憶の天才」の異名を持つ。
この人は可愛くて、大好きでしたが、一番可笑しかったのは毛糸のセーターを木の枝か何かに引っ掛けてしまい、何も知らないまま歩いていたら、毛糸がどんどんほどけちゃうシーンでした。
そうして、おへそや、ブラジャーが見えそうになった時はついついお腹かかえて、笑わずにはいられませんでした♪
風間洋介を演じたのは 千葉真一さんで、元毎朝新聞社会部敏腕記者。鋭い推理とずば抜けた身体能力で、危険な潜入捜査にも真っ先に行動を起こす、切り込み隊長的存在でもある。窮地に陥った時にもめげずに、ユーモアを忘れない。
この人は、やはり、派手なアクションシーンがすごかったです。
当時はCGがある訳じゃなく、まさに命懸けで撮影に臨まれたのでしょうね。
だから、この番組を海外で観たブルース・リーやジャッキー・チェンにもかなり影響を与えたそうです。
そして、この番組がはじまるきっかけを作ったのも千葉真一さんで、それまで深作欣二監督と作った映画をさらに発展させたのが、「キイハンター」だったという訳♪
その他、仲谷昇さん演じるキイハンターを創設した国際警察特別室の村岡室長。
中丸忠雄 さん演じる小田切慎二 。
宮内洋 さん演じる壇俊介。
沖雅也さん演じる滝裕二がいます。
こうした方々が、互い違いに主人公になりながら、ドラマ・コメディ・サイコロGメン・サスペンス・西部劇・チャンバラ・冒険・ホラー・ミステリー・無国籍など、ジャンルに捕らわれるとこなくストーリーが展開し、幼かった私は毎回、ハラハラドキドキしながら、楽しみに観ていたのです♪
それで、今回、久しぶりに懐かしい気持ちで観た訳ですが、当時は気づかなかった新たな発見もありました。
それは、女性を重要な役どころに配し、女性の美しさや悪女の魅力を存分に引き出している点です。
例えば、初めは清楚で美しい女性が、ストーリーが進むに連れて、人殺しも厭わない悪女だったというパターンに如実に現れていると思います。
「太陽に帰った殺し屋」の高須賀夫至子さん。
「パラシュート殺人部隊」の原良子さん。
「サイコロGメン」の青柳三枝子さん。
「大空のギャング 現金強奪作戦」の弓恵子さん。
「現ナマと舌を切られた女」の三条泰子さん。
そして、「ウルトラセブン」のアンヌ隊員のモデルになった真理アンヌさんも、「吸血昆虫島上陸異状あり」で悪女役を見事に演じておられます!
また、「キイハンター」にはのちに谷隼人さんとご結婚された松岡きっこさんも悪女役で出てるのですが、私はこの番組から二作目の「バーディー大作戦」の井口マリの役が大好きでした。
それには、こんな面白いエピソードがあったんです。
その番組で松岡きっこさんの役名は井口マリで、ある時、お見合い話が持ち込まれたのですが、相手の名前が気に入らないって断っちゃうんです。
なぜなら、その相手の名字が「水田」なので、もし結婚したら、水田マリ「水溜まり」になってしまうから。
そこで、それならと別の人を紹介されるのですが、今度の名字は「はなず」で、結婚したら、「鼻詰まり」になってしまうって、プンプン怒っちゃうんです。
でも、そのプンプンしちゃうところが、私にはどことなく可愛くてたまらなかったです♪
その他、高見エミリーさんも、「ダイヤモンドと女と泥棒たち」に可愛いには違いありませんけど、どこか天然っぽい役柄で出ています。(笑)
作品としては深作欣二監督の「裏切りのブルース」「キイハンター皆殺し作戦」「現ナマと舌を切られた女」が人間の怒りや欲望や狡さや弱さなど、深い心の闇をダイナミックに見せていて、とても秀逸だなと思いました。
あと、深作作品以外では、佐藤肇監督の「お化け怪獣大戦争」これには死に神博士こと天本英世さんもマッドサイエンテストとしてご出演されており、その迫力たるや!
そして、「真昼の決戦 すれすれの愚連隊」の二つがブッ飛んでるというか、とてもシュールで、どことなく芸術を思わせて、いいなと思いました。
久しぶりに「キイハンター」を観たら、思い出は尽きず、暫くは「キイハンター」のオープニングの曲が頭の中で事あるごとに流れてきそうです。
平凡もいいけど、波瀾万丈な人生に憧れるのも、時にはいいかも知れませんね?
そう思わずにはいられない「キイハンター」でした♪