


大変!
大変!!
大変~!!!
ハアハア、ゼエゼエ
読者
「一体、どうした?」
私
「どうしたも、こうしたもあるもんですか!
私の…私の尊敬する漫画の神様、手塚治虫先生に盗作疑惑が発覚しちゃったの!
わ~ん、先生のバカバカバカ!
今まで、先生を信じて、ずっと生きてきたのに…」(涙)
読者
「え~!盗作疑惑!?
そりゃ、どういう事?」
私
「しくしく…しくしく…
あのね、私、前回、フリッツ・ラング監督の名作SF映画「メトロポリス」を書いたでしょう?
手塚先生にも、その映画と同じタイトルで、未来社会を描いた漫画があるという噂を耳にしちゃったの。
それもね、人造人間まで登場するらしいのよ。
ね?タイトルと言い、設定と言い、映画の「メトロポリス」にそっくりでしょう?
先生は、映画が大好きで、漫画に初めて映画的手法を取り入れたストーリー漫画の先駆者で、その後の漫画に絶大な影響を与えた方なの。
だけど、魔がさしたというか、きっと誰にも気づかれないと思って、盗作しちゃったんだわ。
わ~ん!先生のバカバカバカ~!
しくしく…しくしく…
今まで、私は、先生が右を向けと言われれば、右を向き、たとえ色が黒くても、先生が白と言われれば、白と答えるほど、先生を信じてきたわ。
それと言うのも、先生はストーリーテラーと言っても過言ではないほど、誰よりもストーリー作りの名手で、その作品に感動してたからなの。
だから、先生の漫画だって、沢山読んでるし、人並み以上に先生に詳しいと思ってたはずなのに…」(涙)
読者
「手塚漫画に詳しい?
でも、あなたって、本当のアトムはジェッター・マルスで、漫画雑誌「少年」に連載されていたアトムはにせものだと言ってませんでしたっけ?」(笑)
まあ、そういう事は置いといて、そろそろ問題の核心にふれましょうか?(笑)
はっきり、申し上げます。
手塚先生は盗作はしていませんでした!
未来社会と人造人間以外、ストーリーはまったく手塚先生のオリジナルです♪
しかも、その人造人間ミッチイは太陽の黒点の活発な働きで誕生するのです。
ミッチイを作ったロートン博士も、マジメな科学者で、マッドサイエンティストではありません。
この漫画は人造人間ミッチイを、幻の死の商人と呼ばれる悪の結社レッド党が奪おうとし、自分を人間と信じて生きてきたミッチイが苦悩する姿が描かれています。
ミッチイはまだ幼い少年で、超人的な能力を持ち、空を飛べたり、ボタン一つで女の子にも変身出来ます。
でも、自分を人間と信じ込んでいるミッチイは、実の親を一心不乱に捜し求め、その姿に胸を打たれずにはいられませんでした。
この作品、ラストはミッチイの悲劇的な最期で幕を閉じるのですが、それだけにいつまでも余韻が残る名作だと思います。
ほっ
やっぱり、私の手塚先生だわ。
とっても素晴らしくて感動しちゃった!
手塚先生、好き好き好き
大好き♪