今まで、お楽しみいただいた源氏物語のお話は、今回で終了させていただきたいと思います。
本当は、沢山のお姫様、一人々々のお話をしたいところなのですが、私が気になる藤壺、六条御息所・紫の上・朧月夜だけを書かせていただきました。
この物語が、千年もの長い間、女性たちに読まれ続けてきたのは、女性の本質や恋への憧れを満たしてくれるからだと思います。
しかも、この物語に登場する女性は、みなお姫様たちばかりです。
そのためか、源氏物語を読んでいると、いつの間にか自分までお姫様になったかのような錯覚を覚えてしまいます。
そのお姫様たちは、みんな上品で、慎み深く、おしとやかな女性ばかりで、決して、大声あげてわめいたり、ガッハガッハと高笑いしたり、人の悪口を言う女性は、どこにも出てきません。
また、大股で歩いたり、座った時にだらしなく、両足を開くお姫様も、もちろん出てきません。
当時のお姫様は、十二単衣を着ていましたから、重くて、ゆっくりした動作しか出来なかったはずですし、おまけに下着は身につけませんでしたので、大胆な格好をすれば、大切なあそこを見られてしまう。
そういう事情も、お姫様たちを慎み深くさせたのだと思います。
そんなお姫様になってみたい!
光源氏に抱かれてみたい!
眠っているところに突然現れ、ふいをつかれて光源氏に、からだを奪われてしまう。
そんなところも、受け身で、M気質の女性たちの気持ちをロマンチックにさせてくれるのです。
もちろん、行為の最中は、光源氏のされるがまま。
決して、男性のからだの上にまたがって、自分から腰をふるなんて、はしたない事、間違ってもしません!(笑)
源氏物語を読むポイントとして重要なのは、浮き舟以後を除き、このお話が紫の上と光源氏を中心に書かれてあるのを念頭に入れる事ではないでしょうか?
紫の上が、もっとも理想的な女性で、光源氏が一番愛した女性であり、光源氏がほかの女性たちと浮気を重ねていた時、紫の上はどうだったか?
また、光源氏に愛された女性は、どんな運命をたどったのか?
それらを頭に入れて、「源氏物語」を読むと、この物語が読者に訴えたかった事が見えてくるのではと思います。
お姫様がたどった運命を少しだけ、ご紹介しますと、光源氏のもとを離れ、出家する女性が何人も出てきます。
現代語に訳された瀬戸内寂聴さんは、当時の女性が自分の意志で生きていく唯一の手段として、とてもいい事のようにおっしゃておられますが、それは自分だけを見つめないで、浮気を続けた光源氏だったから、そうせざるを得なかったのです。
私には、女性は愛する男性とともに生き、愛を育んでいくのが、一番の女性の幸せだと思います。
私の「源氏物語」のお話に、長い間お付き合い下さいまして、心から感謝いたします。
ありがとうございました。
本当は、沢山のお姫様、一人々々のお話をしたいところなのですが、私が気になる藤壺、六条御息所・紫の上・朧月夜だけを書かせていただきました。
この物語が、千年もの長い間、女性たちに読まれ続けてきたのは、女性の本質や恋への憧れを満たしてくれるからだと思います。
しかも、この物語に登場する女性は、みなお姫様たちばかりです。
そのためか、源氏物語を読んでいると、いつの間にか自分までお姫様になったかのような錯覚を覚えてしまいます。
そのお姫様たちは、みんな上品で、慎み深く、おしとやかな女性ばかりで、決して、大声あげてわめいたり、ガッハガッハと高笑いしたり、人の悪口を言う女性は、どこにも出てきません。
また、大股で歩いたり、座った時にだらしなく、両足を開くお姫様も、もちろん出てきません。
当時のお姫様は、十二単衣を着ていましたから、重くて、ゆっくりした動作しか出来なかったはずですし、おまけに下着は身につけませんでしたので、大胆な格好をすれば、大切なあそこを見られてしまう。
そういう事情も、お姫様たちを慎み深くさせたのだと思います。
そんなお姫様になってみたい!
光源氏に抱かれてみたい!
眠っているところに突然現れ、ふいをつかれて光源氏に、からだを奪われてしまう。
そんなところも、受け身で、M気質の女性たちの気持ちをロマンチックにさせてくれるのです。
もちろん、行為の最中は、光源氏のされるがまま。
決して、男性のからだの上にまたがって、自分から腰をふるなんて、はしたない事、間違ってもしません!(笑)
源氏物語を読むポイントとして重要なのは、浮き舟以後を除き、このお話が紫の上と光源氏を中心に書かれてあるのを念頭に入れる事ではないでしょうか?
紫の上が、もっとも理想的な女性で、光源氏が一番愛した女性であり、光源氏がほかの女性たちと浮気を重ねていた時、紫の上はどうだったか?
また、光源氏に愛された女性は、どんな運命をたどったのか?
それらを頭に入れて、「源氏物語」を読むと、この物語が読者に訴えたかった事が見えてくるのではと思います。
お姫様がたどった運命を少しだけ、ご紹介しますと、光源氏のもとを離れ、出家する女性が何人も出てきます。
現代語に訳された瀬戸内寂聴さんは、当時の女性が自分の意志で生きていく唯一の手段として、とてもいい事のようにおっしゃておられますが、それは自分だけを見つめないで、浮気を続けた光源氏だったから、そうせざるを得なかったのです。
私には、女性は愛する男性とともに生き、愛を育んでいくのが、一番の女性の幸せだと思います。
私の「源氏物語」のお話に、長い間お付き合い下さいまして、心から感謝いたします。
ありがとうございました。