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奈々の これが私の生きる道!

映画や読書のお話、日々のあれこれを気ままに綴っています

マンガ「紫電改のタカ」ちばてつや

2011-08-30 06:28:07 | 読書
ちょっと前に、少女マンガでもっとも愛する男性漫画家として、ちばてつや先生のお話を書いたら、先生の少年マンガの方も読みたくなってしまいました♪
実は、私は先生の少女マンガは殆ど読んでいるのですが、少年マンガは「ハリスの旋風」「あしたのジョー」といくつかの短編くらいしか読んだ事がないのです。
いいえ、ほかにも読もうと思って挑戦した事はあるのですが、どうしても途中で挫折してしまうのです。(苦笑)

その訳は、男性が主人公だと、私の場合、もし自分の彼氏だったら?と考えながら読んでしまうからなのです。(笑)
そうすると、ちば先生の描く主人公は私の意にそぐわない男性が殆どなのです。

ちばてつや先生、ごめんなさい!(笑)

それでは、その訳を詳しく説明してみましょうか。(笑)

「ハリスの旋風」は、ストーリーが面白かったので、一応読んでみたのですが、石田国松の場合、一緒にいると楽しいかもだけど、クラスメートの女の子オチャラの気持ちをまるで理解してなくて、敬遠したくなってしまいます。(笑)

「あしたのジョー」も読みましたが、矢吹ジョーみたいなハングリー精神のかたまりだと、きっと付き合ってるうちに、へとへとになってしまうと思うのです。(笑)


「おれは鉄兵」

「のたり松太郎」

「あした天気になあれ」

などの主人公は、スポーツは得意かも知れませんが、あまりにも私の理想のタイプと遠く、どうしても最後まで読み進められませんでした。(笑)

だけど、これは私だけでなく、多くの女性の感想でもあると思うのです。


しかし、そんな中にあって、「紫電改のタカ」の主人公、滝城太郎は好きだという女性が、昔、何人もいたのです。

それが頭に残っていて、滝城太郎のどこがいいのか知りたくて読んでみる事にしたのです。

すると、ほかの作品の主人公とちがって、かなりマジメで誠実である事がわかりました。

この「紫電改のタカ」は、太平洋戦争中、主人公、滝城太郎が、戦闘機のパイロットとして、同じ仲間と友情を育んだり、逆タカ戦法という戦術で、アメリカ軍と戦い、やがて特攻隊に任命されて、大空に散っていく反戦漫画なのです。
しかも、傷ついた敵のアメリカ兵を助けたり、優しい一面も持っていて、包容力抜群ではありませんか!

なるほど、なるほど、読んでるうちに、私も滝城太郎の彼女になりたくなってしまいました♪

だけど、この滝城太郎は幼なじみの信ちゃんが、お母さんと、おはぎを持って、何度となく兵舎に会いに行くのに、みんなの手前、会ってあげないのです。

そこが、ちょっと残念ではありますが、だけど戦争中の危機的状況である訳ですから、それは仕方ない事かも知れませんね?


ラストは、ちばてつや先生によると、滝城太郎が可哀相でならず、ああいう場面で終わらせてしまったと述懐しておられますが、涙なくしては読めない永遠に語り継がれる名ラストシーンではないかと思います。


それにしても、ちばてつや先生の描く男性は、少女マンガだと、かっこいいタイプが多いのに、少年マンガになると少なくなるのは、なぜなんでしょうね?





 

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