
昔、角川映画ブームというのがありまして、かなりの額の制作費を投じて、エンターテイメント性のある作品を次々に発表し、大ヒットを連発していました。
テレビを使って、大々的に映画の宣伝をしたのも角川映画が初めてだったそうです。
それまで映画の宣伝をテレビがしなかったのは、テレビでの映画宣伝費が高額だったためと、テレビ業界、映画業界双方ともに相手を嫌っていたのが原因と言われています。
映画業界の人にとってテレビは映画を斜陽にさせた張本人ですし、テレビ番組は安い制作費で短時間に作られるため馬鹿にする傾向があったそうです。
一方、テレビ業界の人は、映画に追いつけ追い越せで闘志むきだしで、両者はよきライバルを通り越し、犬猿の仲だったと言います。
それは五社協定という映画製作会社同士の契約にも現れていて、映画俳優が簡単にテレビに出演出来ないことまで取り決められていました。
そういう悪しき慣習と、両者のいがみ合いに終止符を打ったのが角川映画だったのです。
という訳で、角川映画は映画の在り方を変えた画期的な映画製作会社で、この当時、私はこの「人間の証明」のテレビCMを、よく目や耳にしました。
高い草原の上からスローモーションで舞い落ちてくる麦わらぼうしとともに流れるナレーションとBGM。
母さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね?
このCMだけで、思わず映画を見たくなったものでした。
それに、この映画にはあの松田勇作が出演していたのでも話題になりました。
ドスの効いた低い声に、短気で喧嘩っ早そうな性格。
今、見ても、松田勇作には男の魅力を感じちゃいますね~♪
この松田勇作が刑事を演じて、殺されたジョニー・ヘイワードの犯人を突き止めるために、日本各地やニューヨークを捜査するのですが、その重要な鍵になるのが、テレビCMで使われた西条八十の詩だったのです。
この映画を観ると、生きる事はしがらみなどの、さまざまな過去を持ち続ける事なのだと言う事がわかります。
そして、人生の汚点というか、思い出したくない過去と訣別するのは、自分の人生を否定するのと同じ事なのだと。
犯人は、その嫌な過去と縁を切ろうとして、はからずも、今、大切にしているものまで失ってしまうのです。
犯人にとって、麦わらぼうしは、大切にしている象徴そのものだったのです。
母さん、僕のあのぼうし、どうしたんでしょうね?
ええ、夏、碓氷から霧積へ行く道で、
谷底に落としたあの麦わらぼうしですよ
母さん、あれは好きな帽子でしたよ
僕はあの時、ずいぶんくやしかった
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから・・・
テレビを使って、大々的に映画の宣伝をしたのも角川映画が初めてだったそうです。
それまで映画の宣伝をテレビがしなかったのは、テレビでの映画宣伝費が高額だったためと、テレビ業界、映画業界双方ともに相手を嫌っていたのが原因と言われています。
映画業界の人にとってテレビは映画を斜陽にさせた張本人ですし、テレビ番組は安い制作費で短時間に作られるため馬鹿にする傾向があったそうです。
一方、テレビ業界の人は、映画に追いつけ追い越せで闘志むきだしで、両者はよきライバルを通り越し、犬猿の仲だったと言います。
それは五社協定という映画製作会社同士の契約にも現れていて、映画俳優が簡単にテレビに出演出来ないことまで取り決められていました。
そういう悪しき慣習と、両者のいがみ合いに終止符を打ったのが角川映画だったのです。
という訳で、角川映画は映画の在り方を変えた画期的な映画製作会社で、この当時、私はこの「人間の証明」のテレビCMを、よく目や耳にしました。
高い草原の上からスローモーションで舞い落ちてくる麦わらぼうしとともに流れるナレーションとBGM。
母さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね?
このCMだけで、思わず映画を見たくなったものでした。
それに、この映画にはあの松田勇作が出演していたのでも話題になりました。
ドスの効いた低い声に、短気で喧嘩っ早そうな性格。
今、見ても、松田勇作には男の魅力を感じちゃいますね~♪
この松田勇作が刑事を演じて、殺されたジョニー・ヘイワードの犯人を突き止めるために、日本各地やニューヨークを捜査するのですが、その重要な鍵になるのが、テレビCMで使われた西条八十の詩だったのです。
この映画を観ると、生きる事はしがらみなどの、さまざまな過去を持ち続ける事なのだと言う事がわかります。
そして、人生の汚点というか、思い出したくない過去と訣別するのは、自分の人生を否定するのと同じ事なのだと。
犯人は、その嫌な過去と縁を切ろうとして、はからずも、今、大切にしているものまで失ってしまうのです。
犯人にとって、麦わらぼうしは、大切にしている象徴そのものだったのです。
母さん、僕のあのぼうし、どうしたんでしょうね?
ええ、夏、碓氷から霧積へ行く道で、
谷底に落としたあの麦わらぼうしですよ
母さん、あれは好きな帽子でしたよ
僕はあの時、ずいぶんくやしかった
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから・・・
優作で~す。
まさに昭和は遠くなりにけりです。
だけど、時代がどんなに移り変わっても優作は永遠に不滅ですね♪