
前回、戦後70年のお話をして、次は何にしようか、考えあぐねていたところ、今年はゴジ
ラと人気を二分するガメラの生誕50周年の年でもあるということが、わかって来ました!
きっかけは、ちょっと前にご紹介した三島由紀夫の映画「憂国」に、ガメラの関係者が複
数いた事で、その事実を突き止めてしまったのです。
撮影助手の喜多崎晃さん、照明助手の上原正一さんがそうです。
つまり、「憂国」は、大映という映画会社の社員さんや、その契約者で作られていたんで
す。
でも、「憂国」という映画には、どこにも大映の会社名はおろか社員さんのお名前すら出
てこないのです。
その訳は、大映に映画を撮りたいといえば、お金は出してくれるかも知れないけど、その
代わりに注文をいろいろつけてくるだろうと思って、大映の社長さんに黙って、社員さんを
使ったからだそうです。
だから、もし社長さんにばれたら、その社員さん達は首になったかも知れない。
その危険を冒してでも、三島由紀夫の映画に関わりたかったなんて!!
三島由紀夫ファンの私としては、どれだけ感謝してもしきれないです。(涙)
でも、そうなると、映画の「ガメラ」も観ない訳にはいきませんよね?
それに、このところ、文学や戦争など、堅いお話ばかりしていたので、ちょっと傾向のま
ったく違うお話もしてみたかったの。
でも、そうは言うものの、女性ってね、堅いものが、結構好きだったりするものなの・・
・
そう、堅くて太いと言うか・・・
だいたい、私がその気になってるのに、いざという時、いつまでも小さくてフニャフニャ
フニャフニャしてる男なんか許さん!
私を何だと思ってるの!!
その点、ガメラは、亀さんより、何倍も大きいと言うか、太くて堅いでしょう?
もう頼もしい限りで、ガメラこそ、男の中の男だと思います♪
あら?
ごめんなさい。
私、どこから、そんな話に・・・(真っ赤)
あ、そうだ!それとね、もう一つ理由があるの。
私、ブログで元怪獣博士と仲良くなっちゃったから、たまには怪獣のお話もしなくちゃな
と思ったの。
だからと言って、私が怪獣を好きな訳じゃないのよ。
怪獣博士って、いかにも男の子って感じがするところがいいの。
これに、プラモデルを作るのが好きなら、もっといいんだけど。
まあ、そういう訳でね、実を言うと私は映画の「ガメラ」は一度も観たことがなかったの
。
そこで、ゴジラとの魅力の違いは、どこにあるのか、その点に注意して観てみることにし
ました。
私が観たのは昭和に作られた8本すべてと、平成のガメラ三部作と、「ガメラ小さき勇者
たち」の計12本です。
第一作だけがモノクロで製作されていたんですね。
観始めた時は、知っている役者さんが、何人も出ている事に、懐かしさを覚えずにはいら
れませんでした。
まず、左卜全さん。
この人は、黒澤明監督の「醜聞」「生きる」「七人の侍」「どん底」「赤ひげ」などにご
出演されるほどの名優ですが、私の小さい頃は、「老人と子供のポルカ」で大ヒットを飛ば
し、私も「♪ズビズビー パパパヤー やめてけれ やめてけれ やめてけれ ズビズバ・
・・」とよく歌ったりしていたんです♪
次に、船越英二さん。
この人は、俳優で、松居一代さんの夫としても知られる船越英一郎さんのお父様ですが、
船越英一郎さんは年をとられるごとに、お父様に似てきてるように思います。
船越英二さんは、映画よりもテレビドラマで馴染み深く「熱中時代」の校長先生の役が、
一番思い出に残っています。
イーデス・ハンソンさん。
この人は昔、テレビによく出てましたよね~
三島由紀夫の「反貞女大学」にもイーデス・ハンソンさんが出てくるのですよ。
それは、イーデス・ハンソンさんの離婚についてで、国際結婚の難しさを、三島由紀夫な
りに分析したものでした。
大村崑さん。
この人は、「ガメラ対大悪獣ギロン」と「ガメラ対大魔獣ジャイガー」の2本に出ていま
す。
大村崑さんといえば、オロナミンCの看板で、長い間、目にしていましたが、その昔はすご
く人気者だったみたいです。
子供の頃、テレビ・アニメの「おんぶおばけ」に出てきた時は、「あ!崑ちゃんが出てる
!!」と、幼心に狂喜乱舞したものでした♪
坪内ミキ子さん。
この人はNHKの「連想ゲーム」で見かけていて、明治時代の文豪・坪内逍遥の孫としても有
名でしたが、実際はそうではないらしいです。
役者さんのお話はこのくらいにして、いよいよ私が感じた「ガメラ」の魅力について書き
ますね。
一言で言えば、ガメラの魅力は子供の味方という点に尽きると思います。
子供がガメラに助けられたり、ガメラの背中に乗って、空を飛んだり、子供の喜びそうな
場面がいくつもあります。
当然、子供が重要な役柄で、必ず登場します。
滅多に、子供が登場しない「ゴジラ」と大きな違いですよね。
私のイチオシは、断然、「ガメラ対深海怪獣ジグラ」です。
あまりリアルさを追求しないところがいいなと思いますし、健一とヘレンの二人の子供が
シリーズ中、最年少で、可愛らしいのも好印象です♪
X1号という敵の女性工作員が、女性らしい優しさを見せるところも、なんだかね、うるう
るしちゃうの・・・
だけど、この「ガメラ・シリーズ」、なかにはだんだん子供におもねるような内容になっ
て、つまらなくなったという人もいるみたいです。
でも、怪獣って、もともと子供のために創造されたのでしょう?
その怪獣が、子供が大好きだという設定は、子供にとって、これほど嬉しいことはないん
じゃないでしょうか?
大人になったら、それに相応しいものを見つける事も大切なんじゃないかしら?
あの怪獣博士だって、普段は心の奥にしまい込んで、たま~にしか怪獣のお話はしてませ
んしね♪
ていうか、怪獣のお話ばかりされたら、私、とてもついていけませんから~(汗)
ところで、昭和のガメラは子供の味方だけだったのですが、平成の三部作では、中山忍さ
ん演じるヒロインの味方にもなっています。
私も、実を言うと、ガメラにはなぜか惹かれちゃうものが・・・(真っ赤)
その女性の味方であるガメラの秘密兵器は、口からの火炎噴射なんです。
やっぱり、ガメラは大きくて堅いだけじゃ・・・
しかも、火炎噴射をしたあとも、フニャフニャにはならない!!
女性にとっても、ガメラは頼もしい味方~♪
いいえ、男性は、みな体の中にガメラを内包してるんです!
そして、ガメラに変身させるもしないも、すべてはあなた次第!!
ガメラ、空を見上げて、今こそ飛び立つの!
いくのよ、ガメラ!!!
さあ、あなたが子供と女性の味方なら「ガメラのマーチ」を、一緒に歌いましょう。
♪ガメラ
ガメラ
いかすぞ ガメラ
いかすぞ ガメラ
いかすぞ ガメラ
日、月、火、水
日、月、火、水
日光さえぎる 悪魔の虹だ
冷凍怪獣 来るなら来い
跳ねたぞ 飛んだぞ ゴーゴーゴー
火炎噴射でやっつけろ
いかすぞ ガメラ
いかすぞ ガメラ
いかすぞ ガメラ