庄内地方(山形県の海側)には風車が多くあります。
もともと風の強い所なので、風力を利用した発電が盛んです。
風車は海岸沿いに立っているものが多いのですが、庄内町には田んぼのどまんなかに8基もの風車が屹立しています。
庄内町の旧立川町は、風の町を町のキャッチフレーズにしています。
そう風車はまさしく町のシンボルです。
地図で地形を見ればわかります。
庄内平野は東側(内陸側)にいくにしたがって口をすぼめ、最上川という管に水を注ぐ漏斗のようなかたちをしています。
その漏斗の底に当たる部分が庄内町清川(きよかわ)という町です。
幕末の志士、浪士組の清河八郎の出生地としても知られています。
庄内は冬の季節風など、海からの西風がたいへん強いところです。
また同時に、最上川をさかのぼって内陸から平野に吹き出す、東風もたいへん強いところでもあります。
東風は、「だし風」と呼ばれ、特に清川から吹き出す強い「清川だし」は庄内の名物とも言えるほどの自然現象です。
そこで清川だしが良く当たる田んぼの真ん中に、写真のような風車が鎮座しているわけです。
8基の風車がぐるぐる回る様を近くから見上げるのは、ほんと圧巻ですよ。
以上のサイトによると、石油燃料に頼らないエコ発電システムとして、町内の消費電力のおよそ57%を風力発電でまかなっているそうです。