農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

みんな生まれてきたくて生まれてくる

2020-07-14 20:12:37 | 家族
先日亡くなった漫画家ジョージ秋山さん。
ビッグコミックオリジナル誌に44年間連載していたのが「浮浪雲」です。
最新号に全1039話の中から哀悼として珠玉の1編が載っています。



 バクチで遊ぶ金欲しさに嫁いだ娘に無心にくる母。

 「母ちゃん、ほんとにこれっきりにしてよ」

 「親に金を出すのがそんなにおしいかい」

 「そういうわけじゃないけど」

 「母親はわたしだよ。わたしがおまえを産んだんだよ。
  誰のおかげでこの世にオギャアと生まれたと思ってるんだい」

 「わたしは生まれてきたくて生まれてきたんじゃないわ」

 そのやりとりを見ていたお花ちゃんの友達のお姉ちゃんが言います。

 「おばちゃん」

 「はい」

 「わたし、おばちゃん、間違ってると思う」

 「わたしはみんな生まれてきたくて生まれてくるんだと思うの。
  自分で親を選んで生まれてきたんだと思う・・・」



「風のせい」1989年9月20日号掲載



「生んでくれと頼んだ覚えはない」
思わず叩く憎まれ口。
とかく親子の関係は難しいものです。

「みんな生まれてきたくて生まれてくる」
なんてシンプルで心に刺さる言葉でしょうか。

世の中みんな愛おしく思えてくる。
本日末娘ユウは満9歳の誕生日でした。

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2 コメント

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Unknown (阿部です)
2020-07-15 12:42:35
確かにそうなのでしょうね。仏教でも自らの意志で生まれたのだという考え方があります。
それにしてもはぐれ雲、はじめてオリジナルを読んだときには連載してましたよね。42年前かな 三丁目の夕日 ツリバカ日誌 など なつかしんでいます
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Unknown (ひろの元気村男)
2020-07-15 21:01:12
40年以上続く連載、なんというロングランでしょうか。「あぶさん」も「浮浪雲」も終わってしまったけれど、「三丁目の夕日」と「釣りバカ日誌」にはまだまだ頑張って欲しいなあ。
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