透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

札幌芸術の森で開催中の「ブリューゲル展」へ

2018-08-27 22:34:16 | 日記

晴れ。最低気温16.3℃、最高気温22.3℃。

 入場券

クラフト工房から札幌芸術の森美術館を望む

入場券やパンフレットの表紙を飾っているのは、「野外での婚礼の踊り」(ピーテル・ブリューゲル2世)です。画面奥に浮かない顔の花嫁が描かれていて、花婿に至ってはどこにいるかもわからないと解説にありました。

主役が誰かわからない、名もなき農民たちの踊りの様子を描いた絵は、ブリューゲル1世が手掛け、息子たちに受け継がれていきます。

17世紀のネーデルランド(現在のオランダ、ベルギーにあたる)では、この「主役不在」ともいえる農民たちの踊りは大人気の主題となっていたとのこと。

こうした絵画に取り上げられる農民はかつては粗野で無知なものの風刺として描かれることが多かったそうが、

ブリューゲル一族の作品に限っては農民へのマイナーな思いを感じ取ることはできず、むしろ、彼らへの親しみが感じられるとパンフレットにありました。

真面目さや素直さ、素朴さなどを農民の中に見出していたと会場内の解説に書かれていたことを思い出しました。

会場内の一部ではカメラ撮影が許可されていたこともあり、約1時間半余り、ゆっくり、絵と向き合い、印象に残った絵のいくつかをカメラに収めることができました。

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