透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

「ノーモアヒバクシャ会館」へ

2018-08-14 20:19:35 | 日記

曇り時々雨。最低気温19.8℃、最高気温23.0℃。

昨日、我家から5.5㎞の平和駅の近くにある、「ノーモアヒバクシャ会館」へ家人と行ってきました。

あいにく、閉館だったので、外観だけでもカメラに収めようと玄関前から道路側に回ると、「被爆者はもう私たちだけにして」と刻まれた石碑がありました。社団法人北海道被爆者協会が1992年に建立したものです。

我家から車で20数分のところに、このような歴史の重さを感じさせる碑があり、関連する資料が展示されている会館があることをこの度初めて知りました。

また、北海道新聞夕刊に掲載されていた「ビルマの手紙」と題したコラムでは、札幌の道立文学館で開催中の「無言館」展に並んだ郵便の一部が取り上げられていました。

手紙の主の敷島弘美智さんは美術教師で、1941年春に結婚するも半年後に旧陸軍に招集され、約3年後の44年12月に戦病死するに至ります。その間300通余りの郵便をしたためたそうで、その一部がコラムに取り上げられていました。

優しく、細やかな愛情深い方だったろうことがどの文面からも偲ばれました。それだけに、妻と子のもとに帰れず、美術の才能を開花させることもできず、異郷の地で命果てることになった弘美智さんは、どんなにか無念だったろうと胸が痛みました。

コメント
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