学校公開3日目、6年生のセーフティー教室。テーマは「薬物乱用防止」
東京都薬物乱用防止推進協議会の水村さんがお話をして下さいました。
水村さんのお話から―
「薬」は、病気を治すもの。でも「薬物」は、脳にキズをつけ、体や精神を壊すものです。
これから、君たちが大きくなるにつれて、友達、先輩、恋人から薬物を勧められるかもしれません。でも、悪いものを勧めてくる人を友達と呼べますか?そんな人のために、自分の大切な命を台無しにできますか?
薬物の正しい知識を持ち、自分を大切にして、誘われてもきっぱり断る勇気を持って下さい。
子ども達は、大麻を与えられたラットが攻撃的になっていく実験のビデオなどを見て、薬物のもたらす悪影響について学びました。
資料に見入る子ども達。
最近は、お菓子のように見える薬物もあります。
そういったものを誤って口に入れないために、
1.病院で、お医者さんからもらった薬
2.薬局で、薬剤師さんからもらった薬
3.家で、お父さんお母さんからもらった薬
上記の3つ以外のものは、たとえ健康食品、サプリメントと言われても、絶対に口の中に入れてはいけません!
6年生たちは、薬物に誘われた時、どうやって断るかロールプレイをした後、
「薬物なんかやりません!」と大きな声で2回繰り返しました。
次の4時間目は、保護者を対象に水村さんによる講演がありました。
タイトル「薬物の魔の手から子どもたちを守るには」
芸能人などの薬物事件が多発する中、水村さんをはじめボランティアのみなさんによる薬物乱用防止教室は、学校からの依頼が増えているそうです。
以前は、小学生に薬物のことを教えると、かえって興味を持ってしまうのではないか、寝た子を起こしてしまうのではないか、と言われたそうです。しかし、ネットなどによる情報が氾濫する今、正しい知識を教えないと、子どもたちは自分を守ることができない、というふうに意識が変わってきたそうです。
薬物に関する様々なお話を聞いているうちに、これは他人ごとではないな、と思いました。この先、子どもたちの誰もが、魔の手に誘われる可能性があるのです。
「正しい知識」と「断る勇気」そして、「今ある自分を大切にすること」を伝えたいと思います。
普通ではなかなか聞けないお話だったので、参加者が少なかったのが残念でした。
(author:HPボランティア)