3年生が社会科見学で、伝統工芸の仕事場を見に行きました。
朝は雪も降りましたが、3年生が出かける頃は、晴れ間が。
目的の場所に到着。靴を脱いで、きちんと揃えました。
漆伝統工芸作家のTさんは、深川小児童のお父さんです。
仕事場のつくえの上には、デッサンや、木の箱、工具や漆器・・・
漆器は、英語でジャパン(japan)。
お碗や重箱、お茶の道具の「なつめ」など、みんなのおうちにもありますね。
作業机の上には、大きなペットハウスも。中には、「しまりす」がいて、新聞紙をかりかりとかんで、巣作りをしていました。
Tさんは、現在、りすに注目しています。りすの動きを観察し、たくさん写生しています。
ねこやぞうのデッサンも、机の上にありました。
動物がすきで、普段からよく観察なさるそうです。おうちでは、犬とねことなまずもいるそうで、動物園にもよく行かれるそうです。
作品をみせてくれました。檜でつくった箱にきれいに漆を塗りこみ、そのうえにデッサンを彫り込んで、金箔をかぶせます。つやつやで、きらきらしていて
・・・きれい!!・・・
ふたの裏にもデッサンが。木の葉と木の実です。
息子さんと公園などで観察したり集めたりしたものを描いたそうです。
わたしたちが日常で見過ごしがちなものを、Tさんは見つめます。
日常の中にある美しい森羅万象を、Tさんはたくさん知っています。
Tさん愛用の道具です。
職人さんが手作りしてくれる貴重なはけやペン。
はけの毛は人間の髪の毛で、ペンの毛はねずみの背中の毛でつくられているそうです。
実際に彫るところもみせていただきました。
のぞきこむこどもたちの目線の先には、細い線。
描かれているのは、動物の輪郭。
できた溝に漆を染み込ませ、金箔をのせてゆきます。
漆が接着剤の役割をして、金箔が輪郭の線のなかに入り込みます。
残った金箔を拭き取ると、金色の小動物が現れました!
・・・回覧します。
すてきですね。
こちらは、Tさんの作品が絵本になったものです。
黒と金。きれいだね!
こどもたちは、とてもよい経験をさせてもらいました。
Tさん、ありがとうございました!
(author:HPボランティア)