後期高齢者になって初めて医療保険料の請求が来てあまりに高いのでビックリした。通常は年金から差し引かれることになるが、移行期の2ヶ月分は郵便局で支払えという納付書が送られてきた。自分の場合、一月当り、23900円と査定されており、まず47800円を納付しろというものである。年間での保険料は約29万円にもなるので、本当かと思い、担当部署に問い合わせたところ、都の平均年額は約124,000円で下は1.4万円、上は66万円であるという。保険料の計算は、全員が均等で負担する均等割額と所得をベースにした所得割率に基づき算出されているという。平均といっても、分布に相当バラツキがあると思われたので、都に分布状況を問い合わせたら、興味深い数字が出てきた。このような視点でのデータは、都としては公式には持っていないとのことであった。
年額保険料(令和4年度): 平均約124,000円
13900円~5万円 約112万4000人
5~10万円 約10万1000人
10~15万円 約14万人
15~20万円 約9万人
20~25万円 約45000人
25~30万円 約28000人
30~35万円 約23000人
35~40万円 約15000人
40~45万円 約12000人
45~50万円 約8000人
50~55万円 約7500人
55~60万円 約5000人
60~66万円 約5000人
66万円以上(実際は66万円が上限) 約51000人
数字が確かであれば、都の後期高齢者の内、112万人は年間5万円以下の保険料しか払っていないが、逆に5万人以上が66万円の上限額を払っている。それに30万円以上保険料を払っている人は全体の8%弱となる。保険料が高いのは嫌だが、収入的には恵まれているほうだと認識・感謝すべきで、もっと厳しい年金生活を送っている人も多いということもよくわかった。
介護保険料も高額だし、それに医療保険料も年間30万円近く徴収されるというから、踏んだり蹴ったりともいえる。現役の若者世代が少なく、年寄りばかりの高齢者社会になっているから、ある程度は理解できるが、想像を超える額であった。要するに、国としては、年寄りの医療費は「目の上のたんこぶ」である。人生百年時代とかうまいこといって、長生きを促進するような施策もあるが、本音では、医療費の保険負担が増えるので、映画にもなった「プラン75」ではないが、後期高齢者が減ることを期待しているようにも見える。
後期高齢者用保険証は、紙のカードを透明なケースに入れるというアナログ象徴の代物で、デジタル最先端のマイナ保険証とは「月とスッポン」である。100年は遅れていると思われるので、早くマイナ保険証に統一すべきであろう。
(追記)
区の担当から、2ヶ月分の支払い通知書を送付したが、それは間違いで1ヵ月分だけの支払いに訂正するとの通知があった。何がどうなっているのかよくわからないが、区の仕事の精度にも疑問を感じた。