9月20日、BS日テレの「世界温泉遺産」は、台湾の基隆、九份と礁渓温泉を紹介していた。この番組では、毎回、健康・癒し・保養に特化した世界各国の温泉文化と異国情緒を紹介しているが、今回は、親しみのある台湾の温泉であった。台湾東部では、花蓮・太魯閣には行ったことがあるが、この北東部の礁渓温泉については、恥ずかしながら初めて知った。昔は交通の便が悪かったが、今は、台北から列車やバスで1時間ちょっと行けるようになったという。テレビで見るかぎり、日本の温泉にそっくりで田舎情緒たっぷりでのんびりできそうである。その昔、台北近郊にあった北投温泉という温泉地に足を運んだことがあるが、それ以外には台湾の温泉に泊まったことがないのが残念である。台湾には、日本の昔からの情緒や雰囲気が残されているところが多いので、大変魅力がある。
今回は、温泉に行く前に、港町の基隆と幻想的な景観のある九份と金瓜石鉱山跡も紹介してくれたので、興味を引いた。鉱山跡には、黄金博物館に220.3㎏もある世界で2番目に大きい金塊があって、手で触ることもできるという。基隆と九份には行ったことがあるが、九份の隣町にある鉱山跡のことは知らなかった。
基隆と九份を訪れたのは、2015年11月のことで、テレサ・テンのお墓参りを終えた後に訪問したものである。九份は、基隆から10㎞の山あいにある小さな町で、映画「非情城市」舞台となって一躍有名になったところである。そこには、阿妹茶酒館という「千と千尋の神隠し」に出てくる「湯婆婆の屋敷」のモデルになったお茶屋さんがあって、赤ちょうちんのレトロな雰囲気と幻想的な景観が超人気で、観光客が押し寄せている。宮崎駿監督がこのお茶屋さんで作品のイメージを描いていたとも言われている。
BS放送では、いろんなタイプの旅紀行番組があり、どれもそれなりに魅力ある内容を提供してくれている。テレビの画質がどんどんよくなっているので、リアル旅行に負けないくらい楽しむことができる。コロナ禍が続く限り、テレビの旅番組で旅行気分を味わうことにしたい。
写真は、礁渓温泉、黄金塊及び九份のお茶屋さん
旅行アルバム(テレサ・テンお墓参り、九份):