地元の卓球クラブは約40人のメンバーがいるが、60~70代の初心者が多く、試合に出られるメンバーが不足している。女性メンバーは、そこそこの人数が確保できるため、公式戦にも参加しているが、男性については、試合に出られるレベルのメンバーはいるものの、家庭の事情や健康上の理由で、現在は試合に参加できないため、最低4人の確保ができず、ここ2年ほど欠場が続いている。
なんとか現状を打開したく、インターネットの掲示板で会員募集の広告を出すことにした。募集要項には、試合にも出られる中級レベルの60代の男性で卓球の経験者募集としたが、なかなか応募者がいない。数か月で募集を閲覧した延べ人数は500人を越えているが、今までに応募や問合せがあったのは、ほんの数人。卓球経験者とか中級レベルとか言っても、人によって受け取り方が全く違うのか、応募や問い合わせがあった数人についても残念ながら募集要項をと合っていなかった。
60代といっても、最近はまだ仕事をしている人も多く、平日の練習に出られるような自由人は少なくなっており、仕事から解放された年金生活者の平均年齢は間違いなく高くなっていると思われる。健康寿命(男性72歳 女性74歳)はあまり延びていないのに、自由を奪われている60過ぎの年寄りが多いことは残念なことである。仕事から解放されて、これから遊ぼうと思った時は、「時すでに遅し」の感があり、可哀そうである。自分の場合、60歳で自由を獲得できたのは、ラッキ-あった。このことは、卓球経験者の募集があまりうまく行かないことと無関係ではないと思われる。現実は厳しいものがあると痛感している今日この頃である。