浪漫飛行への誘(いざな)い

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マンション管理組合の元理事長の死に思う

2019年02月15日 09時57分37秒 | 住まい

今年になって、マンションの管理組合の元理事長が亡くなったという情報が入った。この情報は我々にとって大変重要な意味を持つ。というのも、この元理事長は、長い間、理事長職に就いていたが、その間にマンションの管理費を数千万単位で横領するという事件を起こした。話し合いの結果、かならず返済するということで、警察には被害届を出さず、数十年にわたって、返済を続けさせてきたが、会計監査の重要性を再認識した事件であった。横領事件は時々ニュースでも話題になるが、まさか自分のマンションで起こるとは皆想像だにしなかった。

当時、法律専門家、警察はじめ、いろいろ相談したが、被害届を出して告訴すれば、彼は犯罪者として社会的制裁を受けるが、横領された管理費は戻ってこない可能性が強いということで、管理組合としては告訴せず、返済させる道を選んだものである。会計処理を理事長一人に任せていたことが原因だが、彼の会社の運営資金として、一時的に借用していたものが常習化して深みにはまったものと思われる。

返済の公正証書も作成し、返済計画に基づき、返済を続けていたが、途中から、商売が厳しくなって、返済が滞ることが多くなり、未だに完済していないこのタイミングで亡くなってしまったのである。奥様が保証人になっているので、今後は奥様に返済を求めることになるが、高齢で収入があるはずもなく、まず返済は無理と思える。残債は無理としても、横領額の8割位は戻ってきたので、当時の管理組合の選択は間違ってはいなかったと言える。可哀そうなことであるが、返済に追われた彼の晩年の人生は最悪のものであったといえる
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