花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
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2014 伊作田踊り 日置市東市来町 2014/08/15 (鹿児島)

2014-08-15 17:58:32 | 祭り・伝統行事
3年に一度開催されています。雲が垂れ込めて蒸し暑い朝でしたが、どうにか午前中は天気がもちました。

午前中一番目の踊り 集落内の地蔵さん前広場


伊作田踊りについて鹿児島県のホームページから以下のとおり引用します。

 江戸時代に始まったと伝えられていて、伊作田兵部道材公の慰霊、農家の五穀豊穣と漁師の大漁祈願、更に集落の親和のために、3年毎に踊り継がれています。道材公は伊作田を領有した南北朝時代の武将で、北朝方に破れ非業の死を遂げたとされています。

  庄屋どんと称する指揮者2人、鉦5人、小太鼓2人、大太鼓12人、なぎなた15人、鉄砲25人くらいで構成されています。
 初めは勇壮、華麗で、終わりになると一種の哀調が流れ、歌と鉦と小太鼓、大太鼓が優雅に調和して集団美を形成します。踊りは、鉦や太鼓を打ちながら、足を横にやったり後退したりする単調な動作の連続です。これは、道材公の供養のための念仏踊りと考えられています。
 
 鉦5人のうち3人は男装、2人は女装で木口笠着用、小太鼓2人は女装で花笠を被ります。なぎなた15人は少年で浴衣を着用し、大太鼓12人は白の上下服に黒タビです。
 歌は、哀別離苦の至情がこもり、哀調切々たるものがあります。その動作は、拝礼するしぐさを繰り返し、道材の出陣、敵の計略、敗走の様子、農作業の有様などを取り入れています。

 昭和60年7月19日旧東市来町指定、平成17年5月1日日置市誕生により、市指定無形民俗文化財となりました。(引用終わり)

黒い紋付の人が庄屋どん


道材公の墓所に向う


墓所手前の広場での踊り


なぎなた 地元小学4~6年生


3箇所目の鶴城寺での踊り


太鼓打ち


倒れこむ太鼓打ち


一般的な太鼓踊りとは少し趣が異なり、なぎなた、猟師などが参加するところは隣接市の「市来七夕踊り」を感じさせます。太鼓は大きめな藁製の棒で左右交互に叩きます。ゆったりしたリズムの、ゴン・ゴンという感じの響きで哀調を帯びています。

ピストルの音に併せて太鼓打ちが一人倒れこむのも特徴的です。最初はびっくりします。戦いの様子を表しているのでしょうか。市来七夕踊りで猟師が鉄砲を撃つのと似ています。

午前中最後の若宮神社前 休憩で水分補給


境内での踊り


社殿側から


神社前の水田畦道での踊り


午前中の踊りが終わったのは12時過ぎでした。午後は14時から18時半まで、6箇所で踊るそうです。蒸し暑い中、関係者の皆様には大変お疲れさまでした。豊かな自然の中、存分に踊りを楽しませて頂きありがとうございました。

前回と同様であれば、「伊作田踊り」は10月下旬の「妙円寺詣りフェスタ」で日置市伊集院町の徳重神社にも奉納されると思われます。
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